学習計画

模試の復習は何から?返却後7日で失点を次の得点につなげる

公開日 2026年11月5日|情報確認日 2026年11月5日

模試の復習は何から?返却後7日で失点を次の得点につなげる
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目次

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模試が返ってきた日は、解説を読んで「なるほど」で終わりがちです。しかし、解説を読んで分かった問題は、翌週には解けません。復習で必要なのは、読む量ではなく自分で説明して、時間を測って、もう一度解くという順番です。

この記事は、判定の読み方や志望校の変更を扱いません。返却後7日で行う作業だけを書きます。ここに載せる問題は、手順を説明するための編集部作成の例で、実際の過去問ではありません。

満点になるまで復習する必要はありません。出題範囲と現在地に合わせて、優先する問題を選んでください。

返却当日にまずやること

返却当日にまずやるのは、答案をなくさないことと、大問ごとの得点を1枚に写すことです。時間と体力に余裕があれば、その日のうちに失点の分類を始めたり、短い問題を1問だけ解き直しても構いません。

避けたいのは、判定だけで志望校を決めること、解説を全部読むこと、間違えた問題を全部解き直すことです。全部を一度にやると、2日目以降に何をすればよいか分からなくなります。

7日間の前提

この7日間は順番の例です。1日に使う時間は30〜60分を目安にし、部活や学校課題がある週は、合計で3時間程度でも構いません。毎日同じ量をこなすことより、順番を守ることを優先してください。

7日間の作業手順

  • 日

    1日目

    作業

    失点を分類する(知識・理解・時間・読み違い)

    ゴール

    間違えた問題に分類の印を付ける

  • 日

    2日目

    作業

    知識の穴を埋める

    ゴール

    用語・公式を、教材の該当ページで確認する

  • 日

    3日目

    作業

    解法を自分の言葉で説明する

    ゴール

    解説を閉じて、最初の1行を言える

  • 日

    4日目

    作業

    時間を測って解く

    ゴール

    同じ大問を、本番の時間で解く

  • 日

    5日目

    作業

    混合演習をする

    ゴール

    狙った弱点の類題を混ぜて解く

  • 日

    6日目

    作業

    再テストをする

    ゴール

    白紙から、同じ型の問題を解く

  • 日

    7日目

    作業

    来週の計画に戻す

    ゴール

    残す問題を3つ程度に絞る

1日目に分類をしておくと、2日目以降に「どの教材を開くか」で迷いません。分類は、知識・理解・時間・読み違いの4つで足ります。判断に迷った問題は「理解」に置いてください。

3日目がこの手順の中心です。解説を写すのではなく、解説を閉じて「この問題は何を求めるか」「最初に何をするか」を声に出します。説明が詰まった箇所が、本当の穴です。

数学の例:最小値の取り違え

例として、次の問題を考えます(編集部作成の例です)。

関数 y = x² − 4x + 1 の最小値を求めよ。

生徒の答案が「最小値 1」だったとします。1日目は、これを「理解(平方完成の手順)」と分類します。2日目に、平方完成の手順を教材で確認します。

y = x² − 4x + 1 を平方完成すると、y = (x − 2)² − 4 + 1 = (x − 2)² − 3 です。したがって最小値は −3(x = 2 のとき)になります。定数項の1をそのまま最小値にしたのが、止まった箇所です。

3日目は、解説を閉じて「(x − 2)² は0以上なので、最小は −3」と説明します。4日目は同じ問題を3分で解きます。5日目は、狙った弱点の類題を混ぜて解きます。

6日目の再テストは、同じ型の別の問題です。y = x² + 6x + 5 なら、y = (x + 3)² − 9 + 5 = (x + 3)² − 4 となり、最小値は −4(x = −3 のとき)です。白紙からここまで書ければ、型が入ったと判断できます。

計算は必ず検算してください。x = 2 を元の式に戻すと 4 − 8 + 1 = −3、x = −3 なら 9 − 18 + 5 = −4 です。答えだけでなく、代入して確かめる習慣を再テストに入れます。

説明で止まる問題を一緒に見つける

解説を読めば分かるのに、白紙では書けない。その境目が、次に伸びる場所です。答案と解説を持って相談してください。

現論会の相談を見る

答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。

英語の例:部分否定の読み違い

次は英語の例です(これも編集部作成の例で、実際の過去問ではありません)。

Not all the students passed the test.

