入試分析

近大英語の時間切れ対策|60分の解答順を3パターンで試す

公開日 2026年11月5日|情報確認日 2026年11月5日

近大英語の時間切れ対策|60分の解答順を3パターンで試す
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目次

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近大英語で時間が足りないとき、多くの人が「読むのが遅い」と考えます。ただ、実際の失点は読む速度だけで決まるわけではありません。大問をどの順番で開き、どこで撤退し、どこに戻ったかで、取れていた得点は変わります。

この記事は、解答順の検証だけを扱います。単語帳や文法書の順番、参考書の選び方は近畿大学英語の参考書ルートに譲ります。ここに書く3パターンは編集部の提案で、大学が指定する解き方ではありません。

60分という時間は、まず自分が出願する方式の公式ページで確認してください。同じ大学でも、方式や学部で時間・配点・問題が異なる場合があります。

60分という前提を公式で確かめる

最初に、自分が受ける方式の英語の試験時間を確認します。公募推薦なのか、一般入試の前期A方式なのか、学部独自の方式なのかで、科目の扱いが変わります。公式の科目ページには、方式ごとの科目と時間が整理されています。

この記事では、説明の出発点として60分という数字を使います。ただし、すべての学部・方式が同じ60分とは限りません。医学部など独自の問題を出している学部・方式もあります。過年度の問題が全学部・全方式で共通とは限らないため、自分が出願する方式の問題を優先してください。

最初に決めること

解く過去問は「自分が出願する方式に近いもの」を1つ選びます。いきなり何年分も広げると、比較の条件がばらつきます。まず1回分を時間を測って解き、どの大問で何分使い、どこを落としたかを記録します。3通りの比較は、同じ方式の初見の別回で行います。同じ問題の解き直しは、手順を覚える練習として別に扱ってください。

時間切れを3つの型に分ける

「時間が足りない」と一括りにすると、対策が「もっと速く読む」に寄ります。実際には、次の3つの型が混ざっています。

  • 型

    A 手が止まる型

    答案に出るサイン

    空欄が多い。最後の大問が白紙

    まず変えること

    解く順番と撤退ラインを決める

  • 型

    B 往復する型

    答案に出るサイン

    本文と設問を行き来した跡が多い。同じ箇所を何度も読む

    まず変えること

    設問で問われる内容を確認してから本文に戻る

  • 型

    C 詰めすぎる型

    答案に出るサイン

    1問に時間を使い、後半が雑になる。見直しゼロ

    まず変えること

    1問あたりの上限時間を決める

Aは順番の問題、Bは手順の問題、Cは配分の問題です。この3つを分けないまま「速読」だけを練習すると、AとCはあまり変わりません。

答案を見るときは、正解・不正解ではなく、空欄の位置と、消した跡、書き直しの多さを見ます。設問番号の横に時刻を書いておけば、どこで予定より遅れたかが後から分かります。

編集部の提案

時間を測るときは、開始時刻と、各大問を終えた時刻だけを記録します。1問ごとに細かく測ると、計測そのものに意識が向きます。まずは大問の切れ目だけで十分です。

解答順3パターンのモデル

ここでは、3分の全体確認、40分前後の読解、12分前後の短問、5分の見直しという枠の組み替えを示します。合計はどのパターンも60分です。実際の大問数や番号は年度・方式で異なるため、番号ではなく「短問」「長文」という種類で置き換えて読んでください。

  • パターン

    A 短問先行

    順番と時間

    全体確認3分 → 短問12分 → 長文40分 → 見直し5分

    合計

    60分

    向く人

    短問で確実に点を取れるが、長文で時間切れになる人

  • パターン

    B 長文先行

    順番と時間

    全体確認3分 → 長文42分 → 短問10分 → 見直し5分

    合計

    60分

    向く人

    長文の得点比重が高く、後半に集中が落ちる人

  • パターン

    C 冊子順

    順番と時間

    全体確認3分 → 冊子順の全大問を合計52分(大問ごとの区切りを記録)→ 見直し5分

    合計

    60分

    向く人

    順番を変えると不安が強く、まず現状を測りたい人

Aは、短い大問で取れる点を先に確保する型です。長文に40分を残せるので、読み始める時点で「残り時間が足りない」という焦りが減ります。一方、短問で詰まると全体が崩れます。短問は12分で切り、迷った問題に印を付けて先へ進みます。

