ノート風のまとめ画像は、作り始めると止まらなくなります。色がきれいで、見出しが整っていて、貼っただけで勉強した気になります。しかし、中の内容が間違っていたら意味がありません。
だから順番を固定します。範囲を1テーマに切る、確認済みの短文原稿を自分で書く、会話に貼って内容を確かめる、画像化を依頼する、画像の中の文字と図を照合する、保存する、隠して答える。この7つです。
この記事では、生物の核・リボソーム・ミトコンドリアを題材に、原稿の書き方から画像化のプロンプト、文字崩れの直し方、古文と数学の別例、確認問題までを実演します。
ChatGPTの画面や使える機能、画像作成の上限は環境によって異なります。以下の手順は、ふつうの日本語のメッセージで再現できる形にしています。画像機能が使えない環境でも、文字の表と箇条書きで同じ学習は続けられます。
※このページは2026年10月25日時点の下書きで、公開日を示すものではありません。
目次
1. ノート作りが長続きしない理由
失敗の原因は、だいたい3つです。1枚に単元全体を入れようとする。原稿を書かずに、いきなり画像を作らせる。作った画像を眺めて終わる。
この3つは、どれも「作ること」が目的になっています。目的は、テスト本番で思い出せることです。だから、画像を作る前に、入れる文字を自分で決めます。自分で決めた文字なら、あとで正しいかどうかを確認できます。
もう1つ大事なのは、1画像1テーマにすることです。1枚に単元全体を入れると、文字が小さくなり、どこを見ればいいのか分からなくなります。テーマを1つに絞ると、スマホで開いたときに読みやすくなります。
2. 範囲を1テーマに切る
図1:「生物全部」から1テーマへ切る(教材用の作例)
外側の枠を狭めるほど、画像の文字は大きくできます。
単元まるごと
生物の細胞
節まで切る
細胞のはたらき
1テーマ
核・リボソーム・ミトコンドリアの3つ
真ん中まで絞れていないと、画像の文字は小さくなりやすくなります。
範囲の決め方:外側の枠が、単元→節→1テーマと狭くなっている点です。真ん中あたりで止まっていると、画像の文字は小さくなりやすくなります。
追加で送る文:「生物の細胞について、核・リボソーム・ミトコンドリアの3つだけを1枚にまとめたい」と、入れる項目まで指定して送ります。範囲だけ指定すると、AIが項目を増やします。
切り方は教科で少し違いますが、共通しているのは、1枚に1つの問いだけを置くことです。生物なら「細胞のはたらき」、古文なら「助動詞ず」、数学なら「二次関数の頂点」。この単位で切ります。
図2:詰め込み過多と、余白を取った改善版(教材用の作例)
同じ内容でも、余白の有無で読みやすさは大きく変わります。
before:余白なし・8項目
線が詰まり、どこが要点か分からない。
after:余白あり・3項目
1項目ずつ目で追える。
見比べる点:左の詰め込み過多と、右の余白を取った版の違いです。同じ内容でも、余白の有無で読みやすさは大きく変わります。
調整の指示:項目を3つに減らし、「余白は広め」と条件に入れます。余白は贅沢ではなく、読みやすさの一部です。
3. 確認済みの短文原稿を作る
画像に入れる文字は、自分で書きます。教科書の丸写しではなく、教科書を見ずに書いた短文にしてください。丸写しだと、理解していなくても書けてしまい、あとで思い出せません。
生物の例は次の3文です。
- 核はDNAを含み、遺伝情報を保持する。
- リボソームはタンパク質を合成する。
- ミトコンドリアは呼吸に関わり、ATPをつくる。
ここに注意を1行足します。植物細胞にもミトコンドリアは存在する。この1行があると、「植物は呼吸しない」という誤解を防ぎやすくなります。
書いたら、教科書と照合します。用語の表記、漢字の変換、英字のつづり。この3つを確認してください。とくに核と細胞全体を混同しないこと、リボソームの位置を断定しすぎないことに注意します。リボソームは細胞質に存在しますが、粗面小胞体に付着した形もあるため、画像で「ここだけ」と決めつけないほうが安全です。
4. 初回の操作:原稿を貼って内容を確かめる
操作説明用の模式図:コピーから送信まで
記事のコピペ枠 → 入力欄 → 送信 → 回答、の順に進みます。
確認したい短文原稿をコピーする
メッセージ入力欄に貼る
送信ボタンで内容の確認を依頼する
出てきた指摘を教科書と照合する
あなた(貼り付けた短文原稿)
核はDNAを含み遺伝情報を保持する。リボソームはタンパク質を合成する。ミトコンドリアは呼吸に関わりATPをつくる。この3文が高校の生物基礎として正しいか、誤りがあれば指摘してください。
回答
