【北野・大手前・豊中高生】高1・2冬の勉強法
|京大・阪大・神大対策
現論会 大阪梅田校が、君たちトップ校生の悩みを分析し尽くして執筆
目次
この記事を開いてくれた君は、おそらく大阪府内トップクラスの進学校、北野高校、大手前高校、あるいは豊中高校に通いながら、漠然とした、しかし確かな「焦り」を感じているはずだ。
- • 「学校の授業スピードが速すぎる」
- • 「毎日大量に出される課題(4STEPやチャート、単語テスト)をこなすだけで精一杯だ」
- • 「このままで、本当に京大・阪大・神大に現役合格できるんだろうか…?」
その感覚は、完全に正しい。
京大・阪大・神大(京阪神)が求めているのは、「授業についていける生徒」ではない。
「学んだ知識を使いこなし、自分の頭で考え、論理的に説明できる生徒」だ。
この「高1・2の冬休み」は、君が「授業の消費者」から「知識の主体的な使い手」へと変貌を遂げるための、たった一度の、最も重要なターニングポイントだ。
第1章:【高1・2共通】トップ校生が陥る「課題処理」の罠
まず、この冬休みに君が持つべき「意識」を根本から変えなければならない。
君たちトップ校生の多くが陥る最大の罠
それは、「学校の課題をこなすこと」が「勉強」になってしまっていることだ。
- • 明日の英単語テストのために、単語帳の赤シートを回す
- • 週末提出の数学のワーク(4STEPや青チャート)の解答を、必死で「埋める」
- • 授業の予習のために、古文の現代語訳をノートに書き写す
これらはすべて、素晴らしい「作業」だ。しかし、それだけでは「勉強」とは言えない。
なぜなら、京阪神の入試は「その知識、本当に使いこなせる?」という一点だけを、形を変え品を変え、執拗に問い続けてくるからだ。
例えば、数学
君が今、学校のワークで解いている問題の「解答プロセス」を、何も見ずに、後輩に「なぜ、この一行目が必要なのか?」から説明できるだろうか?
例えば、英語
君が今、覚えている英単語(例:provide)の「本当の使われ方」(provide A with B / provide B for A)まで、瞬時に作文で使えるだろうか?
この冬休みの最大のミッション
「インプット(授業・課題)」と「アウトプット(入試で使える知識)」の巨大な溝を埋めることだ。
第2章:【高1】「基礎の完全制圧」–"作業"を"思考"に変える冬
高1の君へ
君のミッションは「英・数の弱点の完全ゼロ化」と「思考の型」のインストールだ。高2で理科・社会(特に理系は化学・物理)という"ラスボス"が登場する前に、受験の土台を完成させる。
1. 英語:「感覚読み」を脱し、「構造」で読む
君の悩み(需要):
- • 「学校の単語テスト(LEAP, Stockなど)はクリアできるけど、模試になると読めない」
- • 「英文和訳で、単語を並べただけの"日本語"になってしまう」
今すぐやるべき対策:
(1)学校の教科書で「精読」トレーニング:
タスク: 学校の教科書(『PRO-VISION』『CROWN』など)や長文問題集の本文を、1日1文でいい。ノートにS, V, O, C、(修飾語)をすべて色分けして書き込む。これが「英文解釈」の最強の訓練だ。
ポイント: thatやas, to不定詞が出てきたら、それが「どの用法か」を自分の言葉で説明できるようにする(例:「このthatはthe factの内容を説明する同格の名詞節」)。
(2)文法書(Vintage, NextStage)の「2周目」のやり方:
タスク: 1周目は「解く」でいい。この冬やる2周目は、「なぜ、他の3つの選択肢がダメなのか?」を説明する「理由ノート」を作る。
ポイント: これが阪大の「間違い探し問題」や、神大の「文法問題」の直接的な対策になる。
(3)単語帳の「アウトプット」利用:
タスク: 単語帳の「英→日」は作業だ。この冬は「日→英」をやる。特に、「例文」の日本語を見て、元の英語の例文を復元する練習(暗唱)を毎日5文ずつやる。これが京阪神の「英作文」の土台になる。
2. 数学:「解法暗記」から「解法理解」へ
君の悩み(需要):
- • 「チャートの例題は解けるけど、章末問題や模試になると手が動かない」
- • 「『なぜその解法を使うのか』がわからないまま、答えを暗記している」
(1)チャート(辞書)の「検索」トレーニング:
タスク: 今学期までに受けた模試や小テストの「間違えた問題」を解き直す。その際、「この問題は、チャートのどの例題の考え方を使っているか?」を「検索」し、ノートに例題番号を紐付ける。
