関西学院大学国際学部グローバル入試【2027】
高2からの準備法
関西学院大学国際学部を目指す高校生の中には、「一般入試だけでなくグローバル入学試験も検討したい」という人がいます。留学経験、英語資格、探究活動、国際交流など、高校生活で積み重ねてきたことを生かせる可能性があるからです。
2027年度の関西学院大学グローバル入学試験では、国際学部も「国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験」などの対象に含まれています。公式要項では、国際学部のグローバル入試に一定の募集人員が設定され、出願期間や第一次・第二次審査の日程も公開されています。
ただし、結論から言えば、「英語が得意」「留学したことがある」だけで合格できる入試ではありません。なぜ国際学部で学びたいのか、自分の経験を大学での学びへどうつなげるのか、そして一般入試の学力をどこまで維持するのか。この3つを同時に設計する必要があります。
この記事では、高2の秋から2027年度グローバル入試を見据える場合に、どんな準備を優先すべきかを整理します。
情報確認日:2026年9月21日
※入試制度・日程・配点は大学公式の2027年度資料を優先して確認しています。参考書名、完成基準、月別計画は大学公式の指定ではなく、公開情報と過去問対策をもとにした編集部の学習提案です。
目次
結論|高2は「英語資格」と「経験の意味づけ」を並行する
グローバル入試を考える高2生が最初にやるべきことは、活動を増やすことではありません。まず、すでに自分が持っている経験を棚卸しし、その経験から何を学んだかを言葉にすることです。海外研修、英語スピーチ、探究、部活、委員会、ボランティア、外国人との交流。どれも「やった」だけでは弱いですが、その経験で価値観がどう変わったか、どんな疑問が生まれたか、大学で何を学びたいと思ったかまでつなげれば、志望理由の核になります。
同時に、英語資格や学校成績など、出願で必要となる条件・資料を早めに確認します。高3夏に「必要なスコアが足りない」と気づくと、一般入試との両立が急に苦しくなります。
2027年度グローバル入試の位置づけ
関西学院大学のグローバル入学試験は、国際教育プログラムに積極的に取り組み、将来国際的な活躍を目指す生徒を対象とした総合型選抜です。2027年度も「国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験」「インターナショナル・バカロレア入学試験」「帰国生徒入学試験」などが案内されています。国際学部は国際学科で募集され、公式要項に募集人員が示されています。
また「国際的な活躍を志す者を対象とした入学試験」は2026年9月上旬に出願、9月下旬に第一次審査、10月に第二次審査、11月に合否発表という流れです。高3の秋にかなり早く結果が出る可能性がある一方、準備のピークは一般入試の基礎固めと重なります。だから高2から少しずつ準備して、高3夏に全部を集中させないことが重要です。
「国際的に活躍したい」だけでは志望理由にならない
総合型選抜でありがちな表現が、「英語を使って世界で活躍したい」「異文化理解を深めたい」です。方向性としては悪くありません。しかし、多くの受験生が同じ言葉を使います。差が出るのは、「なぜそう思うようになったか」と「具体的に何を学びたいか」です。
たとえば海外研修で、同じ社会問題に対する考え方が国によって違うと気づいたなら、「文化の違い」で止めず、政治、宗教、教育、メディアなど何が背景にあるのか調べます。英語スピーチで伝える難しさを感じたなら、単なる語学力ではなく、異文化コミュニケーションや言語表現へ関心を広げられます。経験→疑問→調査→大学で学びたいこと、という流れを作ることが大切です。
国際学部で何を学びたいかを先に調べる
「国際学部だから留学できそう」という志望理由だけでは、大学選びとして浅くなります。関西学院大学国際学部で扱う分野、授業、留学制度、国際教育プログラムを確認し、自分の関心と結びつけます。国際関係、文化、社会、経済、言語など、国際学には多くの切り口があります。高2の段階で専門を一つに決める必要はありませんが、「国際問題の何に興味があるか」は3つ程度出せるようにしたいところです。
たとえば国際協力、移民・難民、グローバル企業、観光、言語政策、教育格差、環境問題などです。興味テーマを持つと、ニュースを読むときも受け身ではなくなります。
英語資格|スコアだけでなく大学入学後につながる勉強を
グローバル系の入試を考えると、英検やIELTS、TOEFLなどの英語資格が気になります。出願資格や評価方法は年度・入試区分によって異なるため、必ず2027年度要項を確認してください。高2から資格対策をするなら、「資格のための英語」と「大学受験の英語」を完全に分けないことが重要です。単語、文法、長文読解は一般入試にも共通します。
リスニングや英作文は資格試験で鍛えやすく、大学入学後にも役立ちます。一方、資格対策だけを続けて関学一般入試の形式に触れないままだと、総合型が不合格だった場合のリスクが上がります。資格試験を受ける月を先に決め、通常の受験勉強の中にリスニング・英作文を追加する形で進めるのが現実的です。
