11月は判定より答案を見る
模試の判定は、判定方法が実施団体や模試によって異なります。成績表の説明も確認したうえで、点数・科目・答案を合わせて見てください。受験者が変われば同じ実力でも判定は動きますし、出題範囲が違えば得点も変わります。判定だけで志望校を変える必要はありませんが、出願条件や科目の指定は大学の公式要項で確認してください。
11月に答案を見る目的は、反省文を書くことではありません。同じ失点を次の模試で繰り返さないために、次週の具体的な行動を1つ決めることです。だから見る順番は、点数→大問→設問→自分の答案の書き方、となります。
編集部の提案
保護者の方が見るポイントも、点数より「本人がその問題を説明できるか」です。点数の話から入ると、会話が反省で終わりやすくなります。「この問題は何を聞かれていると思う?」と説明を聞く形にすると、どこが分かっていないかが見えてきます。
持参物は成績表だけでは足りない
相談で「成績表だけ」を持っていくと、話は判定の確認で終わりやすくなります。答案と学習記録があると、「なぜその点数になったか」を一緒にたどれます。
| 持っていくもの | 何のために使うか | 用意できないとき |
|---|---|---|
| 成績表 | 大問別の得点と、取れていた範囲を確認する | 画面のスクリーンショットでもよい |
| 問題冊子 | 設問の条件と、本文のどこに根拠があるかを見る | 貸出中なら該当ページのコピー |
| 自分の答案 | 空欄・途中で止まった箇所・書き直しの跡を見る | 解き直したノートでも代用できる |
| 直近7日の学習記録 | 計画と実際のズレを確認する | 手書きのメモ1行ずつで足りる |
| 志望学部の入試方式 | 科目・配点・時間を確認する | 大学公式の募集要項ページを印刷 |
持っていくもの
成績表
何のために使うか
大問別の得点と、取れていた範囲を確認する
用意できないとき
画面のスクリーンショットでもよい
持っていくもの
問題冊子
何のために使うか
設問の条件と、本文のどこに根拠があるかを見る
用意できないとき
貸出中なら該当ページのコピー
持っていくもの
自分の答案
何のために使うか
空欄・途中で止まった箇所・書き直しの跡を見る
用意できないとき
解き直したノートでも代用できる
持っていくもの
直近7日の学習記録
何のために使うか
計画と実際のズレを確認する
用意できないとき
手書きのメモ1行ずつで足りる
持っていくもの
志望学部の入試方式
何のために使うか
科目・配点・時間を確認する
用意できないとき
大学公式の募集要項ページを印刷
学習記録は、アプリの記録でなくても構いません。「月曜:英語長文1題40分、単語20分」程度のメモで十分です。大切なのは、予定していた時間と、実際に手を動かした時間が分かることです。
答案を捨ててしまった場合は、問題冊子を見ながら「どの設問で止まったか」を思い出して1枚に書き出します。思い出せない場合は、次の模試で答案を残すところから始めます。
失点を1週間の課題に変える表
答案を見ながら、失点ごとに4つの欄を埋めます。原因は断定せず、仮説で構いません。仮説を立てて、次の演習で確かめる。この往復が11月の作業です。
| 失点した箇所 | 原因の仮説 | 次週の課題 | 再テスト |
|---|---|---|---|
| 英語・大問3の長文で15分超過 | 設問を読む前に本文へ入り、根拠を探し直していた | 同じ長さの長文1題を20分計測。設問の根拠3か所に線を引く | 週末に別の1題を同じ手順で解く |
| 数学・大問2(2)が白紙 | 解説を見れば分かるが、立式の手順が決まっていない | 類題3問を何も見ずに10分ずつ解き、最初の1行を書けるようにする | 1週間後に同じ問題を白紙から解く |
| 国語に週6時間、英語は週2時間 | 苦手科目を後回しにしていた | 英語を平日毎日30分に固定し、国語は週4時間へ調整 | 週末に英作文1題を時間を測って書く |
失点した箇所
英語・大問3の長文で15分超過
原因の仮説
設問を読む前に本文へ入り、根拠を探し直していた
次週の課題
同じ長さの長文1題を20分計測。設問の根拠3か所に線を引く
再テスト
週末に別の1題を同じ手順で解く
失点した箇所
数学・大問2(2)が白紙
原因の仮説