ポイント: これをやると、一見違う問題に見えても、根底にあるロジック(例:「最大最小→まずはグラフ」「整数→因数分解or余りで分類」)が同じであることに気づく。これが「解法の引き出し」だ。
(2)「思考プロセスの言語化」トレーニング:
タスク: 学校のワークで「正解」した問題の「解答・解説」を隠す。そして、「なぜ、その解法を思いついたのか?」「なぜ、その一行目が必要なのか?」を、自分が先生になったつもりで、ノートに日本語で書き出す。
ポイント: この「言語化」こそが、京阪神の「数学的記述力」の正体だ。
第3章:【高2】「受験生0学期」–"他人事"を"自分事"に変える冬
高2の君へ
この冬は「受験生0学期」。君のミッションは、「入試レベル」を体感し、英・数・国の「記述力」を本格的に鍛え上げることだ。高3になってからでは、ライバル(特に中高一貫校生)に追いつけない。
1. 英語:「書く力」への全面シフト
京阪神は「英語で論理的に表現できるか」を問う。阪大の自由英作文、京大の和文英訳、神大の要約・説明問題。すべて「書く力」が合否を分ける。
君の悩み(需要):
- • 「英作文、何を書けばいいか分からない。文法ミスも怖い」
- • 「京大・阪大の英語を解いてみたが、時間が全然足りないし、和訳が壊滅した」
(1)京阪神の過去問(1年分)を「解剖」する:
タスク: 制限時間なしでいい。赤本を買い、1年分を解いてみる。目的は「絶望」することだ。「今の自分に何が足りないか」(語彙力?構文把握力?記述のスピード?)を洗い出し、「My 絶望ノート」を作る。これが君の戦略の起点になる。
(2)「和文英訳」の「型」をインストールする:
タスク: 京大・阪大志望者は必須。「ドラゴン・イングリッシュ 基本例文100」のような「基本例文集」を一冊決め、冬休み中に「日本語→英語」に直せる例文を最低50個作る。
ポイント: 「難しい日本語を、いかに簡単な英語(中学レベルの文法)に分解して表現するか」の訓練だ。これが阪大の自由英作文にも直結する。
(3)「自由英作文」の「1人ディベート」:
タスク: 阪大・神大志望者は、「型(結論→理由1→理由2→結論)」を学ぶ。
練習: 「学校は制服であるべきか?」「都市と田舎、住むならどっち?」のような身近なテーマで、賛成(A)と反対(B)の両方の立場で、「簡単な理由」を2つずつ英語で書き出す練習(1日10分)をする。
2. 数学:「解ける」から「伝わる答案」へ
高1で「解法理解」の土台を作った君は、高2で「答案作成力」を身につける。京阪神の数学は「答え」が合っているだけでは満点の半分も来ない。「そこに至る論理」がすべてだ。
君の悩み(需要):
- • 「答えは合ってるのに、模試で大幅に減点された」
- • 「『グラフより明らか』と書いたらバツにされた」
(1)「自己添削」トレーニング:
タスク: 学校のワークや模試の「記述問題」を解く。そして、その答案を「数学が苦手なクラスメイトに説明する」つもりで、日本語で添削する。
(2)「思考の体力」トレーニング(京大志望者向け):
タスク: 『青チャート』などの「章末問題(発展)」レベルを、1問60分かけて考える。
ポイント: 重要なのは「解ける」ことではない。「60分間、その問題から逃げずに、あらゆるアプローチ(グラフ化、具体例で実験、背理法)を試し、その思考の"航海日誌"をノートに残す」ことだ。この「粘る力」が京大数学の源泉になる。
3. 現代文:「感覚」で解くのをやめる
「現代文はフィーリング」「日本語だから大丈夫」——これが京阪神受験生最大の落とし穴だ。特に理系の君、君の合否は「国語」で決まるかもしれない。
君の悩み(需要):
- • 「本文は読めた"気"がするのに、選択肢が切れない」
- • 「記述問題で、何をどのくらい書けばいいか分からない」
(1)「論理マーキング」の習得:
タスク: 現代文の本文を読むとき、「対比(A vs B)」「因果(原因→結果)」「主張」に、自分なりのマーク(例:対比は二重線、主張は波線)を付けながら読む癖をつける。
ポイント: 京阪神の現代文はすべて「論理」で解ける。筆者の主張(A)と、それと対比される世間一般の意見(B)を見抜けば、答えは自ずと見つかる。
(2)「解答の根拠(Reason)と換言(Paraphrase)」探し:
タスク: すべての設問(選択肢・記述)について、「解答の根拠となった本文の箇所(Reason)」に線を引き、「その根拠が、どのように言い換えられて(Paraphrase)解答になっているか」を矢印で結びつける。
ポイント: これこそが「フィーリング」を「論理」に変える唯一の訓練だ。京大の超難解な記述も、阪大の選択肢問題も、すべてこの「R-P」の構造でできている。
第4章:京大・阪大・神大が求める「記述力」の正体
なぜ、これほどまでに「記述力」と「思考の言語化」を要求するのか。それは、君が目指す3大学の「個性」そのものだからだ。
【京大】が求める力:「なぜ?」を問う「思考の体力」
京大の入試は、一言で言えば「面白い」。数学も英語も、一見すると「何を聞きたいのかわからない」ような問題が出る。彼らは「解法パターン暗記者」を徹底的に排除し、「未知の問題に対して、自分の知っている基礎知識をどう組み合わせて立ち向かうか」を見たい。君の「思考プロセスそのもの」を、答案という形でプレゼンさせたいのだ。
【阪大】が求める力:「どう伝えるか」を問う「論理の精度」
阪大の入試は「標準的だが、深い」。奇問は少ないが、すべての問題で「完璧な理解と正確な論述」が求められる。特に英作文や数学の証明は、「減点されない答案」を書く高度な訓練が必要だ。彼らは「論理的で、ミスのない、精度の高い思考」ができるエリートを求めている。
【神大】が求める力:「何をどう解くか」を問う「バランス感覚」
神大の入試は「総合力とスピード」。英語は速読と記述のバランス、数学は幅広い分野からの出題。彼らは「限られた時間の中で、膨大な情報を処理し、優先順位をつけ、的確にアウトプットできる」バランス感覚に優れた人材を求めている。
これら3大学に共通するのは、「君は、自分の頭で考え、それを他者に伝わる形で表現できるか?」という問いだ。この力は、残念ながら、北野・大手前・豊中高校の「速い授業」を受け、「大量の課題」をこなしているだけでは、絶対に身につかない。
第5章:【結論】この冬、君が「トップ校生」から「京阪神 合格者」へ飛躍するために
ここまで、北野・大手前・豊中というトップ校に通う君たちが陥りがちな「課題処理」の罠と、京阪神合格に不可欠な「思考の言語化」「記述力」について具体的に話してきた。
高1・高2の君がやるべきことは、もはや明確だ。それは、単なるインプット(授業や課題)の量を増やすことではない。学校のハイレベルな授業や教材を「自分の血肉」に変えるための、「アウトプット訓練」(=第2・3章で示した具体的な勉強法)を、君の日常に組み込むことだ。
この冬、君が下すべき最大の決断
塾や予備校を探すことではない。
「自分の学習戦略に、『自分の頭で考え、記述する時間』を強制的に確保する」
と決めることだ。
たとえ週に3時間でもいい。学校の課題とは別に、第3章で示したような「自己添削」をしたり、「思考の"航海日誌"」を書いたりする時間を確保する。
そして、「なぜ?」を突き詰め、「解ける」レベルから「伝わる答案」を書けるレベルへと自分を引き上げる。
その決断と実行こそが、君を「授業についていくトップ校生」から「入試を攻略する京阪神の合格者」へと変える、唯一無二の道だ。
追伸:もし君が「最強の戦略家(コーチ)」を必要とするなら
とはいえ、こう思ったかもしれない。
- 「やるべきことは分かった。でも、学校の課題と両立しながら、一人で戦略を立て続けられるだろうか?」
- 「自分の作った『記述答案』が、本当に京阪神レベルで通用するのか、誰が判断してくれるんだ?」
もし君が、その「学習戦略の設計」と「答案添削」を、君の学校(北野・大手前・豊中)のカリキュラムと進度を熟知したプロに任せたい、と思うなら。
その時、現論会 大阪梅田校を思い出してほしい。
現論会の特徴
- 我々は「追加の授業」を提供する塾ではない
- 君たちトップ校生に不足している「戦略の立案」と「アウトプット(記述)の添削」に特化した、パーソナル・コーチ集団だ
アクセスの良さ
- • 天満橋(大手前)から谷町線ですぐ
- • 阪急(豊中)や御堂筋線(北野)からも直結
学校帰りに梅田に寄って、君の学校のカリキュラムを熟知したコーチ(彼ら自身も京大・阪大の合格者だ)と、1週間の戦略を立てる。そして、その場で「記述答案」の添削を受ける。
この冬、君が「本物の結論」を実行する上で、もし「戦略家」が必要だと感じたら、まずは大阪梅田校の「無料受験相談」に来てみてほしい。君の今の悩みと、君だけの「冬休みの戦略」を、一緒に見つけ出すことを約束する。

