「知っている単語なのに並ばない」「文はできたのに指定された位置を間違えた」。語句整序では、文を作る力と、指示どおりに答える作業を分けると失点の原因が見えます。この記事は、近畿大学を目指す人向けに、独自の5問でその二段階を練習する子記事です。教材全体の順番は親記事の近畿大学英語の参考書ルートで確認できます。
近畿大学が公開する2026年度の出題形式・方針には整序英作文が含まれています。ここで扱う問題は編集部作成で、過去問の転載や2027年度の出題予想ではありません。受験する年度・学部・方式の公式情報と問題の指示を確認してください。
いきなり単語を一列に並べない
最初に、文頭・文末として印刷されている部分と、並べ替える範囲を区別します。次に、動詞がどんな形を要求するか、まとまりになる語句はどこかを見ます。日本語に単語を一つずつ対応させるだけでは、前置詞や不定詞が余りやすくなります。
| 見る順番 | 確かめること | 書き込みの例 |
|---|---|---|
| 1 指示 | 全語使用か、不要語があるか、どの位置を答えるか | 「2番目・4番目」に丸 |
| 2 骨格 | 主語・動詞と、動詞が要求する目的語など | remind+人+to do |
| 3 まとまり | 前置詞+名詞、to+動詞など | of+working together |
| 4 完成文 | 意味が通るか、すべての語句を使ったか | 使った語句を一つずつ照合 |
| 5 解答欄 | 指定位置の「語句の番号」を答えたか | 完成順と番号を別に確認 |
見る順番
1 指示
確かめること
全語使用か、不要語があるか、どの位置を答えるか
書き込みの例
「2番目・4番目」に丸
見る順番
2 骨格
確かめること
主語・動詞と、動詞が要求する目的語など
書き込みの例
remind+人+to do
見る順番
3 まとまり
確かめること
前置詞+名詞、to+動詞など
書き込みの例
of+working together
見る順番
4 完成文
確かめること
意味が通るか、すべての語句を使ったか
書き込みの例
使った語句を一つずつ照合
見る順番
5 解答欄
確かめること
指定位置の「語句の番号」を答えたか
書き込みの例
完成順と番号を別に確認
図解1 二段階の点検
文の成立
解答の成立
オリジナル5問|各問の2番目と4番目の語句番号を答える
各問とも、括弧内の語句をすべて一度ずつ使います。不要語はありません。複数語を含む選択肢も一つの語句として数えます。完成文を書いた後、括弧内の2番目・4番目に入る語句の番号を答えてください。この解答指示は本教材用です。実際の入試ではその問題の指示を優先します。
問1|動詞が要求する形
The teacher (① to / ② reminded / ③ the form / ④ submit / ⑤ us) by Friday.
完成文:____ 2番目:__ 4番目:__
問2|動名詞のまとまり
We (① of / ② the importance / ③ learned / ④ together / ⑤ working).
完成文:____ 2番目:__ 4番目:__
問3|目的語と補語
For beginners, this guide (① easier / ② makes / ③ understand / ④ the rules / ⑤ to).
完成文:____ 2番目:__ 4番目:__
問4|程度と不定詞
The box was (① for / ② carry / ③ too heavy / ④ to / ⑤ me).
完成文:____ 2番目:__ 4番目:__
問5|間接疑問の語順
Please tell me (① starts / ② what / ③ time / ④ the meeting).
完成文:____ 2番目:__ 4番目:__
解答|完成順と、指定位置の番号を分けて確認する
| 問 | 完成順 | 2番目/4番目 | 完成文 |
|---|---|---|---|
| 1 | ②⑤①④③ | ⑤/④ | The teacher reminded us to submit the form by Friday. |
| 2 | ③②①⑤④ | ②/⑤ | We learned the importance of working together. |
| 3 | ②④①⑤③ | ④/⑤ | For beginners, this guide makes the rules easier to understand. |
| 4 | ③①⑤④② | ①/④ | The box was too heavy for me to carry. |
| 5 | ②③④① | ③/① | Please tell me what time the meeting starts. |
問
1
完成順
②⑤①④③
2番目/4番目
⑤/④
完成文
The teacher reminded us to submit the form by Friday.
問
2
完成順
③②①⑤④
2番目/4番目
②/⑤
完成文
We learned the importance of working together.
問
3
完成順
②④①⑤③
2番目/4番目
④/⑤
完成文
For beginners, this guide makes the rules easier to understand.
問
4
完成順
③①⑤④②
2番目/4番目
①/④
完成文
The box was too heavy for me to carry.
問
5
完成順
②③④①
2番目/4番目
③/①
完成文
Please tell me what time the meeting starts.