解説を見れば分かるが、立式の手順が決まっていない
次週の課題
類題3問を何も見ずに10分ずつ解き、最初の1行を書けるようにする
再テスト
1週間後に同じ問題を白紙から解く
失点した箇所
国語に週6時間、英語は週2時間
原因の仮説
苦手科目を後回しにしていた
次週の課題
英語を平日毎日30分に固定し、国語は週4時間へ調整
再テスト
週末に英作文1題を時間を測って書く
この表のポイントは、原因を「注意力不足」で終わらせないことです。「時間が足りない」なら、どの大問で何分超過したかまで書きます。「数学が苦手」なら、どの設問のどの1行で止まったかまで書きます。
答案から作る記入欄(1枚)
失点は多い順に3つまで。原因は仮説でよいので、必ず次週の課題と再テスト日をセットにします。
失点した大問・設問(番号と得点)
原因の仮説(時間・知識・手順・読み違いのどれか)
次週の課題(問題数・時間・使う教材)
再テストの日付と、解き直す問題
できなかった場合に戻る単元
印刷して書き込むか、ノートに同じ行を作って埋めてください。
表が埋まらないときは、答案を持って相談を
原因の仮説が立てられない場合は、答案の書き方から一緒に見ます。11月の相談は、志望校を決める場ではなく、次の1週間を決める場として使えます。
大阪梅田校の相談を見る答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。
説明できない単元を3つに絞る
答案を見ると、直したい場所はいくつも見つかります。しかし全部を1週間で直すと、どれも中途半端になります。まず、間違えた問題を次の3つに分けます。
- A:何も見ずに説明できる。今回は時間や読み違いで落としただけ。次回の手順を決めれば戻さなくてよい。
- B:ヒントがあれば説明できる。単元の入口は分かっている。来週、類題で確認する。
- C:説明できない。用語や公式の意味から戻る必要がある。ここを3つまでに絞る。
Aかどうかは、教材を閉じて白紙に最後まで解き、そのうえで「なぜその手順になるのか」を説明できるかで判断します。最初の一手だけ言えて途中で止まるならBです。教材を開けば分かるならB、開いても分からなければCになります。
保護者の方は、正解を教える必要はありません。「この問題、何を聞かれていると思う?」と聞くだけで、Cがどこかが見えます。子どもが説明を始めたら、途中で遮らずに最後まで聞いてください。
注意
最初の1週間の修正例
例として、平日2時間×5日=10時間、休日4時間×2日=8時間、合計18時間の1週間を考えます。学校の課題は平日の2時間のうち30分を使う前提です。部活や行事がある週は、合計時間を先に減らしてから配分します。
| 曜日 | 時間 | やること |
|---|---|---|
| 月 | 120分 | 英語長文1題(20分計測)+根拠の確認40分+学校課題30分+単語30分 |
| 火 | 120分 | 数学の類題3問(各10分)+解き直し30分+学校課題30分+英単語30分 |
| 水 | 120分 | 英語の設問分析40分+数学の間違いノート20分+学校課題30分+国語30分 |
| 木 | 120分 | 数学の再テスト1問20分+英語長文1題30分+学校課題30分+予備40分 |
| 金 | 120分 | 国語の演習40分+英語の復習30分+学校課題30分+翌週の計画20分 |
| 土 | 240分 | 英語80分+数学80分+国語40分+予備40分 |
| 日 | 240分 | 再テスト(英語30分・数学30分)60分+週の振り返り30分+学校課題90分+予備60分 |
曜日
月
時間
120分
やること
英語長文1題(20分計測)+根拠の確認40分+学校課題30分+単語30分
曜日
火
時間
120分
やること
数学の類題3問(各10分)+解き直し30分+学校課題30分+英単語30分
曜日
水
時間
120分
やること
英語の設問分析40分+数学の間違いノート20分+学校課題30分+国語30分
曜日
木
時間
120分
やること
数学の再テスト1問20分+英語長文1題30分+学校課題30分+予備40分
曜日
金
時間
120分
やること
国語の演習40分+英語の復習30分+学校課題30分+翌週の計画20分
曜日
土
時間
240分
やること
英語80分+数学80分+国語40分+予備40分
