まず「実際に使える時間」を測る
計画作りで最初にやるのは、勉強を増やすことではなく、1週間の時間を測ることです。部活の終了時刻、学校から家までの時間、夕食と入浴、学校課題にかかった時間。この4つを1週間だけ記録します。
「平日は2時間くらい取れる」という見積もりは、たいてい外れます。記録してみると、部活が長引いた日に40分しか取れない、逆に休日に3時間取れる、といった偏りが見えます。偏りを前提に計画を置くのが、部活生の計画です。
1週間の時間を測る記入欄
勉強時間ではなく、帰宅から就寝までの流れを書きます。部活が休みの日も別の行で記録します。
部活が終わる時刻(曜日ごと)
帰宅時刻(曜日ごと)
通学の往復時間
学校課題にかかった時間(科目ごと)
実際に勉強できた時間(曜日ごと)
就寝時刻と、翌朝起きる時刻
印刷して書き込むか、ノートに同じ行を作って埋めてください。
保護者の方が協力できるのは、帰宅後の時間を削る用事を減らすことです。勉強しなさいと言うより、夕食の時刻を固定する、洗濯や買い物の手伝いを考査前だけ軽くする、といった環境の調整のほうが効きます。
週9時間から予備を引いて8時間
例として、平日5日×60分=300分(5時間)、休日2日×120分=240分(4時間)、合計9時間の週を考えます。ここから予備を1時間引くと、計画として使うのは8時間です。
| 項目 | 時間 | 計算 |
|---|---|---|
| 平日(5日) | 5時間 | 60分×5=300分 |
| 休日(2日) | 4時間 | 120分×2=240分 |
| 週の合計 | 9時間 | 300分+240分=540分 |
| 予備 | 1時間 | 部活の延長・課題の追加に備える |
| 計画に使う時間 | 8時間 | 9時間−1時間 |
項目
平日(5日)
時間
5時間
計算
60分×5=300分
項目
休日(2日)
時間
4時間
計算
120分×2=240分
項目
週の合計
時間
9時間
計算
300分+240分=540分
項目
予備
時間
1時間
計算
部活の延長・課題の追加に備える
項目
計画に使う時間
時間
8時間
計算
9時間−1時間
予備を引かずに9時間を埋めると、部活が延びた日に予定が詰まり、週全体を組み直すことになります。予備は「余ったら使う時間」ではなく「最初から空けておく時間」として扱うと、計画が崩れにくくなります。
60分という単位は、部活後の平日に現実的な長さとして置いています。通学が長い場合や、帰宅が遅い場合は、平日を40分×5日にしても構いません。その場合は合計が変わるので、休日を増やすか、計画の総量を減らします。
英数・他科目・課題・復習の配分
8時間の配分例は、英語2時間30分、数学2時間、他科目1時間30分、学校課題1時間30分、復習30分です。合計8時間になります。学校課題を計画の中に入れておくのがポイントで、別枠にすると必ず押し出されます。
| 項目 | 時間 | 週の中での置き方 |
|---|---|---|
| 英語 | 2時間30分 | 平日30分×4日+休日30分。各30分の前半10分は英単語と前日分の復習にあて、英語枠の中で数える |
| 数学 | 2時間 | 平日30分×2日+休日60分。計算と例題を往復。各日の最初10分は前日の復習 |
| 他科目 | 1時間30分 | 休日60分+平日30分。国語・理科・社会のどれか1つ |
| 学校課題 | 1時間30分 | 平日20分×3日+休日30分。締切の早いものから |
| 復習(週末の再テスト) | 30分 | 週末に、間違えた問題だけを解き直す |
項目
英語
時間
2時間30分
週の中での置き方
平日30分×4日+休日30分。各30分の前半10分は英単語と前日分の復習にあて、英語枠の中で数える
項目
数学
時間
2時間
週の中での置き方
平日30分×2日+休日60分。計算と例題を往復。各日の最初10分は前日の復習
項目
他科目
時間
1時間30分
週の中での置き方
休日60分+平日30分。国語・理科・社会のどれか1つ
項目
学校課題
時間
1時間30分
週の中での置き方
平日20分×3日+休日30分。締切の早いものから
項目
復習(週末の再テスト)
時間
30分
週の中での置き方
週末に、間違えた問題だけを解き直す
この配分は一例です。私立文系で数学を使わないなら、数学の2時間を国語と地歴に移します。国公立志望なら、他科目の1時間30分を理科か社会の入口に固定します。英数に全部寄せると、3月にゼロから始める科目ができます。
編集部の提案
8時間の中身を一緒に決める
週9時間のうち、何を予備にして、どこに学校課題を入れるかで計画の続きやすさが変わります。帰宅時刻と課題の量を持って相談してください。
茨木校の相談を見る答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。
