入試分析

同志社英語の長文読解|対比・具体例・筆者の主張を段落で整理する

公開日 2026年11月5日|情報確認日 2026年11月5日

同志社英語の長文読解|対比・具体例・筆者の主張を段落で整理する
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目次

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長文が読めない原因を「単語が分からない」だけにすると、段落のつながりを見落とします。同志社英語の長文では、前の段落とどう対比しているか、どこからが具体例か、筆者が最終的に何を言いたいのかを追う力が問われます。

この記事は、段落の役割を読み取る手順だけを扱います。内容一致は同志社英語の内容一致に、指示語は指示語問題に、和訳は英文和訳に譲ります。

出題ジャンルは年度で変わるため、過去問題と講評で確認してください。

公式の過去問題・講評を先に見る

同志社大学の公式サイトには、一般選抜の情報と、過去問題・講評への案内があります。まず、自分が出願する学部・方式の問題を1年分用意します。問題の長さと設問の種類を確認してから、読み方の練習に入ります。

講評には、出題の意図や、受験生が迷いやすかった点が書かれている場合があります。ただし、講評はその年度の問題についての説明です。翌年度も同じ傾向だと決めつけず、複数年度を並べて確認します。

この記事の英文について

この後に載せる英文と設問は、読み方を説明するために編集部が作成したものです。実際の入試問題ではありません。英文に登場する町や図書館調査も、説明のための架空の設定です。過去問と混同しないでください。

段落には役割がある

段落を「なんとなく区切られた文章」として読むと、設問で根拠を探すときに迷います。まず、段落ごとに次のどれが多いかを考えます。

  • 役割

    話題の提示

    よくある合図

    近年、〜と言われてきた

    メモの例

    一般論の紹介

  • 役割

    対比

    よくある合図

    しかし、一方で、対照的に

    メモの例

    デジタルと紙の違い

  • 役割

    具体例

    よくある合図

    たとえば、ある調査では

    メモの例

    来館者の利用の変化

  • 役割

    主張

    よくある合図

    したがって、問われているのは

    メモの例

    両方を残す方法

役割は、段落に1つだけとは限りません。1つの段落の中で、前半が対比、後半が具体例ということもあります。その場合は、段落を2つに分けてメモします。

大切なのは、具体例を主張と取り違えないことです。「ある調査では」の後ろは、筆者の考えを支える材料であって、結論そのものではありません。設問が主旨を問うのか、具体的な事実を問うのかで、必要な根拠は変わります。事実を問う設問では、具体例の中の数字や対象も確認します。

約140語の英文で試す

次の英文は編集部作成の例です。実際の入試問題ではありません。段落ごとの役割を意識しながら読んでください。

When public libraries began to digitize their collections, some observers predicted that paper books would disappear. The prediction has not come true. Digital archives clearly have advantages: a student can search thousands of pages in seconds, and a rare text can be read from another city. Yet paper still has a role that screens find hard to replace.

Readers often remember the position of a sentence on a page, and they can annotate a margin without any device. A recent library survey in our town showed that visitors borrowed fewer printed novels than before, but they spent longer with picture books and local history materials.

The result suggests that the two formats serve different purposes rather than competing for the same one. The question is therefore not which format will win, but how a library can offer both without losing either.

和訳は次のとおりです(編集部訳)。

公共図書館が所蔵資料のデジタル化を始めたとき、紙の本はなくなるだろうと予測する人もいた。その予測は実現していない。デジタル資料には明らかな利点がある。学生は数千ページを数秒で検索でき、貴重な資料を別の都市から読むこともできる。それでも紙には、画面では置き換えにくい役割が残っている。

読者は、文がページのどの位置にあったかを覚えていることが多く、端末がなくても余白に書き込める。私たちの町で最近行われた図書館調査では、来館者は以前より印刷された小説の貸出が減った一方、絵本や地域史の資料にはより長い時間を費やしていた。

この結果は、2つの形式が同じ目的を奪い合うのではなく、異なる目的を担っていることを示唆する。したがって問われているのは、どちらの形式が勝つかではなく、図書館がどちらも失わずに提供する方法である。

設問を2問置きます。答えを決めてから、根拠を確認してください。

問1 本文によれば、町の図書館調査で見られた変化はどれか。

ア 印刷された小説の貸出が増え、絵本の利用が減った。/イ 印刷された小説の貸出が減り、絵本や地域史資料に長く時間を費やすようになった。/ウ デジタル資料の利用が減り、紙の本だけが読まれるようになった。

問2 筆者の主張に最も近いものはどれか。

ア デジタル資料が普及するので、紙の本は不要になる。/イ 紙の本の方が優れているので、デジタル化を止めるべきだ。/ウ どちらが勝つかを決めるのではなく、両方を失わずに提供する方法を考えるべきだ。

