「日本史か世界史か」「物理と生物のどちらが有利か」。高2の文理選択では、こうした話題がよく出ます。しかし2028年度の共通テストでは、全国共通の出題科目・選択可能な組合せと、各大学の学部が出願で認める科目を区別しないと、後で困ることがあります。
この記事は、地理歴史・公民・理科の選択ルールと、高2の授業・受験勉強の進め方を整理します。
2026年10月時点の確認内容です。大学別の指定科目は該当年度の募集要項で確認してください。
情報確認日:2026年9月21日
※入試制度・日程・配点は大学公式の2027年度資料を優先して確認しています。参考書名、完成基準、月別計画は大学公式の指定ではなく、公開情報と過去問対策をもとにした編集部の学習提案です。
目次
結論|この記事で分かること
結論:地理歴史・公民、理科では、選択できる組合せに制限がある場合があり、大学が認める科目にも制約があり得ます。高2は「点が取りやすそう」という評判ではなく、志望学部の必要科目・学校の履修・自分の理解度の3点で科目を決めましょう。
結論|評判ではなく必要科目・履修・理解度で決める
共通テストで解答できることと、大学の出願条件で利用できることは違います。SNSの「この科目は有利」という断定ではなく、まず公式資料の指定を読みましょう。
出願候補を少なくとも3学部調べ、学部・方式ごとに利用可能な科目を表へ整理します。科目を決める作業は点数の計画というより、出願可能な選択肢を早く見える化する作業です。
地理歴史・公民の出題科目を把握する
地理歴史・公民では、地理総合・地理探究、歴史総合・日本史探究、歴史総合・世界史探究、公共・倫理、公共・政治経済などの構成が示されています。中には複数の出題範囲から選んで解答する一科目もあり、大学別指定の際の扱いに注意が必要です。
学校で日本史探究を履修しているからといって、すべての学部の全方式で同一扱いになるとは限りません。まず候補大学の科目指定を確認し、利用可能な候補の幅を把握してから履修を固めましょう。
地歴・公民の組合せ制限
最大2出題科目を選択できますが、同時に選べない組合せがあります。たとえば「公共・倫理」と「公共・政治経済」の組合せは認められない場合があります。「両方受ければ有利」と見かけても、制度上の組合せと大学側の利用制限を確かめましょう。
受験科目の一覧は原文の注意書きまで読み、科目名の略称だけでメモしないようにします。
理科基礎と物理・化学・生物・地学
理科には、基礎科目の組合せで解答する方式と、物理・化学・生物・地学の個別科目があります。基礎科目の組合せも、出題範囲と解答方法を正しく理解する必要があります。
共通テストで選択可能であることと、大学の個別試験で同じ組合せが認められるかは違います。医学・生命科学・工学系などで必要科目が異なる可能性があり、学部名だけで一般化しないことが大切です。
物理か生物かは将来の学習内容も見る
物理は力学・電磁気などで数理的なモデルを使うことが多く、生物は生命現象を複数の階層で捉え資料を読み取る学習が多くなります。どちらかが一律に易しいとは言えません。
高2は、志望学科が何を研究するかと、大学の必要科目を先に確認し、学校の授業進度と自分の得意を照らし合わせましょう。医療系を志望するから生物が必ずしも必須とは限りません。
日本史・世界史・地理の違いを勉強の動作で考える
日本史は時代ごとの制度・政治・経済・文化を関連付けて理解する、世界史は地域と時代を横断して変化を捉える、地理は気候・産業・人口・都市などの資料から地域の特色を説明する学習が中心です。
どれも単語暗記で終わらせず、資料や因果関係を扱います。高校の進度と志望大学の指定を確認したうえで、各科目の過去問や教科書から一題ずつ解き、学習の相性を確かめるのが現実的です。
2科目受験の時間の考え方
地歴・公民2科目選択時も理科2科目選択時も、試験時間には解答時間が含まれる決まりがあります。60分の試験を二つ受ける場合の制度上の時間枠なので、枠いっぱいを使って解答するわけではありません。
解答する順番の扱いや、第1解答科目・第2解答科目の採否は詳細な受験案内や募集要項で確認します。高2の今は、二科目を長く続けて取り組む集中力も段階的に育てましょう。
選択科目は年度別・方式別の表にする
大学Aの学部Xでは地理探究が認められても、大学Bの学部Yで同じとは限りません。私立でも独自試験と共通テスト利用方式は科目指定が異なる可能性があります。
大学名・学部名・方式、共通テストで使える地歴公民、理科、個別試験の科目をそれぞれ列にし、未発表なら「2028年度未公表」と書きます。前年の資料を使う場合は公表年度も残しましょう。
実践ワーク|比較シートの作り方
以下の項目を「公式で分かった事実」「自分が重視する理由」「まだ不明なこと」の三列に分けて記録しましょう。
確認点1
学校の選択申請書と公式の出題科目を照合する
確認点2
出願候補を3学部以上調べる
確認点3
同時選択できない組合せを確認する
確認点4
授業の進度と変更期限を担任へ確認する
確認点5
共通テストと個別試験の必要科目を分ける
具体例|違う状況の高校生ならどう判断する?