指摘が返ってくる。用語の表記と、核と細胞全体を混同していないかを教科書で照合し、必要な文だけ直します。
メッセージ入力欄
見出しの「細胞」が「細抱」になっています。見出しの文字だけを直してください。
操作説明用の模式図。画面や名称は環境で異なります。ブラウザーのアドレス欄とメッセージ入力欄は別物です。アドレス欄に文章を貼っても送信されません。
見る場所:番号の順番と、入力欄・送信ボタンの位置です。会話の名前や場所は環境で違いますが、「新しい会話」に相当する項目から始めれば大丈夫です。
最初に送る文:まず画像の依頼ではなく、原稿の確認をします。「次の3文が高校の生物基礎として正しいか、誤りがあれば指摘してください。修正案は1文ずつ短くしてください。」と送ります。
返ってきた指摘を読んで、自分で直します。AIの指摘が正しいとは限らないので、教科書で確認してから採用します。ここを飛ばすと、間違った原稿がそのまま画像になります。
5. レイアウトを先に決める
図3:ノート画像のレイアウト設計図(教材用の作例)
見出し・図・役割・確認問題の4区画を先に決めます。
① 見出し(上部に1つだけ)
② 左:図(1つ)
③ 右:役割の短文
④ 下:確認問題(1〜3問)
配置の指示
区画の決め方:見出し・図・役割・確認問題の4区画です。この順番をプロンプトに書くと、画像の構成が安定します。
配置の指示:「見出しは上部に1つ、左に図、右に役割の短文、下に確認問題3問の配置で作成してください。」と送ります。
配置を決めないと、AIは空いた場所を飾りで埋めます。飾りが増えると文字が押し出され、崩れやすくなります。先に区画を決めておくと、余白の位置も安定します。
6. 画像化の完成プロンプト(生物)
高校の生物基礎の範囲で、手書きノート風のまとめ画像を作成してください。 ・テーマは「細胞のはたらき」の1つだけ ・見出しは「細胞のはたらき」 ・入れる項目は、核、リボソーム、ミトコンドリアの3つだけ ・核はDNAを含み遺伝情報を保持する、リボソームはタンパク質を合成する、ミトコンドリアは呼吸に関わりATPをつくる、と1項目1文で書く ・注意として「植物細胞にもミトコンドリアはある」を1行入れる ・配置は、上部に見出し、左に図、右に役割、下に確認問題3問 ・配色は白と淡い青、文字は濃いグレー ・余白は広め、文字はスマホで読める大きさ ・1行20字以内、行間を広くとる ・日本語の文字が崩れないことを最優先にする
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
実際の入力画面(スクリーンショット)
操作説明用の模式図とは別に、実際の画面を撮影したものです。画面の名称・配置は環境で変わります。
タップ・クリックで拡大
- 1枠内へ全文を貼る
- 2条件の行を確認する
- 3右下の送信ボタンを押す
この画面は送信前の入力までを写したものです。記事中の回答例は説明用に整理した作例で、この画面から返ってきた実際の回答ではありません。個人情報は画面の範囲外にしています。
画面で見る場所:確認済みの原稿が4行、そのまま枠内に入っていることです。依頼の条件は「手書きノート風」「1項目1枠」「文字を大きく」「余白を広く」の4つで、最後の1行が条件の確認場所になります。この画面は入力までを写したもので、返ってきた回答そのものではありません。
送信の前に:貼ったあとに条件の行を読み返し、右下の↑で送ります。送ったあとに文字が崩れたら、全体を作り直さず、崩れた1行だけを指定して直します。
タップ・クリックで拡大
完成画像の点検:3項目だけになっているか、注意の行が残っているか、文字が読めるかです。この見本は画像生成で作った教材用の作例で、実際の画面ではありません。
画像が出たら:まず文字を1行ずつ読みます。読めない字があれば、その行を指定して短くします。全体を作り直すより、1行だけ直すほうが崩れにくくなります。
7. 情報過多と余白を並べて比べる
上の図2で見たとおり、詰め込み過多の画像は、線が密になって要点が見えません。余白を取った版は、項目が3つしかないのに、内容は同じだけ入っています。
情報を減らすのは手抜きではありません。1枚で1つ覚えられるようにする設計です。範囲が広いと感じたら、画像を大きくするのではなく、枚数を分けます。
余白を指定するときは「広め」だけでは伝わりにくいので、「上下左右に文字の高さ1行分以上の余白」のように、具体的な目安を添えます。
8. 画像の文字とラベル線を点検する
図4:誤字とラベル線を拡大して点検する(教材用の作例)
画像の中で直す場所を、1か所ずつ指定します。
拡大して見る場所
