「情報Iはプログラミングができれば大丈夫?」と考える高2生へ。情報Iは、情報モラルだけでも、コードを暗記するだけでも説明できない科目です。知識と、図表や手順を読んで考える力の両方が問われます。
この記事は、共通テスト2028の情報I対策を高2向けに整理します。全国共通で出題があることと、志望大学でどう使われるかは別問題です。まずその違いを押さえ、次に具体的な学習手順を見ていきましょう。
2026年10月時点の確認内容です。大学別の換算や必須・選択の扱いは、必ず該当年度の募集要項で確認してください。
情報確認日:2026年9月21日
※入試制度・日程・配点は大学公式の2027年度資料を優先して確認しています。参考書名、完成基準、月別計画は大学公式の指定ではなく、公開情報と過去問対策をもとにした編集部の学習提案です。
目次
結論|この記事で分かること
結論:全国共通で情報Iの出題があります。対策は、情報社会の仕組み、ネットワーク、アルゴリズム、データ分析を切り離さず、図表・条件文・手順を読んで考える練習まで行うことです。志望校で情報Iが何点に換算されるかは、大学別の資料で確認します。
結論|出題がある情報Iと大学での必須は同じではない
国として試験科目を設けることと、各大学が合否にどう使うかは別問題です。全国の出題教科に情報Iが挙げられていても、国公立でも学部や選抜区分によって利用方法が変わることがあります。
だから「満点を取れば有利」でも「捨て科目でいい」でもありません。高2は「受けるつもりか」「出願候補で使うか」「換算で何点分になるか」の三列を作り、最後の列は正式な要項が出るまで空けておきましょう。
情報Iの4領域|切り離さずに学ぶ
情報Iは、情報社会の仕組み、コンピュータ・ネットワーク、アルゴリズム、データの活用という領域からなります。どれか一つだけを得意にしても、問題では複数の知識を組み合わせて考えます。
学校の教科書と問題集で内容を説明できるかを優先し、足りない単元だけを追加教材で補うのが現実的です。用語の暗記と、手順や条件を追う練習をセットで行いましょう。
情報社会|丸暗記ではなく理由を説明する
個人情報の保護、著作権、SNSでの拡散、情報の信頼性などは、単語の暗記だけでは不十分です。たとえば「部活動の名簿を共有する」場面なら、誰が見られるか、公開範囲、同意の取り方、保存期間を整理し、目的に対して過剰な公開になっていないかを判断します。
「個人情報は大切」という模範文を覚えるより、状況が変わっても適切な選択肢を選べる根拠を作る方が役立ちます。教科書の用語について、自分のスマートフォンや学校のオンライン課題で具体例を一つ挙げられるか確認しましょう。
ネットワーク|用語同士の関係を図にする
ネットワークや情報セキュリティでは、通信の階層、暗号化、認証、サーバーと端末などを独立した暗記事項にしないことが大切です。たとえば学校のオンライン提出を「端末→ネットワーク→認証→サーバー→保存」という流れで図にすると、どこで誰を確かめるか、どこで情報が漏れる可能性があるかを整理できます。
パスワードと多要素認証の違い、公開鍵暗号と共通鍵暗号の目的の違いも、図の中の位置で説明できると定着しやすくなります。危険を煽るのではなく、仕組みと対策を分けて理解しましょう。
アルゴリズム|コード暗記より手続きの追跡
繰り返し処理、条件分岐、配列、変数の値の変化を説明できるかが基礎です。たとえば合計金額を計算する処理で、割引の条件が「合計が3000円以上」か「単品が3000円以上」かにより処理は変わります。
擬似コードを紙に写し、iが何回変化するか、条件を満たすとどの命令が実行されるかを一行ずつ記録します。プログラミング経験がなくてもこの練習はでき、経験者にも読み飛ばしを防ぐ効果があります。最初は簡単な例から始めましょう。
データの活用|グラフから何が言えるか
平均値だけではデータの全体像を示せません。部活AとBの練習時間が同じ平均でも、ばらつきが違う場合があります。散布図で相関が見られても、一方が他方の原因とは言い切れません。
グラフ問題では横軸・縦軸・単位・母数・集計期間を最初に確認します。「このデータでは何を判断できないか」を一文で書く練習が役立ちます。公的データを使うときは出典や更新年も記録しましょう。
週90分でも復習できる形で配分する
高2秋の情報Iは、1週間で合計90分程度の試行から始めることもできます。最初の30分で教科書や授業ノートの未理解語を確認し、次の30分で図表・手順の問題を解き、最後の30分で間違えた原因を分類します。
