比較表を作るときに先に決めるのは、比較する対象、比較する項目、読む学年、情報量の4つです。この4つを書かずに「まとめて」と頼むと、列の数も行の数も変わりやすく、あとから直すほうが時間がかかります。
この記事では、現在完了と過去形を1つの教材として、頼み方の悪い例から、直し方、教科書での確かめ方、画像にするかどうかの判断、隠して答える復習までを順番に実演します。日本史の鎌倉幕府と室町幕府、理科の動物細胞と植物細胞も、同じ手順で作れる形で載せています。
ChatGPTの画面、使える機能、画像作成の上限は環境によって異なります。ここでは特別なコマンドを前提にせず、ふつうの日本語のメッセージだけで再現できる手順にしています。AIの回答は出発点で、年号・用語・例文は教科書や資料集で照合してください。
※このページは2026年10月25日時点の下書きで、公開日を示すものではありません。
目次
1. 比較表が使いにくくなるのは、最初の依頼文が原因になりやすい
「現在完了と過去形をまとめて」とだけ送ると、表は出てきます。ただし、出てくる形は毎回同じではありません。片方の説明だけが長い、例文が片側にしかない、比べる項目が途中で入れ替わる、といったことが起こります。
原因の多くは、AIの能力ではなく、比較の枠を決めていないことにあります。比較表は、同じ項目で2つ以上を並べて初めて機能します。項目がずれた表は、見た目が整っていても、読み手は何も判断できません。
逆に、枠さえ決まれば、あとの作業は「照合」と「修正」だけになります。表を一から作り直す時間が減るので、結果として覚える時間が増えます。
図1:比較表の設計は4つだけ決める(教材用の作例)
この4つが決まっていないと、返ってきた表の列や行が変わりやすくなります。
①〜④を1行ずつ書いてから送ると、修正の回数が減ります。
確認する点:①から④のうち、空欄が残っていると、あとで崩れやすくなります。とくに④の情報量は忘れられやすく、1マスが長文になってから気づくことになります。
追加で送る文:①〜④を自分で埋めてから、次の章のテンプレートに当てはめて送ってください。
2. 最初の10分で決める4つ
比較対象は2つに固定します。3つ以上を同時に並べると、1列の幅が狭くなり、スマホでは横スクロールが必要になりやすいです。まず2つで作り、必要なら表を分けます。
比較項目は3〜5個にします。現在完了と過去形なら、形・着目点・例文・注意点の4つで足ります。6個を超えると、1行の説明が短くなりすぎて、用語の暗記帳のようになります。
学年は入れておきます。高校1年生と高校3年生では、使ってよい語彙も、注記の量も変わります。指定しないと、説明が受験レベルに寄りすぎたり、逆に小学校の復習のようになったりします。
情報量は字数で指定します。「1項目40字以内」は編集上の目安で、AIの制限ではありません。ただし、この目安を置くと、1マスに詰め込む文章が減り、スマホで折り返さずに読めるようになります。
3. 初回の操作:開く→新しい会話→貼る→送る→足す
操作説明用の模式図:コピーから送信まで
記事のコピペ枠 → 入力欄 → 送信 → 回答、の順に進みます。
比較表のプロンプトをコピーする
メッセージ入力欄に貼り付ける
送信ボタンで送る
同じ会話に修正を足す
あなた(貼り付けた本文)
現在完了と過去形を、高校1年生向けに4項目で比較表にしてください。1項目40字以内。
回答
表が返ってくる。まず形・例文・時の語を教科書で照合し、足りない行だけ追加で指示します。
メッセージ入力欄
例文の行だけ、40字以内に短くしてください。
操作説明用の模式図。画面や名称は環境で異なります。ブラウザーのアドレス欄とメッセージ入力欄は別物です。アドレス欄に文章を貼っても送信されません。
図で見る場所:番号の順番と、入力欄と送信ボタンの位置です。新しい会話を用意する場所や名前は環境によって異なりますが、「新規」「新しいチャット」に相当する項目から始めれば問題ありません。
次に送るもの:下のテンプレートをコピーし、入力欄に貼り付けて、送信ボタンで送ります。Enterキーや改行キーの動作は環境で違うので、送信はボタンを基本にしてください。
実際の入力画面(スクリーンショット)
操作説明用の模式図とは別に、実際の画面を撮影したものです。画面の名称・配置は環境で変わります。