高2の活動は「数」より「深さ」
総合型選抜対策として、急にボランティアやイベントへ参加し始める人がいます。しかし、活動数を増やしても、それぞれが薄ければ志望理由にはつながりにくいです。おすすめは、現在やっている活動を一段深くすることです。
国際交流部にいるなら、イベント参加だけでなく参加者へアンケートを取り、交流が続く条件を考える。探究で観光を扱っているなら、外国人旅行者への情報提供の課題を調べる。部活しかしていないなら、チーム内のコミュニケーションや外国人選手との文化差など、自分の経験から国際的な問いを作ることもできます。重要なのは「総合型のために活動した」という見え方を避け、自分の関心が自然に深まった過程を作ることです。
面接対策|答えを暗記しない
面接がある入試では、模範回答を丸暗記すると、少し質問を変えられただけで崩れます。高2の段階では、志望理由の完成文章を覚える必要はありません。代わりに、自分の経験について「なぜ?」「具体的には?」「反対意見は?」「大学でどう学ぶ?」と何度も問い直します。
たとえば「留学で異文化理解の大切さを知った」と答えたら、「何が理解できなかったのか」「相手と意見がぶつかった具体例は」「理解するだけで問題は解決するのか」と掘ります。この深掘りに耐えられると、面接で自然な言葉が出やすくなります。
一般入試との両立|英語だけで受験勉強を終わらせない
国際学部志望は英語が好きな人が多く、英語に時間を使いすぎる傾向があります。しかし、一般選抜や他大学併願では国語・地歴・数学などが必要になります。総合型選抜は合格保証ではありません。高2秋では、受験勉強の中心は一般入試の基礎に置きます。英語を軸に、国語と選択科目を継続し、総合型対策は週2〜3時間程度から始めます。
高3春から書類や面接準備を増やしても、一般入試の勉強時間が毎日ゼロになる日を作らないこと。特に英単語・地歴暗記などは短時間でも継続します。
高2秋〜高3夏のロードマップ
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9〜10月 | 経験の棚卸し。これまでの活動を時系列で書き、各経験で「困ったこと」「考えが変わったこと」「もっと知りたいこと」を整理する。同時に国際学部の授業や制度を調べる。 |
| 11〜12月 | 興味テーマを一つ深掘り。国際問題から一つテーマを選び、国内外のニュースや統計を読む。日本語資料だけでなく、読める範囲で英語記事にも触れる。 |
| 1〜3月 | 英語資格と一般入試の計画を確定。資格試験の受験時期を決め、必要スコアと現状差を確認。一般入試の英語・国語・地歴の高3計画も作る。 |
| 高3春〜夏 | 書類・面接を本格化。2027年度要項を再確認し、志望理由や提出書類を作成。模擬面接と添削を繰り返す。夏までに一般入試の基礎も一周させ、秋以降のリスクを減らす。 |
保護者が見るべきポイント
総合型選抜では、本人が活動や書類に熱中する一方、一般入試の勉強が減っていることに気づきにくい場合があります。保護者は内容を代わりに書くのではなく、時間配分を確認してください。週の勉強時間、英語資格対策の時間、書類作成時間、学校課題の時間を見える化します。「総合型対策をしているから勉強している」という状態になっていないかを確認することが大切です。
また、留学や活動歴が少ないことを責める必要はありません。今ある経験から何を学んだかを深く言語化する方が重要です。
塾選び|総合型専門か一般入試専門かの二択にしない
総合型選抜対策塾と一般入試塾を別々に使うと、課題量が増え、本人が二つの計画に挟まれることがあります。選ぶときは、総合型の書類・面接だけでなく、一般入試の学習量まで一週間単位で管理できるか確認してください。別々の塾を使う場合は、どちらかが全体計画の責任を持つかを決めます。高2〜高3は時間が有限です。「全部やる」ではなく、合格可能性を下げない配分を作れる環境が重要です。
「国際学部に行きたい」を出願できる言葉へ変える3段階
国際学部志望の高2は、まず「海外が好き」「英語が得意」という感情を否定する必要はありません。ただし、出願準備へ進むには、その興味を一段ずつ具体化します。第一段階は地域・テーマを決めること。第二段階は、なぜその地域やテーマに興味を持ったかを自分の経験と結ぶこと。第三段階は、大学で何を学び、どんな問いを深めたいかへつなげます。
たとえば留学経験がなくても、学校で外国にルーツを持つ人と関わった、ニュースから国際経済に興味を持った、言語学習で文化差を感じた、といった経験は出発点になります。経験の"すごさ"より、そこから何を考え、調べ、行動したかを説明できることが重要です。
英語資格は「点数集め」ではなく準備期限から逆算する
グローバル入試を検討する場合、語学資格や出願条件は必ず2027年度の大学公式要項で確認してください。資格試験には申込日、試験日、結果受領までの時間があり、必要になってからすぐ受けられるとは限りません。高2秋の段階では、志望方式で求められる証明書類を一覧にし、「いつの試験を受けるか」「一般選抜の英語勉強とどこまで共通化するか」を決めます。