文字は1行ずつ音読し、読めない字があればその行を短くします。
点検する3か所:見出しの漢字、図のラベル線、英字の表記です。拡大して1か所ずつ見ます。
修正の順番:修正は「原文を明示→該当箇所だけ指定→再照合」の順で行います。実際の会話はこうなります。
画像の見出しが「細抱」になっています。正しくは「細胞」です。 見出しの文字だけを直して、もう一度同じ構成で作成してください。 項目の文字と図は変えないでください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
直しました。見出しを確認してください。他の文字で読めない箇所があれば、行を指定して伝えてください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
右側の「タンパク質を合成する」の「質」がつぶれています。 この1文だけ12字以内に短くして、他は変えずに作り直してください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
この3往復で、たいていの文字崩れは直ります。直らない場合は、画像化をあきらめて、本文の表と箇条書きで残してください。正しい文字が本文にあれば、学習は止まりません。
9. 入らないときは2枚に分ける
図5:1枚で入らないときの判断(教材用の作例)
「字を大きく」だけで押し切らず、減らすか分けるかを選びます。
文字を大きくしても入る?
項目を3つに減らせる?
内容を2つに分けられる?
分けたあとは、2枚を並べて重複がないか確認します。
分けるかどうか:文字を大きくする、項目を減らす、2枚に分ける、の順に試します。
分割の指示:「1枚に入りません。内容を前半と後半に分けて、2枚の画像にしてください。1枚目は核とリボソーム、2枚目はミトコンドリアと注意点にしてください。」と送ります。
分けたあとは、2枚を並べて、同じ説明が重複していないか確認します。重複があると、どちらが正しいか分からなくなります。
10. 古文:「ず」だけを1枚にする
図6:古文「ず」だけを1枚にしたミニ見本(教材用の作例)
意味・接続・例の3つに絞った状態です。他の助動詞は入れません。
助動詞「ず」
- 意味打消
- 接続未然形
- 例行かず
「ず」の下に他の助動詞を足すと、どれがどれか分からなくなります。
見る場所:意味・接続・例の3行だけになっている点です。欲張って他の助動詞を同じ画像に入れると、どれがどれだか分からなくなります。
古文のプロンプト:
高校の古文で、助動詞「ず」だけを手書きノート風の1枚にまとめてください。 ・見出しは「助動詞 ず」 ・意味は打消、接続は未然形、例は「行かず」 ・項目は3つだけ、それぞれ1行で書く ・余白を広くとり、文字は大きく ・配色は白と淡いベージュ、文字は濃いグレー ・装飾は最小限にして、文字の読みやすさを優先する
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
「ず」の接続は未然形です。例は「行かず」のように、未然形に「ず」が付いた形で覚えると、接続と意味が同時に確認できます。
11. 数学:二次関数の頂点だけを1枚にする
図7:二次関数の頂点だけを1枚に(教材用の作例)
符号の取り違えを防ぐため、式・頂点・注意の3行に限定します。a は 0 ではないことも添えます。
二次関数の頂点
y = a(x − p)² + q(a ≠ 0)
頂点は (p, q)
注意:(x − 3)² なら p = 3、(x + 3)² なら p = −3
グラフを入れる場合も1つだけ。文字と重ねません。
見る場所:式・頂点・符号の注意の3行です。グラフを入れる場合も1つだけにして、文字と重ねません。
数学のプロンプト:
高校の数学で、二次関数の頂点だけを手書きノート風のまとめ画像として1枚生成してください。 ・見出しは「二次関数の頂点」 ・y = a(x − p)² + q(a ≠ 0)の形では、頂点が (p, q) になることを1行で書く ・(x − 3)² なら p = 3、(x + 3)² なら p = −3 となる注意を1行入れる ・計算式は崩れやすいので、文字は大きめ、行間は広め ・グラフを入れる場合は1つだけ、文字と重ねない ・余白を広くとり、配色は白と淡い青
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
符号の取り違えは、式の形を見れば防げます。(x − p)² の p は、そのまま読むと符号が逆に見えるので、注意の行を必ず入れます。あわせて、a は 0 ではないという条件も1行添えておくと、放物線にならない場合と区別できます。