タップ・クリックで拡大
- 1枠内へ全文を貼る
- 2条件の行を確認する
- 3右下の送信ボタンを押す
この画面は送信前の入力までを写したものです。記事中の回答例は説明用に整理した作例で、この画面から返ってきた実際の回答ではありません。個人情報は画面の範囲外にしています。
画面で見る場所:枠の中に指示の全文が入っていること、右下の丸い↑が送信ボタンであることです。上の模式図は操作の順番を説明するための図で、こちらは実際に撮影した入力画面です。
送信の前に:貼ったあとに、条件の行(比較する対象・項目・学年・字数)が欠けていないかを読み返してから、右下の↑を押します。長い指示を貼るときは、入力欄の右上に表示される拡張ボタン(環境により異なります)で枠を広げると見返しやすくなります。右下の↑は送信のボタンで、拡張とは別のものです。
ブラウザーのアドレス欄とメッセージ入力欄は別物です。アドレス欄に長い指示を貼っても送信されないので、必ず画面下か中央の入力欄に貼ります。
返ってきた表を直すときは、新しい会話を開かず、同じ会話に続けて送ります。前の条件を覚えている状態のほうが、修正が安定します。
4. 実演1:曖昧な依頼で何が起きるか
図2:曖昧な依頼 → 偏った回答 → 改善依頼(教材用の作例)
上から順に、同じ会話で進めるときの流れです。回答の中身は説明用に作った例で、実際の出力ではありません。
① 最初に送った文(曖昧)
現在完了と過去形をまとめて
② 返ってきた回答の傾向(比較軸が揃わない例)
- ・現在完了の説明が6行、過去形は1行だけ
- ・片方にだけ例文がある
- ・「いつ使うか」の行がない
③ 改善依頼(全文)
現在完了と過去形を、高校1年生向けに比較表にしてください。項目は基本形・着目点・例文・注意点の4つ。1項目1行、40字以内。不確かな内容は「要確認」と書いてください。
操作説明用の模式図。画面や名称は環境で異なります。
比べる点:②の回答例で、現在完了だけが長く、過去形が1行しかない点です。これは失敗の例として作ったもので、実際の出力をそのまま写したものではありません。ただし、条件を書かないと同じ傾向になりやすい、という点は覚えておいてください。
次の一手:作り直しを頼むのではなく、③の改善依頼を同じ会話に送ります。最初の回答を消す必要はありません。会話が残っているほうが、どこを直したいのか伝わりやすくなります。
ここで大事なのは、「まとめて」という言葉を悪者にしないことです。最初は曖昧でも構いません。2回目で条件を足せば、表は使える形になります。
5. 実演2:改善依頼の全文と、返ってきた4行表
あなたは高校の英語の教科書レベルの説明をする家庭教師です。 次の条件で比較表を作ってください。 ・比較する対象:現在完了/過去形(2つだけ) ・比較する項目:基本形、着目点、例文、注意点の4つ ・読む学年:高校1年生 ・情報量:1項目1行、40字以内 ・表の形式:左列を項目、右の2列を対象にする ・不確かな内容は「要確認」と書く まず表だけを出し、説明は次のメッセージで求めてください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
この形で送ると、条件どおりなら4行の表が返ってきます。行が4つしかないので、どこが欠けているかもすぐ分かります。
図3:4行の比較表と「教科書で確認する印」(教材用の作例)
右端の列は、AIの答えをそのまま信じず、手元の教科書で確かめる場所を示しています。
| 項目 | 現在完了 | 過去形 | 確認する印 |
|---|---|---|---|
| 形 | have / has + 過去分詞 | 動詞の過去形 | ○ 形 |
| 着目点 | 過去と今がつながる | 過去の一時点の出来事 | ○ 意味 |
| 例文 | I have lost my key. | I lost my key yesterday. | ○ 例文 |
| 注意 | yesterday と単純に併用しない | 今の状態は直接示さない | ○ 時の語 |
印は「形・意味・例文・時の語」の4種類だけ。増やすと点検が続きません。
確認する点:右端の「確認する印」の列です。形・意味・例文・時の語の4種類だけに絞っています。印を増やすと点検が続かないので、4つで固定してください。