資格対策だけで長文読解が止まる、逆に一般対策だけで資格の受験機会を逃す、という両方の失敗を避けるためです。語彙・読解など共通部分は一本化し、試験固有のライティングやスピーキングは期間を区切って追加します。
高2から作る「活動・学習ログ」が高3夏を助ける
推薦系入試では、高3になってから過去2年間の経験を思い出そうとしても、具体的な場面や考えたことを忘れています。そこで月1回、A4一枚程度の活動ログを残します。書くのは、今月読んだもの、気になったニュース、学校で取り組んだこと、疑問に思ったこと、次に調べたいことの5項目で十分です。
このログは"実績づくり"ではありません。高3で志望理由や面接準備をするときに、自分の関心がどう変化したかを振り返る材料です。半年分が並ぶと、一時的な思いつきではなく、継続している関心が見えやすくなります。
一般選抜の学力を止めないことが最も強い保険になる
グローバル入試に関心があっても、高2では一般選抜に必要な英語・国語・選択科目の基礎を止めないことが重要です。出願条件を満たしても合格が保証されるわけではなく、入試方式の変更や志望校の変更にも対応できる学力が必要だからです。
推薦準備と一般対策を別々の二つの受験と考えるのではなく、語彙、読解、論理的に書く力、社会への関心など共通資産を増やし、方式固有の準備だけを追加する設計にすると負担を抑えられます。高2の段階でこの構造を作っておけば、高3夏に出願書類で時間を使う時期にも主要科目の勉強を維持しやすくなります。
海外経験がない高2でも準備はできる
グローバル系の入試を見ると、長期留学や国際大会のような経験が必要だと感じるかもしれません。しかし高校生ができる準備は、海外へ行くことだけではありません。地域の外国人支援、学校内の文化交流、ニュースの継続記録、英語での発信、関心分野の読書など、身近な場所でも国際的な問いを深められます。
重要なのは、活動名の派手さではなく「なぜ参加したか→何を観察したか→考えがどう変わったか→大学で何を学びたいか」のつながりです。高2なら、活動を増やす前に今までの経験をこの4段階で書き出してください。足りない部分が見えてから次の行動を選ぶ方が、志望理由と一貫した経験になります。また、入試制度は年度ごとに更新され得ます。活動を始める前に、2027年度の出願資格・必要書類・語学要件を大学公式資料で確認し、「その活動が条件を満たすためなのか、志望理由を深めるためなのか」を区別しておくと無駄がありません。
ポイント|グローバル入試は経験を"大学の学び"へ翻訳する入試
高校生活で経験したことが、そのまま評価材料になるわけではありません。経験からどんな問いを持ち、その問いを関西学院大学国際学部でどう深めたいのかまで翻訳する必要があります。高2からなら時間があります。資格スコアを上げることと同じくらい、ニュースを読み、自分の経験を振り返り、大学の授業を調べる時間を作ってください。
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この記事は「学校推薦型選抜の対策は塾が必要?」「公募推薦と一般入試は両立できる?」「英検は高3のいつまでに取る?」といった記事とあわせて読むと、推薦と一般の両立設計が具体的になります。
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
大阪梅田校・四条烏丸校のどこで相談する場合でも、次のものを持ってくると、グローバル入試と一般入試の両立計画を整理しやすくなります。
相談では、総合型対策と一般入試学習を同じ週間計画に載せ、両立できる量へ調整し、資格受験の時期も整理します。
よくある質問
海外留学経験がなくてもグローバル入試を考えられますか?
入試区分ごとの出願資格を満たす必要がありますが、国際的な関心は海外経験だけで生まれるものではありません。学校・地域・オンラインでの経験からテーマを作れる場合もあります。必ず最新要項を確認してください。
英検は何級が必要ですか?
必要な資格・スコアは入試区分によって異なります。2027年度の公式要項で確認してください。資格の取得時期・有効期間にも注意が必要です。
総合型選抜対策は高3夏からでも間に合いますか?
書類作成だけなら可能な場合がありますが、英語資格や経験の深掘りまで含めると高2から準備する方が余裕があります。
一般入試対策はどこまで必要ですか?
総合型選抜の結果が出るまでは、一般入試でも受験できる学力を維持することをおすすめします。特に英語以外の科目を止めないことが重要です。
まとめ|グローバル入試は経験を大学の学びへ翻訳する入試
高校生活で経験したことが、そのまま評価材料になるわけではありません。経験からどんな問いを持ち、その問いを関西学院大学国際学部でどう深めたいのかまで翻訳する必要があります。高2からなら時間があります。資格スコアを上げることと同じくらい、ニュースを読み、自分の経験を振り返り、大学の授業を調べる時間を作ってください。
- 2027年度関西学院大学グローバル入試は国際学部も対象
- 高2は活動数を増やすより、経験→疑問→学びの接続を作る
- 英語資格は一般入試英語と共通部分を意識して準備する
- 総合型対策は一般入試の学力を止めない範囲で進める
- 面接は暗記ではなく「なぜ?」の深掘りで準備する