問1はremind someone to doの型です。「先生は私たちに金曜日までに用紙を提出するよう念を押した」という意味になり、usをremindedの後に置きます。toとsubmitが離れてしまったら、不定詞のまとまりを確認してください。
問2はthe importance of working togetherで「一緒に取り組むことの重要性」。ofの後にworkingを置きます。「一緒に」が複数語のまとまりとして印刷される問題もありますが、この教材では④togetherだけが一つの語句です。印刷された区切りを勝手に変えないことも練習します。
問3はmakes+目的語the rules+補語easierを骨格にします。「このガイドは、初心者にとってルールをより理解しやすくする」という意味です。文頭のFor beginnersは、誰にとって理解しやすいかを示しています。まずmakes the rules easierを作り、その後ろにto understandをつなぎます。
問4はtoo+形容詞+for 人+to do。「箱は重すぎて私には運べなかった」という関係になります。for meとto carryをそれぞれまとめ、too heavyからつなぎます。完成順の4番目は④toです。「4番目だから④」と考えたのではなく、実際の語順を確認した結果として一致しています。
問5はtell meの後に続く間接疑問です。what timeの後は主語the meeting+動詞starts。直接疑問のWhat time does the meeting start?と同じ形にはしません。whatとtimeは印刷上二つの語句なので、別々に一つずつ数えます。
図解2 問3の骨格
間違いを「文法」「まとまり」「指示」に分類する
| 誤り | 見直す場所 | 次回の確認 |
|---|---|---|
| reminded to usのように並べた | 動詞の型 | remind+人+to doを例文で説明 |
| ofの後をworkingにできなかった | 前置詞と動名詞 | of workingを一まとまりにする |
| 語順は正しいが解答番号が違った | 指示・位置の確認 | 完成順を書き、指定位置に印を付ける |
| 一語句を二度使った/余った | 全語句の照合 | 選択肢の使用を一つずつ確認する |
誤り
reminded to usのように並べた
見直す場所
動詞の型
次回の確認
remind+人+to doを例文で説明
誤り
ofの後をworkingにできなかった
見直す場所
前置詞と動名詞
次回の確認
of workingを一まとまりにする
誤り
語順は正しいが解答番号が違った
見直す場所
指示・位置の確認
次回の確認
完成順を書き、指定位置に印を付ける
誤り
一語句を二度使った/余った
見直す場所
全語句の照合
次回の確認
選択肢の使用を一つずつ確認する
解説を読んだ直後の正解だけで終えず、翌日、完成文を見ずに並べ直してください。そのとき「この動詞にはこの形が続く」と説明できるかも確認します。覚えた完成順を再生できただけなら、同じ型の別の問題で使えるかを見ます。
記入用:問題__/自分の完成順__/誤りの分類__/根拠となる型__/翌日の再確認__。数多く解く前に、この一行を残すと同じ型で止まるか追えます。
15分の練習を、60分演習へつなぐ
例として、初見の整序3問を解く5分+型と誤りを確認する6分+完成文を隠して再構成する4分=15分を一つの練習枠にできます。これは学習用の目安で、本番の整序全体に15分かけるという提案ではありません。
公式過去問の通し演習では、問題ごとに「文を作るところで止まった」のか、「指示確認で失点した」のかを記録します。文法の理解が不足しているときは、その型を補修します。理解できるのに時間がかかるなら、全体の時間配分を近大英語60分の解答順で検討しましょう。医学部など、本人の学部・方式の出題を確認して使うことも大切です。
よくある質問
熟語を覚えれば整序は解けますか。
まとまりの知識は役立ちますが、主語・動詞や文全体の意味との整合も必要です。覚えた熟語を無理に押し込まず、残りの語句が自然につながるか確認します。
正しい英文が別にも作れたらどうしますか。
自由英作文では複数の表現が可能です。整序では印刷済みの部分・文脈・選択肢・指定された意味を合わせて判断し、解答解説を確認してください。
日本語訳を先に作るべきですか。
日本語の説明があれば意味を手掛かりにできますが、一語ずつ同じ順に置こうとしないことが大切です。まず英語の骨格を作りましょう。
今日やること
5問のうち一問を選び、完成文と「その順になる理由」を声に出して説明してください。語順が分かるか、指示で落としているかが分かれれば、次の課題を選べます。答案と誤りの記録を持参すると、学習相談でも補修する単元を整理しやすくなります。
- 説明できた型は、翌日も同じ型の別の問題で試す
- 説明できなかった型は、例文を一つ作ってから戻る
出典・公式情報
情報確認日:2026年11月5日
この記事の位置づけ
親記事近畿大学英語の参考書ルート【2027】60分攻略の実践編です。本文で扱った手順を、目的別に抜き出してまとめています。