修正の指示:表の内容を教科書で確認し、違っていた行だけを指して「この行の例文だけ直してください」と送ります。
現在完了の例として挙げた I have lost my key. は、なくした結果が今も続いている、という結果用法の一例です。現在完了には経験や継続などの用法もあるので、この1文だけで全体を説明しないよう、表の外に補足を1行置きます。
6. 実演3:教科書で確認する印を付ける
AIが「要確認」と書いたから正確、というわけではありません。要確認と書かずに断定している箇所のほうが危ないくらいです。だから、印は自分で付けます。
確認する順番は決まっています。まず形。現在完了なら have / has + 過去分詞 になっているか。次に例文。過去分詞の形が正しいか。次に時の語。yesterday、last week のような過去の特定の時を表す語が、現在完了と単純に組み合わされていないか。
最後に意味です。「過去と今がつながる」という説明が、自分の教科書の言い方と大きく違っていないかを見ます。用語は教科書によって微妙に違うので、授業で使っている表現に寄せたほうが、テストで書きやすくなります。
30秒でできる点検は、次の4つです。
- 表の行数と、指定した項目数が一致しているか。
- 片方の列だけ極端に長くないか。
- 例文が両方の列にあるか。
- 年号や数値に「要確認」が付いているか、または自分で確かめたか。
7. 実演4:長いセルだけを短くする
図4:長いセルを短くする before / after(教材用の作例)
同じ行だけを指定して直すと、他の行の崩れを避けやすくなります。
before(長い例)
現在完了は過去に起きた出来事を現在と切り離さずに述べる形で、経験や完了、継続など複数の意味を持つため…
after(短い例)
過去の出来事と、今の状態がつながる。
追加で送る文
見る場所:beforeの文章が、1つのマスに意味の説明を全部入れている点です。これを放置すると、表全体が読みにくくなります。
追加で送る文:「『着目点』の行だけ、40字以内に短くしてください。他の行は変えないでください。」と送ります。行を指定しないと、関係ない行まで書き換わることがあります。
短くするときに削ってよいのは、重複した説明です。削ってはいけないのは、条件や例外です。「yesterday とは単純に併用しない」のような注意は、短くするときに落とさないでください。落とすと、あとで自分が間違えます。
8. 比較の軸は「同じ性質」でそろえる
図5:比較の軸の良し悪し(教材用の作例)
同じ行の中で属性がそろっているかどうかで、読み手が判断できるかが変わります。
悪い例:同じ行の属性がそろっていない
| 比べる内容 | 源頼朝(人物) | 1338年(年号) |
| 比べる内容 | 鎌倉(地名) | 御家人との主従関係(制度) |
同じ行に人物と年号、地名と制度が混ざり、横に見比べられない。
良い例:行ごとに属性をそろえる
| 人物 | 源頼朝 | 足利尊氏 |
| 成立の手がかり | 1185 守護・地頭/1192 将軍任命 | 1336 建武式目/1338 将軍任命 |
人物の行は人物、成立の行は制度と任命。行ごとに同じ種類で読める。
見分け方:左の表は、同じ行に人物と年号、地名と制度が混ざっています。行ごとに属性がそろっていないと、横に見比べられません。
軸を直す指示:「比較項目を、成立の手がかり・将軍・政治の拠点・支配の特徴の4つに固定してください。人物と年号を同じ行に混ぜないでください。」と送ります。
軸をそろえるコツは、項目名を名詞でそろえることです。「〜がある」「〜しない」のような文にすると、列ごとに言い方が変わり、横に見比べられなくなります。
また、事実と解釈は分けておきます。「1192年に征夷大将軍に任命された」は事実です。「これをもって幕府が成立したとみなす」は解釈で、教科書や資料によって扱いが変わります。表には事実を置き、解釈は注記に回すと安全です。
9. 3つ以上を比べるときの列数とスマホ表示
図6:比較対象が3つ以上になったときの列の増え方(教材用の作例)
横に増やすほど1列が細くなり、スマホでは読みにくくなりやすいです。
2つを比べる
読みやすい
3つを比べる
文字を短くする必要
4つを比べる
表を分ける合図
