「総合型選抜なら一般入試の勉強は不要?」「学校推薦型選抜は評定だけで決まる?」。高2の秋から大学受験を考え始めると、こうした疑問が出てきます。実際には、入試方式の定義から違います。
この記事は、2028年度に向けた総合型選抜・学校推薦型選抜の全体像を高2向けに整理する親記事です。制度の考え方、評価される資料、探究や志望理由の準備を扱い、各論は子記事で深掘りします。
2026年10月時点の確認内容です。大学別の出願条件には未公表のものがあるため、条件は該当年度の募集要項で確認してください。
情報確認日:2026年9月21日
※入試制度・日程・配点は大学公式の2027年度資料を優先して確認しています。参考書名、完成基準、月別計画は大学公式の指定ではなく、公開情報と過去問対策をもとにした編集部の学習提案です。
目次
結論|この記事で分かること
結論:総合型選抜は志望理由や活動の報告などと面接を組み合わせて評価する入試、学校推薦型選抜は高校長の推薦と調査書を基礎に評価する入試です。どちらも「学力が不要な入試」ではありません。
高2は、大学・学部の要項を調べつつ、学校成績・探究の記録・基礎学力を同時に維持し、2028年度の条件が公表されてから出願可能性を確定します。
結論|総合型と学校推薦型は定義から違う
総合型は、志望者本人の活動報告書や入学希望理由書、学修計画書などを評価対象にします。学校推薦型は、校長推薦という制度上の前提があります。どの書類と試験を課すかは、大学・学部・方式で異なります。
出願書類を作る前に、正式な選抜区分の名前を確認することが重要です。通称や略称だけで判断しないようにしましょう。
制度の枠組みを整理する
国全体の枠組みでは、一般選抜は主として学力検査などを活用する方式、総合型選抜は詳細な書類審査と面接などを組み合わせる方式、学校推薦型選抜は学校長の推薦に基づき調査書を主な資料とする方式として整理されています。
この定義を押さえたうえで、志望大学・学部が実際にどの書類と試験を課すかを確認します。制度の説明と、個別の条件を混同しないことが出発点です。
面接など評価方法の扱い
総合型選抜では面接による評価を行うこと、学校推薦型選抜でも原則面接による評価を行うことが示されています。ただし、大学の実情に応じて面接の要否を判断できる例外もあります。
したがって「推薦入試はすべて面接必須」と乱暴に要約せず、2028年度の新しい選抜実施要項と、大学別の募集要項の公表を待つ姿勢が大切です。活動の意味や学びたい内容を口頭で説明する練習は、どの方式でも役立ちます。
関西の大学の例|評価対象が違う
関西の大学の現行資料を見ても、評価対象は方式ごとに異なります。志望理由書や資格、調査書、面接、プレゼンテーションなどを組み合わせて多面的に評価する方式もあれば、高校の授業や正課外活動での探究を対象とし、成果だけでなく過程も評価する方式もあります。
この二つだけでも、活動なら何でもよいわけではなく、評価の定義と提出方法が違うと分かります。高2は、志望学部の研究内容と、入試で評価される経験の接点を作ることが先です。
学校推薦型は「評定だけ」ではない
調査書は教科ごとの学習成績だけでなく、学習歴や活動歴なども含む資料です。大学が重要な教科・科目を指定して出願要件にすることがあります。実際の条件は学部や方式により違うため、一つの数字で全国の推薦可能性を判断することはできません。
指定校推薦の校内選考と大学側の合否判定も別です。担任には校内の予定や必要な手続きを尋ね、大学の正式な募集要項は自分で確認しましょう。
高2の探究活動はテーマより問いと検証過程
探究活動を評価する大学があるからといって、有名な大会で入賞しないと意味がないとは限りません。高2で大切なのは、疑問を自分で設定し、情報を収集し、分析し、限界を考察した過程を説明できることです。
たとえば通学渋滞を調べるなら、観察日時・数え方・天候の影響・偏りを記録すれば、単なる感想より検証の履歴になります。ただし、それが対象になる探究に該当するかは大学の定義を確認してください。
学力対策を止めずに複線化する
総合型に応募しても、書類・面接・小論文などで選抜されるため準備時間が要ります。結果が出る時期や一般選抜との併願制限も方式により異なります。
高2から基礎学力を中断して活動だけを増やすと、受験方式を変更するときの負担が大きくなります。平日は学校の定期考査と英語・数学などの積み上げ科目、週末に探究や大学研究の時間を確保する設計が現実的です。
2028年度にすべき準備
2026年10月時点で、高2の受験にあたる2028年度の大学別条件は未公表のものがあるため、前年度の参考条件をそのまま確定させないよう注意します。
今できるのは、志望学部を選んだ理由を大学のカリキュラムで検証すること、評定と得点の現状を把握すること、探究活動の証拠を日付と出典とともに保存すること、学校推薦型を使う場合の校内規程を先生に相談することです。
実践ワーク|比較シートの作り方
以下の項目を「公式で分かった事実」「自分が重視する理由」「まだ不明なこと」の三列に分けて記録しましょう。
確認点1
選抜方式を正式名称で記録する
確認点2
評定の計算対象と校内選考の予定を確認する
確認点3
活動を日付・役割・成果で記録する
確認点4
志望理由と大学の学びを接続する
確認点5
一般選抜の基礎学習の最低線を決める
具体例|違う状況の高校生ならどう判断する?