原因は「知識がない」「条件を読み違えた」「手順を追えなかった」「時間が足りない」の四つに分けると、次の練習が決まります。時間が取れない週も、15分の短い復習を続ける方が、後からまとめて学び直す負担を減らせます。
情報Iをどう受験戦略に組み込むか
志望大学の共通テスト合計点に情報Iがどの程度影響するかは、換算方式を見なければ分かりません。生点100点の科目でも、大学側が低い配点に圧縮する場合があります。
仮の時間配分を作るときは、英語・数学・国語などの弱点、情報Iの必要度、学校の授業進度を併記し、4週間後に更新します。情報Iだけに時間を寄せすぎないことが大切です。
実践ワーク|比較シートの作り方
以下の項目を「公式で分かった事実」「自分が重視する理由」「まだ不明なこと」の三列に分けて記録しましょう。換算は募集要項、内容理解は模試の結果というように、確認先を分けます。
確認点1
志望大学で情報Iを使うか、換算で何点分になるか
確認点2
4領域のうち説明が弱い単元はどこか
確認点3
擬似コードの手続きを追えるか
確認点4
グラフの母数・単位・出典を確認できるか
確認点5
学校の履修と情報Iの必要度を照合する
具体例|違う状況の高校生ならどう判断する?
次の三人は説明用の架空のケースです。実在の合格実績や個人データではありません。
ケースA|情報は得意で英語が苦手。情報だけ難問を増やさず、得意科目は維持の演習にして、英語の語彙・構文に時間を戻します。
ケースB|文系でコードが初めて。処理の流れを日本語に置き換え、配列や繰り返しの値の変化を表にします。平日2回各20分と週末の同型問題1セットから始めましょう。
ケースC|理系で情報を後回しにしがち。週1回だけはデータ分析やネットワークの問題を解き、忘れを確認します。学校教材の該当単元を15分×3回に分割するのが現実的です。
今から8週間|実行チェックリスト
| 時期 | やること |
|---|---|
| 第1週 | 必要な情報を10秒で言える練習を始める |
| 第2週 | 擬似コードを紙で手動実行する |
| 第3週 | 統計グラフの母数・単位を点検する |
| 第4週 | 用語をセットで図を使って説明する |
| 第5週 | 学校のICT利用から具体例を作る |
| 第6週 | 模試の誤答を4分類する |
| 第7週 | 志望校の換算欄を確認する |
| 第8週 | 4領域の弱点を1つずつ解消する |
ポイント|情報Iの要点
- 出題があることと大学での必須は別で確認する
- 4領域を切り離さずに学ぶ
- 情報社会は理由を説明する練習をする
- アルゴリズムは手続きを紙で追う
- データ分析は「何が言えないか」も書く
- 英語・数学を削らず情報Iを組み込む
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情報Iの対策を整理したら、親記事で全体像を確認する流れがおすすめです。
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
現論会で相談する場合も、次のものを持ってくると、情報Iの組み込み方を具体化しやすくなります。
相談では、情報Iの必要度と、英語・数学との時間配分を整理します。
よくある質問
2028年に情報Iは出題されますか?
出題教科に情報が含まれます。得点の利用方法は学部・方式ごとに確認してください。
プログラミングが未経験でも学べますか?
条件分岐・繰り返し・変数の流れを紙で追う練習から始められます。
情報Iは暗記だけで対応できますか?
用語知識は必要ですが、図表の読み取りや手順の追跡も学習対象にしましょう。
情報Iの勉強はいつから始めますか?
高2秋なら学校進度に沿って週1〜2回の短い復習から始めるのが続けやすいです。
情報Iだけに時間を寄せてよいですか?
英語・数学などの弱点と必要度を見て配分を決めましょう。4週間ごとに見直します。
まとめ|次の一歩
共通テスト2028の情報Iは、4領域を切り離さず、図表・条件文・手順を読んで考える練習まで行うことが大切です。出題があることと大学での必須は別なので、換算方法は募集要項で確認します。情報Iだけに時間を寄せず、英語・数学の弱点と学校の進度を併記して配分を更新しましょう。
- 出題と大学での必須は別で確認する
- 4領域を切り離さずに学ぶ
- 情報社会は理由を説明する
- アルゴリズムは手続きを追う
- データ分析は判断できる範囲を書く
- 英数を削らず情報Iを組み込む





