立命館大学入試ヒーローイメージ

【入試総括】立命館大は日本史は今年も「鬼」だった。静かなる難化と高倍率の正体、そして新高3生へ捧ぐ『最短合格ロードマップ』

入試分析(exam-analysis)

目次

プロローグ:衣笠の風は冷たく、そして熱かった

現論会 大阪梅田校・四条烏丸校です。

立命館大学の前期日程(全学部・学部個別)における主要な試験日程が終了しました。 受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

今年の立命館入試を一言で表すなら、「標準の皮を被った、知識の猛獣」です。

試験会場から出てくる受験生の表情、そして現場の空気感から伝わってくるのは、安堵よりも「疲弊」の色が濃いように感じられます。 特に、立命館の代名詞とも言える「日本史」。 そして、年々長文化し、処理速度を求めてくる「英語」

これらが今年も受験生の前に立ちはだかりました。

「過去問では取れていたのに、本番では手応えがない」

「文化史の選択肢、あんなの見たことない…」

そんな声が多く聞かれる2026年度入試。 一体、現場で何が起きていたのか? そして、合格ボーダーはどう変動するのか?

この記事では、今年行われた入試の全貌を、科目別に徹底的に分析・総括します。

合格発表(2/17〜)を待つ受験生にとっては「答え合わせ」として。 そして、これから受験生となる新高校3年生にとっては、来年この場所に立つための「未来の予言書」として。 このレポートを捧げます。

第1章:【全体総括】「安全志向」が生んだ高倍率の罠

1. 国公立組の「本気」の滑り止め

2026年入試の最大の特徴は、共通テスト(特に理系科目)の難化傾向を受けた「国公立組の流入」です。

本来なら神戸大学や大阪公立大学、あるいは地方国公立を目指す層が、「共通テストでの失点をカバーするために、確実に立命館を押さえたい」という心理で、全学部日程に殺到しました。 彼らは「滑り止め」と言いつつも、本気で合格を取りに来ています。

影響:

合格最低点の上昇懸念: 上位層が受験しているため、表面的な難易度以上に、合格ボーダー(得点率)は高止まりすると予想されます。

「ミスが許されない」戦い: 英語や国語で7割を切ると、選択科目(得点調整が入る地歴公民・数学)での挽回が非常に厳しくなります。

2. 出題傾向の「深化」

全体として、難問奇問で落とすというよりは、「標準的な知識を、いかに深く、正確に使いこなせるか」を問う出題へとシフトしています。

「知っている」だけでは解けない。「なぜそうなるのか」「その背景に何があるのか」を問う問題が増加しました。

第2章:【日本史】「鬼」の正体と、資料集の重要性

立命館入試の最難関であり、最大の壁。それが日本史です。 今年も例に漏れず、多くの受験生がその「深さ」に圧倒されました。

1. 「教科書の脚注」が主役になる

立命館の日本史において、教科書の本文(太字)を覚えているのは「前提条件」に過ぎません。 合否を分けたのは、「資料集(図説)の写真キャプション」や「教科書の欄外(脚注)」まで読み込んでいたかどうかです。

今年の傾向:

特に「文化史」と「美術史」の出題で苦戦する声が多く聞かれました。

例えば、特定の仏像の様式や、寺院建築の細部、あるいは江戸時代の蘭学者や文化人の著作名など、「用語集の頻出度B〜Cランク」の知識が問われる局面がありました。

「有名な政治家」よりも「その時代に生きた文化人や僧侶」にスポットライトが当たるのが、立命館日本史の恐ろしさです。

2. 記述問題の「漢字」トラップ

立命館日本史のもう一つの壁は、「全問マークではない(記述がある)」ことです。 「わかっているのに書けない」という現象が多発しました。

難読な寺院名、人名、作品名。これらを正確に漢字で書く力が求められます。 マークシートなら消去法で正解できても、記述では「一画の間違い」が命取りになります。

例えば、京都特有の地名や寺院名(例:「栂尾」や「曼殊院」のようなレベル)は、正確な漢字力がなければ0点です。

第3章:【世界史】「タテ」ではなく「ヨコ」を見る目

世界史も日本史ほどではありませんが、難易度は高い水準で安定しています。

1. イスラーム・東南アジアの重視

欧米中心の歴史観(タテの歴史)だけでは解けない問題が散見されました。 特に今年は、「イスラーム世界の拡大」や「東南アジアの交易ネットワーク」に関する知識を問う声が多く上がっています。

島嶼部の興亡、あるいはイスラーム商人の活動ルートなど、受験生が手薄になりがちな地域をピンポイントで突いてくる傾向は健在です。

2. テーマ史の罠

「移民の歴史」や「交易品の流通」など、特定のテーマで時代を横断する(ヨコの歴史)問題が出題されました。

年号を暗記するだけでなく、「同時代に世界で何が起きていたか」をリンクさせる思考力が必要です。

第4章:【英語】「標準」だからこそ怖い、速読の壁

立命館の英語(全学部日程)は、80分で長文2題、会話文1題、文法語法1題(空所補充含む)という構成が基本です。 難問奇問は少ないですが、「分量」が多いのが特徴です。

1. 長文読解:700語レベルの持久走

大問1・2の長文は、いずれも700〜800語レベルの分量があります。 内容は論説文が多く、テーマは「言語論」「環境問題」「社会学」など多岐にわたります。

今年の傾向:

文章自体は読みやすいものの、設問(内容一致)の選択肢が「本文の言い換え(パラフレーズ)」になっており、照らし合わせに時間を取られる構成でした。

本文中の単語を、選択肢では別の似た意味の単語(類語)で言い換えるパターンです。

「なんとなく読めた」気になっていても、採点してみると「選択肢の微妙なひっかけ」にやられている受験生が多いのが立命館英語の怖さです。

2. 文法・会話:満点が必須のエリア

大問4・5の文法・語彙問題は、標準的なレベル(NextStageやVintageレベル)でした。 しかし、ここでミスをすると致命傷になります。

国公立併願組は、ここを5分〜10分で通過し、満点近くを取ってきます。彼らに勝つためには、文法問題での失点をゼロにする覚悟が必要です。

第5章:【国語】「現代文」の抽象度と「古文」の基礎

1. 現代文:傍線部の前後だけでは解けない

立命館の現代文は、文章全体を通して「筆者のイイタイコト(主題)」を掴んでいないと、選択肢を絞りきれない良問が多いです。

今年の傾向:

評論のテーマにおいて、やや抽象的な議論(哲学や身体論など)が含まれていたとの報告があります。

具体例と筆者の主張を行き来する読解力が求められました。

選択肢も「本文の表現をそのまま使っているが、因果関係が逆」「書いてあることだが、質問の答えになっていない」といったダミーが多く、論理的な消去法が必要でした。

2. 古文:文法という名の武器

立命館の古文は、文法問題の比重が高い傾向にあります。

「助動詞の意味識別」や「敬語の方向」など、基礎的な文法知識を問う設問で確実に点数を稼ぐ必要がありました。

読解自体は標準的であっても、主語の省略を補えないとストーリーを見失う箇所があります。

第6章:【理系科目】数IIIの計算力と理科の記述

1. 数学:100分のタイムアタック

理系数学は、数III(微積分・複素数)を中心とした出題ですが、とにかく「計算量」が多いです。

「解き方はわかるが、計算が煩雑で最後まで辿り着かない」という状況が今年も発生しました。

特に積分の計算において、手間のかかる計算処理を正確に行う必要があり、受験生のメンタルを削る設定でした。

2. 物理・化学:記述式のプレッシャー

私大入試ですが、理科には記述式の解答が求められる箇所があります。

化学の「反応の理由説明」や、物理の「導出過程」など、国公立2次試験に近い能力が試されました。

「答えが合っていればいい」ではなく、「なぜそうなるのか」を論理的に説明できるかが、部分点の獲得に繋がります。

第7章:【新高3生へ】2027年合格のための「春のアクションプラン」

ここまでは「今年(2026年)」の話でした。 ここからは、これを読んでいる新高校3年生(現高2生)に向けた話です。

「立命館、難しそう…」とビビっている場合ではありません。 今年の受験生の苦戦には原因があります。そして、あなたにはまだ「1年」という時間があります。

2027年2月、あなたが笑顔で終えるために、今すぐ始めるべき「3つの改革」を提示します。

Action ①:日本史・世界史は「資料集」を相棒にする

立命館志望なら、今日から勉強法を変えてください。 教科書を読むとき、必ず「資料集(図説)」を横に置いてください。

仏像の写真が出てきたら、その名前と特徴をメモする。

地図が出てきたら、都市の位置関係を指でなぞる。

「文字情報」を「ビジュアル情報」に変換する作業こそが、立命館の難問(文化史・地図問題)を攻略する唯一の鍵です。

「用語集」も必須です。頻出度Bランクまでは完璧に、Cランクも目を通す習慣をつけてください。

Action ②:英語は「時間を計って」解く

「時間をかければ読める」は、受験では「読めない」と同じです。

立命館英語は80分勝負。長文1題にかけられる時間は20分〜25分です。

日頃の長文演習から、「制限時間マイナス5分」でタイマーをセットし、焦りの中で情報を処理する訓練をしてください。 速読英単語や速読英熟語を使って、シャドーイングを行うのも効果的です。

Action ③:過去問(赤本)を「今」見る

書店に行き、立命館の赤本を立ち読みでもいいので見てください。

「日本史の選択肢、こんなに細かいの?」

「英語の長文、こんなに長いの?」

この「敵の強さ」を肌で感じることが、最強のスタートダッシュになります。

解けなくて構いません。「ゴール地点」を知ることが重要なのです。

第8章:【メッセージ】戦いを終えた君へ、そしてこれから挑む君へ

【受験生の皆さんへ:戦士の休息】

まずは、本当にお疲れ様でした。 この数日間、あなたは人生で一番ペンを握り、人生で一番頭を悩ませたはずです。

手応えがなく、不安で押しつぶされそうな夜を過ごしているかもしれません。 ネットの「易化」「難化」という無責任な言葉に、心をすり減らしているかもしれません。

でも、忘れないでください。 あなたが戦った相手は、西日本を代表する難関私大・立命館大学です。 その土俵に上がり、最後まで逃げずに戦い抜いたこと。それ自体が、あなたの人生における大きな財産です。

結果は天のみぞ知ります。 今は、酷使した脳と体をゆっくり休めてください。

そして、もし後期入試(3月)に挑む覚悟があるなら、少し休んだらまたペンを握りましょう。

努力は裏切ることもありますが、努力したという事実は、決してあなたを裏切りません。 胸を張って、発表の日を待ってください。

【新高3生の皆さんへ:バトンを受け取れ】

先輩たちが残した「教訓」は、そのままあなたの「武器」になります。 「日本史が難しかった」という声を、「じゃあ自分は資料集まで完璧にしよう」という行動に変えられる人だけが、来年の勝者になります。

「何から始めればいいかわからない」

「今の偏差値で立命館なんて夢のまた夢…」

そう思うなら、現論会 大阪梅田校・四条烏丸校に来てください。 今日の詳細分析に基づき、「今のあなた」から「立命館合格」までの最短ルートを描き出します。

立命館の「本当の難しさ」を知り、今から対策を始めよう

深い文化史、速読が求められる英語、記述力を問う理科。現論会が、あなたの合格までを全力でサポートします。

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