高3の夏期講習 何講座 取りすぎを防ぐ選び方

高3の夏期講習は何講座?
取りすぎを防ぐ選び方

受験戦略

高3の夏期講習を前にして、「何講座取ればいいのか」「学校や塾から勧められた講座を全部受けるべきか」「夏期講習を取らないと周りに遅れるのではないか」と不安になっている受験生や保護者は多いでしょう。

結論から言うと、高3の夏期講習は、講座数を先に決めるべきではありません。

先に確認すべきなのは、次の3点です。

  • 夏休みに解決すべき弱点は何か
  • その弱点は授業でなければ解決できないのか
  • 受講後の復習時間を確保できるのか

実際、大手予備校の夏期講習では、1講座が「90分×5講」で構成され、目的に応じて複数講座を組み合わせる形もあります。河合塾も、2026年の夏期講習について、1講座90分×5講を基本とし、志望大学や目的に応じて自由に組み合わせられると案内しています。

しかし、組み合わせられるからといって、たくさん受ければ成績が上がるわけではありません。

2027年度共通テスト本試験は2027年1月16日・17日です。2026年夏の時点で、本番まで残された期間は約半年です。夏期講習を受けること自体ではなく、講習で学んだ内容を自力で解ける状態にすることが重要です。

この記事では、高3生が夏期講習を選ぶ基準、取りすぎを防ぐ方法、講座数の考え方、受講後の復習計画まで詳しく解説します。

夏期講習を申し込む前に、今の学習計画を確認しませんか?

現在の模試、参考書、学校課題、候補講座をもとに、夏休みの時間配分を整理できます。

目次

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結論|高3の夏期講習は0〜3講座でも問題ない

講座数に正解はありませんが、弱点が明確な高3生なら、0〜3講座程度に絞る方が計画を作りやすいケースが多いです。

これは、全員が3講座以内にすべきという意味ではありません。

医学部や難関国公立志望で、志望校別講座や理科2科目の補強が必要な場合は、それ以上受けることもあります。反対に、すでに塾や学校の授業が十分あり、自分の参考書と過去問を進めるべき人なら、夏期講習を一つも取らない判断もあり得ます。

大切なのは、講座数ではなく、次の状態を作れるかです。

講座数向いている可能性がある人注意点
0講座教材・計画・質問環境が整っている自己流で方向を誤らないか確認
1〜2講座弱点が1〜2分野に絞れている受講後の復習を最優先する
3講座複数科目を補強しつつ自習時間も取れる学校課題との重複に注意
4講座以上受講目的と復習日程が明確授業を受けるだけになりやすい

「周りが5講座取っているから、自分も5講座」と決める必要はありません。

同じ5講座でも、基礎が固まっている人と、英単語や典型問題が未完成の人では、必要性がまったく違います。

夏期講習の取りすぎが危険な理由

夏期講習を取りすぎると、勉強している時間は増えても、自力で解く時間が減ることがあります。

仮に、1講座が90分×5回だとします。授業時間だけなら7時間30分です。しかし、授業前の予習に合計7時間30分、授業後の復習に合計7時間30分を使うと仮定すれば、1講座を消化するのに約22時間30分かかります。

これはあくまで計算例ですが、4講座なら約90時間です。夏休み40日間で考えると、1日平均2時間以上を夏期講習関連だけに使う計算になります。さらに、移動時間、学校の補習、模試、通常授業、宿題が加わります。

夏期講習を取りすぎた高3生は、次の状態になりやすいです。

  • 毎日授業を受けているのに復習できない
  • 配布教材が途中でたまる
  • 参考書の進度が止まる
  • 苦手科目ばかり増える
  • 過去問に入れない
  • 講習を受けたことで安心してしまう
  • 8月末に「結局何も完成していない」と感じる

夏期講習は、知識を受け取る時間です。

受験本番で必要なのは、その知識を自分で取り出し、問題に使う力です。授業を受けた後に、自分で再現できるまで復習する時間を確保しなければなりません。

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夏期講習を取った方がいい高3生

自力で解決しにくい弱点がはっきりしている人は、夏期講習を活用する価値があります。

志望校特有の問題形式を知りたい人

大学ごとに、英語長文、記述数学、国語、理科の出題形式は異なります。すでに基礎が固まっていて、志望校の出題傾向や解答方針を学びたい場合は、大学別講座が役立つことがあります。