対象が増えると横幅が狭くなる目安。比較項目の列も必要なので、実際の割合は項目数で変わります。4つ以上は「2つずつの表に分ける」ほうが読みやすくなります。
見る場所:列が増えるほど、1列の幅が狭くなる点です。スマホの画面では、3列でも文字が折り返されやすく、4列では読みにくくなります。
表を分ける指示:「比較対象を2つに分けて、2つの表にしてください。項目は同じ4つで固定してください。」と送ります。
表を分けるときは、項目名を完全に同じにします。片方の表だけ「注意点」が「ポイント」になっていると、あとで見比べられません。
もう1つの方法は、行を分けることです。3つを比べるときに、対象を列ではなく行に置くと、スマホでも縦に読めます。どちらが読みやすいかは、実際に自分の画面で開いて確かめてください。
10. 日本史:鎌倉と室町を段階で並べる
図7:鎌倉・室町は「段階的に成立」と年号で示す(教材用の作例)
成立を1つの年号にまとめず、制度と任命を分けて並べます。
教科書の表記と照合し、単一年号に断定していないかを確認してください。
年号の並び:1185と1192、1336と1338が、それぞれ別の出来事として並んでいる点です。幕府の成立を1つの年号にまとめると、教科書の説明とずれることがあります。
日本史のプロンプト:
高校2年生の日本史の教科書レベルで、鎌倉幕府と室町幕府を比較表にしてください。 ・比較項目は、成立の手がかり、将軍、政治の拠点、支配の特徴の4つ ・成立は単一年号にまとめず、確認できる出来事を年号つきで並べる ・年号に不安がある場合は「要確認」と明記する ・表のあとに、教科書で確認すべき用語を3つだけ挙げる
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
| 比較項目 | 鎌倉幕府 | 室町幕府 |
|---|---|---|
| 成立の手がかり | 1185年の守護・地頭の設置、1192年の征夷大将軍任命 | 1336年の建武式目の制定、1338年の征夷大将軍任命 |
| 将軍 | 源頼朝 | 足利尊氏 |
| 政治の拠点 | 鎌倉 | 京都(室町) |
| 支配の特徴 | 御家人との主従関係を基礎とする | 守護の権限が強まり、地方支配が進む |
鎌倉幕府は、1185年の守護・地頭の設置と、1192年の頼朝の将軍任命という段階を踏んで成立したと説明されます。どこを成立とみなすかは整理の仕方で変わるため、表では両方を並べて書きます。室町幕府も同じで、1336年の建武式目の制定と、1338年の尊氏の将軍任命を分けて書きます。
AIに頼むと、年号を1つにまとめて、すっきり見せようとする傾向があります。「成立は単一年号にまとめない」と指示しておくと、この崩れを防ぎやすくなります。
11. 理科:動物細胞と植物細胞で誤解を消す
図8:動物細胞と植物細胞で消したい誤解(教材用の作例)
植物も呼吸するので、植物細胞にもミトコンドリアは存在します。
| 項目 | 動物細胞 | 植物細胞 |
|---|---|---|
| 細胞壁 | ない | ある |
| 葉緑体 | ない | もつ細胞がある(すべてではない) |
| 発達した液胞 | ない | みられることが多い |
| ミトコンドリア | ある | ある |
逆向きに読み直して、葉緑体が「すべての細胞にある」と読めないか確認します。
見る場所:一番下の行です。植物細胞にもミトコンドリアはあります。植物も呼吸をするからです。
生物のプロンプト:
高校の生物基礎の範囲で、動物細胞と植物細胞を比較表にしてください。 ・項目は、細胞壁、葉緑体、発達した液胞、ミトコンドリアの4つ ・植物細胞にもミトコンドリアがあることを必ず含める ・葉緑体はすべての植物細胞にあるわけではないと明記する ・断定できない内容は「資料で確認」と書く
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
葉緑体は、光合成を行う細胞にみられるもので、植物のすべての細胞にあるわけではありません。根の細胞など、光が当たらない場所の細胞には通常みられません。表のマスに「ある」とだけ書くと、この区別が消えます。「もつ細胞がある」と限定して書いてください。
表ができたら、逆向きに読み直します。植物細胞にミトコンドリアがあると読めるか。葉緑体がすべての細胞にはないと読めるか。この2点が読めない表は、用語の暗記には便利でも、理解にはつながりません。