Bは、長文に厚く時間を置く型です。長文2題を処理する必要がある場合、後半に回すと集中が落ちます。最初に長文へ入り、42分のうちどれだけを1題目に使うかを決めます。短問は10分で処理し、解けない問題は空欄のまま次へ進みます。

Cは、冊子の順番を変えない型です。順番を変えること自体に抵抗がある人は、まずCで測ります。全体確認の3分と見直しの5分を除いた52分を、冊子順の全大問に配分します。どの大問に何分かかったかを大問の切れ目で記録しておくと、後から遅れの位置が分かります。Cは前半で詰まると後半が白紙になりやすいので、各問の上限時間を先に決めておきます。

どのパターンも、最初の3分で「全体のページ数」「大問の種類」「設問の多さ」を確認します。この3分を省くと、後半で問題の存在に気づかないまま終わることがあります。

3パターンを試す前に、条件をそろえる

難易度が違う年度を比べると、順番の効果と問題の難易度が混ざります。同じ方式に近い過去問を選ぶところから一緒に確認できます。

現論会の相談を見る

答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。

戻り印と撤退ラインの作り方

解答順を変えても、戻る回数が増えれば意味がありません。設問で問われる内容を確認し、本文を読みながら根拠を探します。根拠の候補が2か所で迷ったら、両方に印を付けて次へ進みます。

  • 設問のキーワードに下線を引く。本文では同じ語ではなく、言い換えを探す
  • 根拠の候補が2か所で迷ったら、両方に印を付けていったん離れる
  • 1問の上限は2分を目安にし、超えたら保留にして次の設問へ移る(実際の線は自分で決める)
  • 大問の終わりで時刻を見て、予定より3分以上遅れていれば、残りの設問を絞る

「撤退ライン」は、諦めるためではなく、点になる問題に時間を移すために決めます。近大英語のように時間が短い試験では、1問に固執して3問を落とすより、3問を解いて1問を落とす方が得点は上がります。

ただし、撤退の判断は問題の配点によって変わります。配点が分からない場合は、設問数が多い大問を優先します。設問1つあたりの重みが同じなら、解ける設問が多い方に時間を置く方が合理的です。

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初見の別回で比較する

同じ問題を解き直して順番を変えても、記憶の効果が残ります。2回目は本文の内容を覚えているため、1回目より速く読めて当然です。これを「順番の効果」と考えると、判断を誤ります。

  • 比べ方

    同じ問題を2回解く

    分かること

    手順の定着、時間の使い方の癖

    分からないこと

    初見での読解速度や迷い方

  • 比べ方

    初見の別回を同じ条件で解く

    分かること

    順番による得点と時間の変化

    分からないこと

    問題難易度の差の影響

  • 比べ方

    初見の別回を2回、順番を変えて解く

    分かること

    順番の効果の再現性

    分からないこと

    年度差が大きい場合の一般化

現実的には、初見の別回を2回用意できると比較しやすくなります。1回目はA、2回目はBのように順番を変え、大問ごとの所要時間を並べます。問題の難易度が違うので、得点そのものではなく、得点率・未解答数・正答率・時間を合わせて比べます。

比較の記録は、次の4つで十分です。大問ごとの終了時刻、未解答の設問数、解いた設問の正答率、見直しに使えた分数です。順番を変えて手順が整っても、得点が必ず上がるとは限りません。正答率が同じままで未解答だけ減ったなら、知識側の課題が残っています。