ただし、基礎が固まっていないのに難関大講座へ進むと、解説を聞くだけで終わる可能性があります。

特定単元で何度も止まっている人

数学の数列、ベクトル、確率、物理の電磁気、化学の有機、英語の構文など、同じ分野で繰り返しつまずいているなら、分野別講座を検討できます。

この場合も、「苦手だから受ける」では不十分です。講座を受けた後に、どの問題集を何問解いて定着させるかまで決めましょう。

質問しても理解できない分野がある人

参考書の解説を読んでも理解できず、学校や現在の塾でも解決できない場合は、講師から体系的に教わる意味があります。

逆に、参考書をまだ一度も丁寧に読んでいないのに、「分からないから授業」と判断するのは早いことがあります。

一人では勉強を始められない人

夏休みに生活リズムが崩れやすい人は、講習をペースメーカーとして使う方法もあります。

ただし、講習がある日だけ勉強する状態では不十分です。本当に必要なのは、講習のない日も含めた週間計画です。

夏期講習を取らなくてもよい高3生

すでにやるべき教材と学習順序が決まり、自力で進められている人は、無理に講座を増やす必要はありません。

通常授業の復習が残っている人

1学期の授業や塾の教材が未消化のまま、新しい夏期講習を追加すると、未完成の教材がさらに増えます。

新しい講座を申し込む前に、次を確認してください。

  • 通常授業の復習は終わっているか
  • 間違えた問題を解き直したか
  • 参考書を一冊完成させたか
  • 模試の弱点分析をしたか
  • 学校課題の量を把握しているか

一つでも大きく残っているなら、既存教材の完成を優先する方がよい場合があります。

市販参考書で十分に理解できる人

夏期講習で扱う内容と、今使っている参考書が重複することがあります。同じ内容を別の教材で繰り返すことが悪いわけではありません。しかし、教材を増やすことで復習が浅くなるなら逆効果です。「新しい説明が必要なのか」「今の教材をやり切る必要があるのか」を区別しましょう。

過去問で弱点が特定できていない人

大学別講座を取る前に、少なくとも一度は志望校の過去問を見ておきたいところです。まだ合格までに何が足りないか分からない状態で講座を選ぶと、有名講師や講座名だけで決めることになります。

過去問は点数を競うためだけではありません。今の自分に必要な対策を見つける診断材料です。

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夏期講習を選ぶ5つの判断基準

夏期講習は、弱点・目的・復習時間・代替手段・志望校との関連性で選びます。

1

解決したい課題を一文で書けるか

良い例は、「数学ⅡBの数列で、漸化式の典型問題を自力で完答できるようにする」「同志社英語の長文で、制限時間内に設問根拠を特定できるようにする」です。悪い例は、「数学が不安」「英語を伸ばしたい」です。目的が曖昧な講座ほど、受講後に成果を判断できません。

2

今の教材で解決できないか

候補講座の内容と、現在使っている参考書・学校教材・塾教材を比較します。重複しているなら、まず今の教材をやり切る方法もあります。

3

復習日を先に確保できるか

申込前に、講座日だけでなく復習日をカレンダーへ入れてください。5日連続の講座なら、各日の復習時間に加えて、終了後の総復習日も必要です。復習時間を入れた時点で予定が埋まるなら、講座数を減らすべきです。

4

志望校の配点と関係があるか

苦手だからといって、すべての科目を同じように補強する必要はありません。志望校で配点が高い科目、合否差がつきやすい科目、基準点がある科目を優先します。

5

受講後の到達基準があるか

「講座を受け終わる」ことを目標にしてはいけません。確認テストで8割取る、例題を解説なしで再現する、類題を3日後と1週間後に解く、過去問の同分野で得点する、誰かに解法を説明するといった到達基準を決めましょう。

講座をA・B・Cに分ける

候補講座は、必要度に応じて3段階に分類すると取りすぎを防げます。

分類判断基準対応
A夏に解決必須で、授業が有効受講候補
B自習でも解決可能まず自習計画を作る
C興味はあるが優先度が低い今回は取らない
  • A講座でも、復習時間を確保できなければ受けるべきではありません。
  • B講座をすべて取ると、講習過多になりやすいです。

志望タイプ別の夏期講習の考え方

国公立大学志望

国公立志望は科目数が多いため、講座を増やすほど科目バランスが崩れやすくなります。英語・数学・二次試験科目だけでなく、共通テストの国語、社会、理科、情報まで進める必要があります。夏期講習では、配点の高い二次科目や、自力で克服しにくい弱点に絞るのが基本です。