定期考査2週間前の組み替え
定期考査の2週間前からは、配分を変えます。受験基礎を止めるのではなく、少量継続の枠として残すのがポイントです。例として、平日60分のうち40分を考査範囲、15分を受験基礎、5分を復習にします。
| 時期 | 考査範囲 | 受験基礎 | 学校課題 |
|---|---|---|---|
| 通常週 | 学校の授業の復習を含む | 英語・数学を中心に | 計画内に1時間30分 |
| 2週間前 | 平日40分を考査範囲へ | 1日15分だけ継続 | 提出物を優先 |
| 1週間前 | 平日50分を考査範囲へ | 1日10分だけ継続 | 締切の前倒し |
| 考査期間中 | 考査科目のみ | 1日10分(英語の単語など) | 考査科目に応じて |
時期
通常週
考査範囲
学校の授業の復習を含む
受験基礎
英語・数学を中心に
学校課題
計画内に1時間30分
時期
2週間前
考査範囲
平日40分を考査範囲へ
受験基礎
1日15分だけ継続
学校課題
提出物を優先
時期
1週間前
考査範囲
平日50分を考査範囲へ
受験基礎
1日10分だけ継続
学校課題
締切の前倒し
時期
考査期間中
考査範囲
考査科目のみ
受験基礎
1日10分(英語の単語など)
学校課題
考査科目に応じて
学校の授業の復習は、通常週から学校課題とあわせて計画に入れます。考査前はその重点を考査範囲へ移すだけで、復習そのものを止めるわけではありません。
考査期間中に受験基礎を完全に止めると、考査明けに感覚を取り戻すところから始めることになります。単語10分、計算5問だけでも続けておくと、再開が軽くなります。逆に、考査前に新しい単元を進めると、考査範囲と頭の中で混ざります。
高2の定期考査は評定に関わります。評定は推薦・総合型選抜の出願条件になることがあるため、全面放棄は勧めません。ただし、順位を上げることと受験基礎を積むことは別なので、両方を同じ週に詰めないようにします。
茨木校で確認できること
現論会 茨木校の公式サイトでは、一人ひとりの学習状況を管理することと、週1回のコーチングを柱とした指導が説明されています。週間計画を自分で回すのが難しい場合に、進捗を確認する場として使えます。
通塾のアクセス、開校時間、講師の担当、料金などの最新の情報は、公式ページか校舎へのお問い合わせで確認してください。
- 公式サイトで確認できること:個別の学習管理、週1回のコーチングという指導の柱
- 相談で確認すること:週9時間の組み方、考査前の減らし方、予備の置き方
- 校舎に問い合わせる内容:開校時間、講師の担当、通塾の詳細、料金
教室の案内は茨木校の公式ページで確認できます。訪問前に最新の案内を見てください。
よくある質問
平日60分では足りませんか?
60分でも、毎日続けば週5時間になります。足りるかどうかは、志望科目の数と現在地で変わります。まず1週間、60分で何が進むかを記録し、進まない場合は時間を増やすより、10分の復習を入れて定着を優先してください。
部活が長引いた日はどうしますか?
予備の1時間をその日に使います。予備を使い切った週は、新しい問題を増やさず、翌週の計画を小さく組み直します。
定期考査前は受験勉強を止めますか?
止めません。1日10〜15分だけ、単語や計算の少量継続枠を残します。考査範囲を優先しつつ、完全に止めないことで、考査明後の再開が軽くなります。考査期間中も10分だけ続けてください。
高2の11月から間に合いますか?
間に合うかどうかは、志望校と現在地で変わります。11月にできるのは、使える時間を測り、週8時間の計画を回し、考査前の組み替えを覚えることです。その結果を見て12月の量を決めます。
まとめ
部活と定期テストの両立は、気合いではなく時間の実測から始まります。平日60分×5日+休日120分×2日で週9時間、予備1時間を引いて計画8時間。英語2時間30分、数学2時間、他科目1時間30分、学校課題1時間30分、復習30分が配分の一例です。
定期考査2週間前は、考査範囲を優先しながら、受験基礎を1日10〜15分だけ残します。予備を使った週は、総量を下げる判断をしてください。1週間記録して、次の週の見積もりを修正する。この繰り返しが、部活生の計画を現実的にします。
高2の9月からの時間の考え方は平日・休日の勉強時間と1日の計画に、茨木市で学習場所を選ぶ考え方は茨木市の自習室にまとめています。
参考・公式情報
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
部活生の計画は、実際の帰宅時刻と課題の量を出さないと作りようがありません。次の5点があると、週の形を具体的に決められます。
答案と成績表は原本かコピー、学習記録はメモで構いません。点数より「どこで止まったか」が分かる形だと話が進みます。