次の三人は説明用の架空のケースです。実在の合格実績や個人データではありません。
ケースA|探究が好きで英語が苦手。探究の記録を整理しながら英語の基礎復習を続けます。週末の探究作業に加えて、毎日の英語を固定しましょう。
ケースB|評定は高いが志望理由が曖昧。成績は安定しているが「有名だから」という理由しか説明できない。学部のシラバスと入学者受入方針から、学びの対象を調べましょう。
ケースC|一般と推薦を両方検討。方式ごとの出願条件や入学確約の条件を表にし、学力計画を軸に、探究と出願資料は週1回整理します。
今から8週間|実行チェックリスト
| 時期 | やること |
|---|---|
| 第1週 | 選抜方式を正式名称で記録する |
| 第2週 | 評定の現状を先生へ確認する |
| 第3週 | 活動を時系列で残し始める |
| 第4週 | 志望理由と研究室・講義を調べる |
| 第5週 | 学力維持の最低線を決める |
| 第6週 | 学校へ手続きを相談する |
| 第7週 | 2028年度要項の公表に備える |
| 第8週 | 探究の記録を1件まとめる |
ポイント|推薦入試の要点
- 総合型と学校推薦型は定義から違う
- 面接の扱いは方式ごとに確認する
- 評価対象は大学・方式で異なる
- 学校推薦型は評定だけで決まらない
- 探究は問いと検証過程を残す
- 学力を止めずに複線化する
あわせて読みたい記事
推薦入試2028の全体像をつかんだら、子記事でテーマごとに深掘りできます。
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
現論会で相談する場合も、次のものを持ってくると、推薦の準備を具体化しやすくなります。
相談では、方式ごとの条件と、学力と活動の時間配分を整理します。
よくある質問
総合型選抜と学校推薦型選抜は同じ?
違います。総合型は本人の資料・面接などを中心に多面的評価、学校推薦型は学校長の推薦と調査書などに基づく方式です。
高2のうちに志望理由書を書き切るべき?
完成原稿を固定するより、学びたいことと根拠となる活動の記録を増やす方が後の修正に役立ちます。
評定が高ければ推薦で必ず合格しますか?
合格の保証ではありません。出願資格・校内選考・面接などの評価を確認してください。
推薦なら一般入試の勉強は不要?
学力も評価対象になる場合があり、方式変更の可能性もあります。基礎学習は維持する方が安全です。
2028年度の出願日程は確定していますか?
未公表のものがあります。2027年度の日程をそのまま2028年度に当てはめないでください。
まとめ|次の一歩
高2からの推薦入試2028は、総合型選抜と学校推薦型選抜の違いを理解することから始まります。どちらも「学力が不要な入試」ではありません。高2は大学・学部の要項を調べつつ、学校成績・探究の記録・基礎学力を同時に維持し、2028年度の条件が公表されてから出願可能性を確定しましょう。各論は子記事で深掘りできます。
- 総合型と学校推薦型は定義から違う
- 面接の扱いは方式ごとに確認する
- 評価対象は大学・方式で異なる
- 学校推薦型は評定だけで決まらない
- 探究は問いと検証過程を残す
- 学力を止めずに複線化する