得点や所要時間は、自分が解いた記録で判断してください。他の人の順番や得点をそのまま当てはめる必要はありません。

得点と所要時間で組み替える

3パターンを試したら、次の基準で自分用に調整します。すべてを一度に変えず、1つずつ変えます。

  • 観察されたこと

    事前に決めた短問枠を超える

    調整案

    短問の制限時間を先に決め、解けない問題は印を付けて飛ばす

  • 観察されたこと

    長文1題目に25分以上かかる

    調整案

    1題目を20分で切り、2題目へ進む。戻りは最後の5分だけ

  • 観察されたこと

    見直しが0分になる

    調整案

    最後の5分を先に確保し、その分を長文から引く

  • 観察されたこと

    後半で集中が落ちる

    調整案

    長文を先に置くBへ変える。短問は最後に回す

  • 観察されたこと

    空欄が最後の大問に集中する

    調整案

    全体確認3分で大問の位置を把握し、先に1問だけ解く

調整したら、また別の初見回で測ります。1回の結果で「この順番が正解」と決めず、2回続けて同じ傾向が出たときに採用します。

時間切れと、時間無制限でも解けない基礎不足は分けて考えます。時間をかけても正答できない問題が続くなら、順番ではなく語彙や文法、構文の確認が必要です。逆に、時間をかければ正答できるなら、順番と撤退ラインで改善できます。

参考書の順番や語彙の増やし方は近大英語の参考書ルートで確認できます。公募推薦の日程や科目は近畿大学公募推薦に、模試の復習手順は返却後7日の復習にまとめています。

よくある質問

3パターンは全部試す必要がありますか?

全部を試す必要はありません。まず現在の解き方(C)で1回測り、時間切れで落とした設問が多い場合にAかBを1つ試します。2回測って改善が見られなければ、別のパターンに変えます。

同じ問題を解き直して順番を比べてもよいですか?

手順の確認には使えますが、初見での効果は分かりません。2回目は内容を覚えているため、時間が短くなって当然です。順番の効果を見たいときは、初見の別回を用意してください。

大問の番号は毎年同じですか?

年度や方式によって異なる場合があります。大問の番号は年度で変わるため、ここでは「短問」「長文」という種類で置き換えて読みます。実際の問題構成は、自分が出願する方式の過去問で確認してください。

医学部など独自の問題にも同じ順番でよいですか?

一律には適用できません。独自の問題を出している学部・方式では、問題構成も時間も異なる場合があります。その方式の過去問で別に測ってください。

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まとめ

時間切れは、読む速度だけでなく、順番・手順・配分の3つで起こります。まず答案からA・B・Cの型を見つけ、短問先行・長文先行・冊子順の3パターンを、初見の別回で比べます。

比べるときは、得点率・未解答数・正答率・時間の4つを並べます。未解答が減っても正答率が変わらないなら、次は知識の確認です。調整は1つずつ行い、2回続けて同じ傾向が出たときに採用してください。手順を変えただけで得点が上がるとは限らないため、結果は記録で確かめます。時間をかけても解けない問題は、順番ではなく基礎の確認に戻します。

参考・公式情報

現論会で相談するときに持ってくるとよいもの

解答順の相談は、点数より「どの大問で何分使ったか」があると具体的になります。次の4点を持ってくると、組み替え案をその場で比べられます。

1.解いた年度・学部・方式が分かる問題冊子
2.大問ごとの得点と、開始・終了時刻のメモ
3.時間を測った過去問の答案(空欄が分かるもの)
4.志望学部・方式の科目と配点が分かる資料

答案と成績表は原本かコピー、学習記録はメモで構いません。点数より「どこで止まったか」が分かる形だと話が進みます。

60分の使い方を、答案から組み直す

同じ得点でも、時間切れで落としたのか、知識不足で落としたのかで次の手は変わります。大問ごとの時刻メモがあると、解答順の比較がしやすくなります。

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答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。

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