関関同立など私立文系志望

英語の配点が高い場合でも、英語講座だけを増やせばよいわけではありません。英単語、文法、英文解釈、長文、過去問のうち、どこに問題があるかを分けます。

文法が未完成なのに難関長文講座を受けても、十分に生かせない可能性があります。

理系・医学部志望

数学・理科の講座数が増えやすいため、通常授業との重複確認が特に重要です。物理、化学、数学のすべてを講習で補おうとすると、自習時間がなくなります。優先順位をつけ、残りは参考書や通常授業で補う設計が必要です。

まだ志望校が決まっていない人

講座選びより先に、志望学部と必要科目を整理するべきです。大学別講座へ申し込んでも、後から志望校が変われば対策が無駄になる可能性があります。

夏期講習2講座を取る場合の週間計画例

講習日は授業だけで終わらせず、当日復習と再テストまでセットにします。

時間帯内容
9:00〜10:30前日の復習・確認テスト
10:45〜12:15参考書学習
13:00〜14:30夏期講習
15:00〜16:30講習内容の当日復習
16:45〜18:15別科目の学習
19:00〜20:00暗記科目・英単語
20:00〜20:30翌日の計画確認

重要なのは、授業の後に復習時間を固定することです。「空いた時間に復習する」では、ほとんどの場合後回しになります。

保護者が確認すべきこと

費用だけでなく、講座が年間計画のどこに入るのかを確認してください。

保護者が本人や塾へ聞くべき質問

  • この講座で何を解決するのか
  • 現在の教材と重複しないか
  • 受講後は何を使って復習するのか
  • 何点まで伸ばす想定なのか
  • 受講しない場合の代替案はあるか
  • 学校課題や模試と両立できるか
  • 追加講座を含めた総費用はいくらか

「先生がおすすめしたから」だけで決めず、目的と復習計画を確認しましょう。

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現論会で夏期講習と自習計画を整理できる

夏期講習を取るかどうかは、講座単体ではなく、全科目の週間計画の中で判断すべきです。

現論会大阪梅田校・四条烏丸校では、志望校と現在の成績から年間計画と週間計画を作り、全科目の時間配分を調整しています。既に持っている参考書で代替できる場合は、新しい教材を必ず買う仕組みではないことも公式LPに記載されています。

相談するときは、次のものを持参すると判断しやすくなります

  • 最新の模試結果
  • 夏期講習の候補一覧
  • 学校の補習日程
  • 現在使っている参考書
  • 1学期の学習記録
  • 志望大学の入試科目と配点

夏期講習を勧めることが目的ではありません。取るべき講座と、取らずに自習すべき分野を分けることが目的です。

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まとめ|夏期講習は「講座数」より「復習できるか」で選ぶ

高3の夏期講習に、一律の正解講座数はありません。重要なポイントは次のとおりです。

  • 先に夏の弱点を特定する
  • 今の教材で代替できないか確認する
  • 授業時間だけでなく予習・復習時間を計算する
  • 志望校の配点に合う講座を選ぶ
  • 受講後の到達基準を決める
  • 学校課題・通常授業・過去問の時間を残す
  • 目的を説明できない講座は取らない

夏期講習をたくさん取ったという安心感よりも、1講座を完全に身につける方が合格には近づきます。

次のような悩みがある方は、申し込みを確定する前に夏休み全体の計画を作りましょう。

  • 「候補講座を減らせない」
  • 「今の参考書と重複しているか分からない」
  • 「国公立・私立対策の時間配分に迷っている」

よくある質問

Q1.

高3の夏期講習は何講座取るべきですか?

一律の正解はありません。弱点が明確なら1〜3講座程度に絞る方が計画を作りやすい場合がありますが、現在の授業量、志望校、復習時間によって変わります。

Q2.

夏期講習を取らなくても大学受験は大丈夫ですか?

教材、学習計画、質問環境が整い、自力で実行できるなら、必ずしも取る必要はありません。取らない場合も、夏に何を完成させるかを明確にしましょう。

Q3.

夏期講習だけ予備校へ通うのはありですか?

目的が明確なら可能です。ただし、講習後の学習計画や質問環境がなくなる場合があるため、受講後まで考えて選びましょう。

Q4.

学校の夏期講習と予備校の講習は両方必要ですか?

内容が重複していないか確認してください。同じ単元を扱うなら、どちらか一方に絞り、復習時間を増やす方がよい場合があります。

Q5.

夏期講習を取りすぎた場合はどうすればいいですか?

優先度の低い講座をキャンセルできるか確認し、難しい場合はすべてを完璧に進めようとせず、志望校に直結する講座から復習してください。

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