日程表だけでは足りない理由
試験日が重ならなければ併願できる、と考えていると、発表日と手続期限で詰まります。A大学の合格発表がB大学の手続期限より後に来れば、Aの結果を待つ間にBの権利を失う可能性があります。
また、入学手続には複数の段階がある場合があります。一次手続だけで済むのか、後日さらに手続が必要なのか。入学金と授業料などの扱い、返還の条件も大学ごとに異なります。
編集部の立場
1枚にそろえる10項目
表は、1行につき1つの「大学・学部・方式」にします。同じ大学でも方式が違えば別の行です。列は次の10項目にそろえます。
| 列 | 書くこと | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 大学 | 大学名 | 略称ではなく正式名で書く |
| 2 学部・学科 | 出願する学部 | 同じ学部でも方式で分ける |
| 3 方式 | 一般・共通テスト利用など | 募集要項の名称を写す |
| 4 出願締切 | 締切日と時刻 | 消印有効か必着かを確認 |
| 5 試験日 | 複数日なら全て | 移動が必要な会場も書く |
| 6 発表日 | 合格発表の日時 | Webと郵送の違いも確認 |
| 7 一次手続 | 期限と必要な支払い | 手続サイトの締切時刻も見る |
| 8 二次手続 | 期限と必要書類 | 一次のみの方式もある |
| 9 返還条件 | 条件と申請期限 | 正式規定のページを控える |
| 10 移動・過去問 | 会場間の移動と過去問の負担 | 連続試験の現実性を見る |
列
1 大学
書くこと
大学名
注意点
略称ではなく正式名で書く
列
2 学部・学科
書くこと
出願する学部
注意点
同じ学部でも方式で分ける
列
3 方式
書くこと
一般・共通テスト利用など
注意点
募集要項の名称を写す
列
4 出願締切
書くこと
締切日と時刻
注意点
消印有効か必着かを確認
列
5 試験日
書くこと
複数日なら全て
注意点
移動が必要な会場も書く
列
6 発表日
書くこと
合格発表の日時
注意点
Webと郵送の違いも確認
列
7 一次手続
書くこと
期限と必要な支払い
注意点
手続サイトの締切時刻も見る
列
8 二次手続
書くこと
期限と必要書類
注意点
一次のみの方式もある
列
9 返還条件
書くこと
条件と申請期限
注意点
正式規定のページを控える
列
10 移動・過去問
書くこと
会場間の移動と過去問の負担
注意点
連続試験の現実性を見る
10列は多いように見えますが、1行を埋めるたびに「この方式は現実的か」が判断できます。試験日だけの表では、この判断ができません。
併願整理表(1行=1方式)
まず3行だけ作ります。空欄は公式要項で埋め、推測で埋めないでください。
大学・学部・方式
出願締切(日時・必着か消印か)
試験日と会場(移動の有無)
合格発表日と方法
一次手続の期限・二次手続の有無
返還条件の確認先
印刷して書き込むか、ノートに同じ行を作って埋めてください。
架空例A・Bで期限の前後を見る
ここからは、期限の前後を確かめるための架空例です。表の日付は実在する大学の入試日程ではなく、説明のための仮定です。一つ一つの条件も、自分の要項で置き換えてください。
| 項目 | 架空大学A | 架空大学B |
|---|---|---|
| 方式 | A方式(第一志望) | B方式(併願) |
| 試験日 | 2月1日 | 2月3日 |
| 合格発表 | 2月18日 | 2月10日 |
| 一次手続の期限 | 2月20日 | 2月14日 |
| 二次手続 | 3月上旬 | なし |
項目
方式
架空大学A
A方式(第一志望)
架空大学B
B方式(併願)
項目
試験日
架空大学A
2月1日
架空大学B
2月3日
項目
合格発表
架空大学A
2月18日
架空大学B
2月10日
項目
一次手続の期限
架空大学A
2月20日
架空大学B
2月14日
項目
二次手続
架空大学A
3月上旬
架空大学B
なし
Bの一次手続期限は2月14日で、Aの合格発表は2月18日です。Aの結果を待っていると、Bの手続期限を過ぎます。この場合、Bを残すなら先に手続を済ませ、Aの結果次第でBをどうするかを決めることになります。
ただし、Bの手続を済ませた場合に、Aへ進学する際の費用や返還条件がどうなるかは、Bの正式な規定で確認が必要です。手続をすれば必ず戻る、とは考えないでください。
逆に、Aの発表が先で、Bの手続期限が後の例もあります。この場合は、Aの結果を見てからBを判断できます。表を作ると、どちらの型なのかが一目で分かります。
架空例の使い方
表を見ながら、受け方を絞る