次の三人は説明用の架空のケースです。実在の合格実績や個人データではありません。
ケースA|経済学部志望の文系。国公立と私大を併願したい。共通テストの地歴公民の科目指定と、私大独自の選択科目を分けて管理します。
ケースB|情報工学志望の理系。物理が苦手で生物が好き。第一志望の個別試験で何が指定されているかを先に照合し、出願可能性を確認してから選択を考えます。
ケースC|医療系志望で理科を迷う。大学別の必須科目が異なるため、学部名だけで決めません。候補学科ごとの出願科目を先に比較しましょう。
今から8週間|実行チェックリスト
| 時期 | やること |
|---|---|
| 第1週 | 科目の正式名称を書き出す |
| 第2週 | 出願候補を3学部以上調べる |
| 第3週 | 組合せの制限を確認する |
| 第4週 | 授業の進度と変更期限を担任へ確認する |
| 第5週 | 共通テストと個別試験を分けてメモする |
| 第6週 | 図表読解の練習をする |
| 第7週 | 未公表の欄と確認日を決める |
| 第8週 | 候補科目を2〜3に絞る |
ポイント|理社の要点
- 評判ではなく必要科目・履修・理解度で決める
- 受けられる組合せと使える組合せを区別する
- 同時選択できない組合せを確認する
- 物理か生物かは将来の学習内容も見る
- 2科目受験の時間の考え方を理解する
- 選択科目は年度別・方式別の表にする
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理社の選択を整理したら、親記事で全体像を確認する流れがおすすめです。
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
現論会で相談する場合も、次のものを持ってくると、理社の選択を具体化しやすくなります。
相談では、方式ごとの必要科目と、理社の候補の絞り方を整理します。
よくある質問
2028年に日本史と世界史を同時に受けられますか?
制度上の組合せは大綱の規定で確認します。さらに大学で両科目が利用できるかは募集要項によります。
公共・倫理と公共・政治経済を同時に選べますか?
認められない組合せとして示される場合があります。公式の注意書きを確認してください。
理科基礎は何領域を解答しますか?
基礎科目のうち、決められた数の領域を選択して解答する方式です。詳細は要項で確認してください。
文系は理科を勉強しなくていい?
共通テストで理科を指定する国公立学部もあります。志望校・方式の指定を確認してから判断します。
物理が苦手なら生物を選んでよい?
志望学科や個別試験の科目条件を確認することが優先です。苦手度だけで選ぶと選択肢が変わる場合があります。
まとめ|次の一歩
共通テスト2028の理社は、選択できる組合せに制限があり、大学が認める科目にも制約があり得ます。高2は評判ではなく、志望学部の必要科目・学校の履修・自分の理解度の3点で科目を決めましょう。受けられる組合せと使える組合せを区別し、出願候補を3学部以上調べて、年度別・方式別の表に整理することが有効です。
- 評判ではなく必要科目・履修・理解度で決める
- 受けられる組合せと使える組合せを区別する
- 同時選択できない組合せを確認する
- 物理か生物かは学習内容も見る
- 2科目受験の時間の考え方を理解する
- 選択科目は年度別・方式別の表にする