12. 文字の表を画像にする手順と注意
表を画像にすると、スマホで見返しやすくなります。ただし、中の日本語は崩れることがあります。順番は、文字を固める、教科書で照合する、画像化を依頼する、画像の中の文字を読む、です。
タップ・クリックで拡大
確認する点:行と列が崩れていないか、日本語が読めるか、4つの行(基本形・着目点・例文・日本語)がそろっているかです。この作例の画像には「注意点」の行は入っていないので、注意点は本文の文字の表で補ってください。
画像化のコツ:依頼は表の指示とは別のメッセージにします。
直前の比較表を、以下の条件で勉強用の画像として生成してください。 ・見出しは「現在完了と過去形」 ・配色は白と淡い青、文字は濃いグレー ・余白は広めにとる ・文字は1行20字以内、行間を広くとる ・英語の例文が20字を超える場合は、字数より意味を優先し、行を分ける ・表の行と列は崩さない ・日本語が崩れた場合は、文字数を減らして作り直す
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
画像にする前に、文字の原稿と画像化の指示を分けておくと、崩れたときにどちらを直すか判断できます。文字が正しい原稿は必ず本文に残してください。
画像が表示されたら、画像を開いて、画面で使える保存またはダウンロードの操作を選びます。ボタンの名前や場所は環境で異なります。画像機能が使えない場合は、上の文字の表をそのまま使ってください。
13. 片側を隠して再現する復習と小テスト5問
図9:右の列を隠して言い直す復習(教材用の作例)
隠す → 言う → 言えなかった行だけ戻す、の順番です。
| 項目 | 現在完了 | 過去形(隠す) |
|---|---|---|
| 形 | have / has + 過去分詞 | 隠す |
| 意味 | 過去と今がつながる | 隠す |
| 例文 | I have lost my key. | 隠す |
答え(言えたか確認)
言えなかった行に送る文
復習のしかた:右の列が隠れている点です。表を眺めるのではなく、隠れた側を自分で言います。
追加で送る文:言えなかった行を選んで、「この行の説明を10字短くしてください」と送ります。言えない原因が、長すぎるのか、意味を理解していないのかで、次の手が変わります。
小テストは、表から作ると復習が1回で終わります。
直前で作った比較表をもとに、4択の小テストを5問作ってください。 ・表に書かれていない内容は出題しない ・誤答は、よくある勘違いを選ぶ ・最後に、解答と対応する表の行をまとめる
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
用意した5問は次のとおりです。答えを見る前に、自分で答えてください。
Q1.現在完了の形として正しいものはどれか。 A.have / has + 過去分詞。主語が三人称単数なら has になります。
Q2.I have lost my key. が表す内容として近いものはどれか。 A.なくしたという過去の出来事と、今も見つかっていない状態がつながっている。結果用法の一例です。
Q3.I lost my key yesterday. と I have lost my key yesterday. の違いは何か。 A.前者は過去の一時点の出来事を述べる文で、後者は yesterday という過去の特定の時を表す語と現在完了を単純に組み合わせた文です。後者は避けます。
Q4.鎌倉幕府の成立を1192年とだけ書くとなぜ危ないか。 A.1185年の守護・地頭の設置という段階を落とすためです。成立をどこで区切るかは整理の仕方で変わります。
Q5.植物細胞にミトコンドリアはあるか。 A.あります。植物も呼吸をするので、ATPをつくる場として存在します。
Q3とQ5は、間違えやすいところです。「日本語にするとどちらも『た』になる」「植物は呼吸しない」という思い込みがあると、表を見ても正しく読めません。
14. 教科ごとに軸を入れ替える
図10:教科ごとに変える比較の軸(教材用の作例)
同じ4項目を丸写しにせず、教科で軸を入れ替えます。
英語
軸:形・意味・例文・時の語