12. 原稿・画像・確認問題の3点セットで保存する
図8:原稿・画像・確認問題の3点セットで保存する(教材用の作例)
画像だけを保存すると、あとで正しさを確認できません。
原稿
教科書を見ずに書いた短文(照合済み)
画像
原稿と同じ内容の1枚
確認問題
答えを隠せる3問
同じフォルダに入れ、ファイル名にテーマ名を付けます。
そろえる3点:原稿・画像・確認問題。この3つがそろっているかを確かめます。画像だけを保存すると、あとで正しさを確認できません。
追加で送る文:「この3項目について、答えを隠せる確認問題を3問作ってください。画像に書かれていない内容は出題しないでください。」と送ります。
保存するときは、ファイル名にテーマ名を入れます。「生物_細胞のはたらき_原稿」「生物_細胞のはたらき_画像」「生物_細胞のはたらき_問題」のようにそろえると、あとで探す時間が減ります。
画像は、表示されたものを開いて、画面で使える保存またはダウンロードの操作を選びます。名称は環境で異なります。保存できない場合は、原稿と確認問題だけを残しても学習は続けられます。
13. 隠して答える復習と確認問題3問
図9:隠す場所を決めた想起練習(教材用の作例)
全部隠すのではなく、役割の列だけを隠します。
答え
追加で送る文
隠す範囲:全部隠すのではなく、役割の列だけを隠します。隠す場所を決めておくと、毎回同じ条件で試せます。
追加で送る文:隠して言えなかった項目を選び、「この項目の説明を10字短くしてください」と送ります。長すぎて言えないのか、意味が入っていないのかで、次の手が変わります。
確認問題は次の3問です。答えを見る前に、声に出して答えてください。
Q1.核の主なはたらきは何か。 A.DNAを含み、遺伝情報を保持することです。
Q2.タンパク質を合成する場はどこか。 A.リボソームです。細胞質に存在し、粗面小胞体に付着した形もあります。
Q3.植物細胞にミトコンドリアはあるか。 A.あります。植物も呼吸をするので、ATPをつくる場として存在します。
翌日の復習は、画像を開かずにこの3問へ答えるところから始めます。答えられたら画像で確認し、答えられなかった項目だけ、画像の該当行を読み直します。画像を見てから問題を解くと、思い出す練習になりません。
14. 終了条件を決めておく
ノート作りは、終わりを決めないと延びます。終了条件は「隠して答えられるようになったら終わり」です。きれいにすることではありません。
目安として、1テーマあたり画像1枚と確認問題3問までにします。それ以上作りたくなったら、いったん問題を解いてください。解けない項目が出たら、その項目だけを直します。
デザインを整える時間が増えていると感じたら、装飾の指示を消します。色数を減らし、余白を増やすだけでも、読みやすさは大きくは変わりません。
15. よくある質問
Q.画像の中の日本語が崩れます。 A.文字数を減らすのがいちばん効きます。項目を3つから2つにし、1行15字以内にしてください。それでも崩れる場合は、画像化をあきらめて、本文の表や箇条書きで残します。正しい文字が本文にあれば、学習は止まりません。
Q.手書き風のデザインにできますか。 A.依頼の仕方で雰囲気は変わりますが、手書き風の装飾を増やすほど文字は崩れやすくなります。まず読みやすさを優先し、装飾は後から足す順番が安全です。使える機能や仕上がりは環境によって異なります。
Q.何枚作ればいいですか。 A.1テーマ1枚を基本にして、覚えたいテーマの数だけ作ります。1枚に詰め込むと読めなくなるので、範囲が広いときは分割してください。
Q.画像を見るだけでテスト対策になりますか。 A.見るだけでは足りません。隠して言う、問題を解く、誰かに説明する、のどれかを組み合わせてください。
16. まとめ
手書きノート風のまとめは、画像を作る前に文字を固めたほうが速く終わります。1テーマ、3項目、1行20字以内。この形で原稿を作り、教科書と照合してから画像化します。画像の文字が崩れたら、文字数を減らすか、本文の表に戻します。
保存したあとは、隠して言うところまでを1回で終わらせてください。見返すためだけのノートより、思い出すために使うノートのほうが、次の確認につながります。
参考・公式情報
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ノートを作っても点数が動かないときは、次のものがあると、作る作業と覚える作業を分けて確認できます。
相談では、ノートを増やす前に、隠して言える項目が増えているかを一緒に確認します。