問1の正答と根拠を見る

正答はイです。第2段落の「visitors borrowed fewer printed novels than before, but they spent longer with picture books and local history materials」が根拠です。アは前半と後半が逆、ウは本文に書かれていません。

問2の正答と根拠を見る

正答はウです。第3段落の「The question is therefore not which format will win, but how a library can offer both without losing either」が根拠です。アとイは、どちらか一方を選ぶ主張になっており、本文の「異なる目的を担う」という整理と合いません。

段落メモが合っているか、一緒に確認する

メモが本文の役割とずれていると、設問で根拠を探すときに迷います。本文に引いた線とメモがあれば、どこを直すか具体的に分かります。

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段落ごとに10〜20字メモを置く

段落を読んだら、その段落の役割を10〜20字で横に書きます。長く書くと、本文を写す作業になります。次の例のように、役割と内容を短く組み合わせます。

  • 段落

    第1段落

    メモの例

    デジタル化の予測/紙は残る

  • 段落

    第2段落

    メモの例

    紙の利点+調査の具体例

  • 段落

    第3段落

    メモの例

    目的が違う→両方を残す

メモは、設問を解く前に見返します。設問が主旨を問うなら主張の段落を、具体的な事実を問うなら例の段落を中心に確認します。段落の役割と選択肢の位置を対応させると、必要な根拠を探しやすくなります。

段落メモの記入欄

段落ごとに、役割(話題・対比・具体例・主張)と内容を10〜20字で書きます。

  • 第1段落:役割と内容

  • 第2段落:役割と内容

  • 第3段落:役割と内容

  • 設問で根拠になった段落

印刷して書き込むか、ノートに同じ行を作って埋めてください。

逆接の直後だけを結論にしない

「しかし」の後ろが筆者の主張、と覚えている人ほど、長文で迷います。逆接の直後は、直前の内容を否定する説明であることが多く、結論はその後の段落にある場合もあります。

  • 逆接の後ろは「何を否定したか」を確認する。結論とは限らない
  • 具体例の段落では、数字や調査名だけを覚えない。何を示す例かをメモする
  • 「たとえば」の後ろも、何の例かをメモする。例は主張を支える材料なので、飛ばさずに全体の論理をつかむ
  • 最後の段落に「therefore」「question is」があれば、主張の候補として印を付ける

例は主張を支える材料なので、飛ばすと主張の理由が分からなくなります。設問が主旨だけを問うていても、例との関係を押さえておくと、選択肢の細かい言い換えに強くなります。

段落の役割を追う読み方は、和訳や指示語の設問にも使えます。指示語が段落をまたぐ場合、前の段落の役割が分かっていると、指す内容を絞りやすくなります。内容一致の選択肢は内容一致の根拠の探し方で、指示語はthis・thatの指す内容で確認してください。

よくある質問

段落メモは日本語で書くべきですか?

日本語で構いません。10〜20字で役割と内容を書ければ十分です。英語で書こうとして時間がかかる場合は、日本語の短いメモに切り替えてください。

具体例の段落は読まなくてよいですか?

設問によっては具体例が根拠になります。内容一致では、例の内容が選択肢になる場合があります。飛ばすのではなく、「何の例か」をメモして先へ進む読み方が安全です。

この英文は過去問ですか?

いいえ。編集部が読み方を説明するために作成した英文で、実際の入試問題ではありません。英文の町や調査も架空の設定です。過去問は大学の公式ページや赤本で確認してください。

ジャンル別の対策は必要ですか?

出題ジャンルは年度で変わります。まず段落の役割を追う練習をし、過去問で自分の方式の問題に慣れる方が再現性があります。

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まとめ

長文は、段落ごとの役割(話題・対比・具体例・主張)をメモしながら読みます。具体例を主張と取り違えず、逆接の直後だけを結論にしないことが大切です。例は主張を支える材料として、全体の論理の中で押さえます。

この記事の英文と設問は編集部作成の例で、実際の入試問題ではありません。過去問では、段落メモと根拠の位置を対応させ、内容一致・指示語・和訳の設問にどう使えるかを確認してください。

参考・公式情報

現論会で相談するときに持ってくるとよいもの

長文の相談は、どの段落で止まったかが分かる答案があると進みます。次の4点を持ってくると、読み方を一緒に確認できます。

1.解いた年度・学部・方式が分かる問題冊子
2.本文に引いた線と、段落ごとのメモが残った答案
3.設問ごとの正誤と、迷った選択肢
4.和訳で止まった文(可能なら1〜2文)

答案と成績表は原本かコピー、学習記録はメモで構いません。点数より「どこで止まったか」が分かる形だと話が進みます。

段落の役割から、長文の読み方を組み直す

単語が分かっても設問で迷う場合、段落のつながりを見落としていることがあります。本文の線とメモがあると、どこで切るかを具体的に確認できます。

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