4校すべてを受ける必要はありません。学びたい内容、方式との相性、費用、移動、連続試験、復習の余裕を見て、現実的な組み合わせを選びます。
現論会の相談を見る答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。
公式要項で確認する順番
表を埋めるときは、大学ごとに次の順番で確認します。最初にすべてを集めようとすると、情報が混ざります。
- 出願要項:方式の名称、出願締切、必要書類、検定料
- 試験情報:試験日、会場、科目、時間
- 発表情報:合格発表の日時と方法
- 手続情報:一次・二次手続の期限、必要書類、支払い方法
- 返還規定:返還の条件、申請期限、対象になる費用
各大学の公式サイトは次のとおりです。年度によってページ構成が変わるため、出願する年度の募集要項を開いてください。
学部・方式によって条件が異なるため、大学のトップページだけで判断せず、自分の学部・方式のページまで進みます。最新の公式要項を優先してください。
保護者と分担する見本
併願表は、本人が試験勉強をしながらすべてを管理すると負担が偏ります。確認する項目を分け、共有できる形にしておくと、直前の見落としを減らせます。
| 分担 | 確認すること | 共有の方法 |
|---|---|---|
| 本人 | 方式・科目・試験会場・過去問の進み具合 | 表の1〜5列を更新する |
| 保護者 | 出願書類・支払い・手続期限・返還条件 | 表の6〜9列を確認する |
| 二人 | 移動と連続試験の現実性、費用の見通し | 週1回、表を見ながら10分話す |
分担
本人
確認すること
方式・科目・試験会場・過去問の進み具合
共有の方法
表の1〜5列を更新する
分担
保護者
確認すること
出願書類・支払い・手続期限・返還条件
共有の方法
表の6〜9列を確認する
分担
二人
確認すること
移動と連続試験の現実性、費用の見通し
共有の方法
週1回、表を見ながら10分話す
保護者が確認する場合も、本人の同意なく出願先を決めないようにします。表は判断の材料であり、決めるのは本人です。話すときは「この期限は先に来るけれど、どうする?」と質問の形にすると、意見が出やすくなります。
出願校数は、多いほど安全とは限りません。試験が連続すれば復習の時間が減り、移動の負担も増えます。受けたい学び、方式との相性、費用、移動、連続試験、復習余裕の6点で見直してください。
公募推薦と一般の並行を考えている場合は公募推薦と一般入試の両立を、日程の全体像は関関同立一般入試日程を参照してください。
よくある質問
4校すべてを受けるべきですか?
すべてを受ける必要はありません。学びたい内容、方式との相性、費用、移動、連続試験、復習の余裕で決めます。表を埋めると、負担が大きすぎる組み合わせが見えてきます。
合格発表が後の大学を待つと、手続を失いますか?
期限の前後によっては、待つ間に別大学の手続期限を過ぎる可能性があります。架空例A・Bのように、発表日と手続期限を並べて確認してください。実際の日程は、各大学の公式要項で確かめます。
入学金は返還されますか?
一律には決められません。返還の可否、条件、申請期限は大学ごとの正式な規定で異なります。表の「返還条件」列に、確認した規定のページを控えてください。
金額はどこで確認すればよいですか?
各大学の募集要項と入学手続の案内です。検定料・入学金・授業料の扱いは年度で変わるため、公式の資料で確認してください。
まとめ
併願は、試験日の一覧ではなく、出願から手続までの時間軸で整理します。大学・学部・方式・出願締切・試験日・発表日・一次手続・二次手続・返還条件・移動と過去問負担の10項目を1枚の表にします。
発表日と手続期限の前後を確認すると、待つべきか先に手続するかが分かります。返還条件は正式な規定で確認し、一律に判断しないでください。表を保護者と共有し、確認する項目を分担すると、直前の見落としを減らせます。
参考・公式情報
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
併願の相談は、試験日だけでなく、発表日と手続期限があると具体的になります。次の4点を持ってくると、表の穴を一緒に埋められます。
答案と成績表は原本かコピー、学習記録はメモで構いません。点数より「どこで止まったか」が分かる形だと話が進みます。
併願表の穴を、公式要項で埋める
日程・成績・希望の3つがあると、どの順番で確認するかが決まります。表の空欄が多い段階でも相談はできます。
現論会の無料受験相談を見る答案や学習予定をもとに、今の課題を相談できます。