生徒の訳が「すべての生徒がテストに合格しなかった」だったとします。これは「全員が不合格」と読めてしまいます。Not all ... は部分否定で、「すべての生徒が合格したわけではない」、つまり合格していない生徒が少なくとも1人いる、という意味です。合格した生徒が必ずいる、というところまでは言いません。

2日目は、not all が部分否定、none が全否定であることを確認します。3日目は、解説を閉じて「not all は合格していない人がいる、という意味」と自分の言葉で言います。4日目は、同じ文を30秒で訳します。

6日目の再テストは「Not every plan works.」です。訳は「すべての計画がうまくいくわけではない」になります。every でも not が付くと部分否定になることを、別の文で確かめます。

長文の中で部分否定が出た場合は、設問の選択肢と照合します。「全員が合格した」と書く選択肢は誤りで、合格していない生徒がいると示す選択肢が本文に合います。訳だけで終わらせず、設問の根拠まで戻ってください。

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「解けたが説明できない」の扱い

解き直せた問題でも、説明できないものは残ります。これは「保留」として別のリストに移します。捨てるのでも、できたことにするのでもありません。

  • 保留リストに書く:問題番号、説明できなかった1行、次に確認する教材のページ
  • 6日目の再テストで、説明できなければ「理解」に戻す
  • 2回続けて説明できたら、その問題はリストから外す

保留リストは10問までを目安にします。増えすぎたら、出題範囲と志望科目の配点を見て、優先度の低い問題を外します。全部を説明できるようにする必要はありません。

保留リストの記入欄

「解けたけれど説明できない」問題だけを書きます。説明できなかった1行を具体的に残します。

  • 問題番号と、問われていたこと

  • 説明できなかった1行(公式・語法・条件の読み取り)

  • 確認する教材とページ

  • 再テストの日付

  • 2回目に説明できたか(できた/できなかった)

印刷して書き込むか、ノートに同じ行を作って埋めてください。

7日目に来週の計画へ戻す

7日目は、復習を増やすのではなく、来週に残す問題を3つ程度に絞ります。ここでの3つは目安で、課題の重さに合わせて増減してください。残す基準は、同じ分類が2回以上出た問題、配点が高い大問、次の模試までに間に合う単元の3つです。

  • 残すもの

    同じ分類が2回以上

    理由

    傾向として出ている

    来週の置き方

    平日の最初に10分だけ解き直す

  • 残すもの

    配点が高い大問

    理由

    1問の影響が大きい

    来週の置き方

    週末に時間を測って1回

  • 残すもの

    次の模試の範囲

    理由

    範囲が決まっている

    来週の置き方

    試験の3日前に再テスト

残さない問題は、リストから外します。外した問題をいつかやる、と曖昧にすると、復習の総量が増え続けます。次の模試で同じ分類が出たときに、戻せばよいと決めておきます。

模試の判定の意味は、実施団体によって説明が異なります。判定の資料は、実施団体の公式説明で確認してください。

復習の進め方を科目別に深めたい場合は、英語は高2模試の英語で失点した原因に、数学は高2模試の数学で失点した原因にまとめています。科目の優先順位は科目別偏差値差で、記録の整理は模試結果の分析を参照してください。

よくある質問

7日間で全部の復習を終える必要がありますか?

必要ありません。1日に30〜60分、合計3時間程度でも、順番を守れば効果があります。全部を終えるより、6日目の再テストで白紙から解けた問題を増やしてください。ここに挙げた日数と量は目安です。

解説を写す復習はだめですか?

写すこと自体が悪いのではなく、写して終わると説明できるようにならない、という問題です。3日目に解説を閉じて、最初の1行を声に出す工程を入れてください。説明が詰まった箇所だけを、もう一度教材で確認します。

解き直せた問題も、リストに残しますか?

説明できない場合は保留リストに残します。6日目の再テストで説明できなければ「理解」に戻し、2回続けて説明できたら外します。保留は10問までを目安にしてください。

判定が悪かったときは、復習より志望校の見直しですか?

この記事では判定の読み方を扱いません。判定の意味は実施団体の説明が異なるため、公式の説明を確認してください。復習としては、まず失点の分類を済ませ、次の模試で確かめられる課題を3つに絞ることを優先します。

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まとめ

返却後7日は、1日目に分類、2日目に知識、3日目に説明、4日目に時間制限、5日目に混合演習、6日目に再テスト、7日目に来週の調整、という順番で進めます。解説を写すのではなく、閉じて説明する工程を入れるのがポイントです。

解き直せたが説明できない問題は、保留リストに残します。満点まで復習する必要はなく、同じ分類が続く問題と配点の高い大問に絞ってください。7日目の終わりに、来週残す問題を3つ決めれば、復習が計画につながります。

参考・公式情報

現論会で相談するときに持ってくるとよいもの

復習の相談は、点数より「どの問題で、どこまで説明できるか」を持ち込むと進みます。次の5点があると、7日間の順番を一緒に決められます。

1.模試の成績表(大問別の得点)
2.問題冊子と自分の答案
3.解説を読んで分かった問題と、分からなかった問題の区別
4.直近1週間の学習記録
5.次の模試・定期考査の予定

答案と成績表は原本かコピー、学習記録はメモで構いません。点数より「どこで止まったか」が分かる形だと話が進みます。

答案と予定を持って、7日間を決める

どの問題を残し、どれを捨てるかは、次の模試までの日数と志望科目で変わります。答案と予定を見ながら相談できます。

現論会の無料受験相談を見る

答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。

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