注意:1つの意味だけで全体を説明しない
日本史
軸:制度・任命・拠点・支配
注意:成立を単一年号にしない
生物
軸:構造・はたらき・有無
注意:植物にもミトコンドリアがある
教科ごとの違い:軸と注意が教科で変わっている点です。同じ4項目を丸写しにすると、実態と合わない表になります。
項目名の決め方:英語なら形・意味・例文・時の語、日本史なら制度・任命・拠点・支配、生物なら構造・はたらき・有無。この単位で項目名を送ります。
数学や化学でも同じです。数学なら「定義・使う場面・例題・注意」、化学なら「構造・性質・反応・例外」のように、教科の見方に合わせて項目名を決めます。項目名を決める作業そのものが、単元の理解になります。
15. 失敗の症状別に直す
うまくいかないときは、作り直すのではなく、条件を1つだけ足します。1回に1つにすると、どこが効いたか分かります。
| 症状 | 送る文 |
|---|---|
| 情報が多すぎる | 行を増やさず、いまの4項目の中で短くしてください |
| 年号が1つにまとまる | 成立は単一年号にせず、確認できる出来事を年号つきで並べてください |
| 断定が強い | 教科書で確認が必要な箇所は「要確認」と明記してください |
| 表が読みにくい | 1マス40字以内に収め、超える場合は行を分けてください |
| 内容がそれる | 比較対象は2つだけに固定してください |
| 片側だけ長い | 長い側の列だけ、同じ字数にそろえてください |
「AIに要確認と書かせれば正確になる」わけではありません。要確認は、自分が確かめる場所の目印です。確かめる作業を飛ばすと、表は間違ったまま残ります。
16. 比較表を画像化しないほうがよい条件
画像は便利ですが、向かない場面もあります。
- あとから直す予定がある。画像も修正を依頼することはできますが、再生成や言い直しの確認に手間がかかります。何度も直す表は、文字のまま管理したほうが速いです。
- 1マスが長い。長い文章は画像の中で折り返され、読みにくくなります。
- 行や列が多い。スマホでは文字が小さくなり、拡大しないと読めません。
- 色分けに意味を持たせている。白黒印刷や色覚の違いで情報が消えます。
迷ったら、文字の表を残したうえで、復習用だけ画像にするのが安全です。
17. よくある質問
Q.比較項目は何個くらいが適切ですか? A.3〜5個が扱いやすいです。項目が増えると表が縦に長くなり、対象の列が増えると1列の横幅が狭くなります。まず3〜5項目で作り、読みにくくなったら表を分けてください。
Q.ChatGPTの表が間違っていたらどうすればいいですか? A.教科書・資料集と照合し、間違っている行を具体的に指して作り直します。「この行の年号が違います。他の行はそのままで直してください」のように範囲を限定すると崩れにくくなります。年号・数式・用語は特に確認してください。
Q.スラッシュコマンドを覚えたほうがいいですか? A.この記事の手順では必要ありません。存在が確認できていない機能を前提にすると、環境が変わったときに使えなくなります。ふつうの日本語で条件を書けば再現できます。
Q.画像だけを保存して覚えてもいいですか? A.画像は補助です。隠して言い直す、問題を解く、誰かに説明する、のどれかをセットにしてください。画像を見ながら「分かった」と感じることと、隠して言えることは別です。
18. まとめ
比較表は、枠を先に決めたほうが速く終わります。比較対象・比較項目・学年・情報量を書き、返ってきた表を教科書と照合し、足りない行だけ直します。この順番を固定すると、品質が安定します。
英語は形と意味のずれ、日本史は段階と年号、理科は誤解しやすい前提を、表の「注意点」に残しておくと役に立ちます。
参考・公式情報
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ChatGPTを勉強に使うときの、ノート化と暗記素材の作り方もまとめています。
現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
比較表を作っても得点が動かないときは、次のものがあると、表の使い方と暗記の順番を分けて確認できます。
相談では、表を増やす前に、隠して言える行が増えているかを一緒に確認します。