曜日
日
時間
240分
やること
再テスト(英語30分・数学30分)60分+週の振り返り30分+学校課題90分+予備60分
この表は週18時間の例です。学校課題・予備・振り返りの時間も、この18時間の合計に含めています。類題3問(各10分)や再テスト60分も目安なので、問題の重さに合わせて調整してください。予備の時間を先に空けておくと、予定が崩れた日に埋め合わせができます。
1週間が終わったら、できた時間ではなく「再テストで白紙から書けたか」を確認します。書けなかった問題だけを翌週の最初に戻します。この繰り返しで、11月の間に直せる型が3つほどに絞られていきます。
大阪梅田校で確認できること
現論会 大阪梅田校の公式サイトでは、自学自習を支える学習計画と、英語の試験対策について説明されています。教室の場所や指導の考え方を確認したい場合は、公式ページを見てください。
担当者・空席状況・料金・利用条件は時期によって変わるため、最新の内容は校舎へお問い合わせください。相談では、答案の見方と次の1週間の組み方を一緒に整理することを目標にしてください。
- 公式サイトで確認できること:学習計画の考え方、英語試験対策の案内、教室の所在地
- 相談で確認すること:答案のどこから直すか、1週間の時間割、再テストの置き方
- 校舎に問い合わせる内容:担当、空席、料金、利用条件
教室の詳細は大阪梅田校の公式ページで確認できます。リンク先の内容は更新される場合があるため、訪問前に最新の案内を見てください。
よくある質問
判定が悪くても、志望校を下げなくてよいですか?
判定だけで決める必要はありません。ただし、志望学部の科目・配点・出願条件は大学の公式要項で確認してください。判定は方法も母集団も模試ごとに変わりますが、出願条件は別の情報です。11月は、条件を確認したうえで、失点の型を減らす期間と考えるのが現実的です。
模試の解き直しは、全問やるべきですか?
全問を1週間でやろうとすると、復習の質が落ちます。まずC(説明できない)を3つまで選び、次にB(ヒントがあれば分かる)を類題で確認します。Aは手順の確認だけで十分です。解き直しの量より、白紙から書けた問題が増えたかを見てください。
保護者は何を用意すればよいですか?
成績表、問題冊子、答案、直近1週間の学習メモ、志望学部の入試方式が分かる資料です。答案を勝手に処分しないことも大切です。声をかけるときは「なんで間違えたの」ではなく「この問題は何を求める問題?」と聞くと、説明できない単元が見つかりやすくなります。
11月から過去問を始めてもよいですか?
志望校の過去問を1年分だけ時間を測って解くのは、現在地の確認として有効です。ただし、基礎の穴が大きい状態で何年分も解くと、復習が追いつきません。過去問は診断に1回使い、戻る単元を決めたら基礎と類題に戻る。この順番を編集部は勧めます。
まとめ
11月の答案見直しは、判定を変える作業ではなく、次の1週間を決める作業です。失点を1枚の表にし、原因を仮説で書き、次週の課題と再テスト日をセットにします。説明できない単元は3つまでに絞り、予備時間を引いた週間計画に落とします。
1週間後に見るのは、勉強した時間ではなく、再テストで白紙から書けたかどうかです。書けなかった問題だけを翌週に戻す。これを11月中に3回繰り返すと、12月の通し演習で確かめるべき課題がはっきりします。
志望校別の参考書の組み直しは模試後の学習計画に、相談で聞く質問は無料相談で聞くこと12選にまとめています。
参考・公式情報
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
11月の相談は、判定を上げる方法を聞く場というより、答案のどこから手を付けるかを決める場です。次の5点があると、話が具体的になります。
答案と成績表は原本かコピー、学習記録はメモで構いません。点数より「どこで止まったか」が分かる形だと話が進みます。
11月の1週間を、答案から組み直す
模試の点数ではなく、説明できなかった単元と次の再テスト日を持ち寄ると、計画の修正が現実的になります。持ち物がそろっていなくても相談はできます。
大阪梅田校で相談する答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。






