暗記カードの本体は、画像でもアプリでもありません。「問い」と「答え」を別の面に分けることです。片方だけを見て、もう片方を自分で言う。この一手間があるかどうかで、同じ単語を眺めたときの理解とは別物になります。
この記事では、英単語3語と古文単語2語の計5語を題材に、範囲の決め方、資料の中だけからカードを作る依頼、表と裏の分け方、分割の判断、ヒントを見ずに答える確認、正誤の仕分け、間違いだけを次回に回す復習までを一通り実演します。
扱う5語は、acquire(得る・身につける)、avoid(避ける)、require(必要とする)、古文の「いと」(とても)、古文の「おどろく」(この資料では「目を覚ます/はっと気づく」)です。意味が1つに決まらない語は、1枚に押し込まず、文脈を確認する前提で扱います。
ChatGPTの画面、使える機能、応答の長さは環境によって変わります。以下の手順は、ふつうの日本語のメッセージで再現できる形にしています。カード用の機能が使えない環境でも、同じ問いと答えを紙や表計算に写せば同じ確認ができます。
このページは2026年10月26日時点の下書きで、公開日を示すものではありません。
目次
1. カードが失敗する原因は、作り方より使い方にある
作り方で失敗しやすいのは、1枚に情報を詰めることです。「acquire の意味・品詞・例文・派生語・注意」を1枚に入れると、答えを見た瞬間に全部読めてしまい、思い出す作業が消えます。
使い方で失敗しやすいのは、答えが見えている一覧を読んで「覚えた」と判断することです。一覧を読むのは確認ではなく復習の準備です。隠して言えて初めて、確認になります。
この記事では、作るときの上限を「1枚1問い」、使うときの基準を「隠して言えたか」に固定します。枚数や字数は編集上の目安で、機能の制限ではありません。
2. 範囲を先に決める
図1:範囲を先に決める(教材用の作例)
教材 → 単元 → 枚数の順に絞ります。枚数は目安です。
広すぎる依頼
「重要な英単語をカードにして」
教材にない語が混ざり、範囲外の確認になる。
範囲を決めた依頼
資料
自作資料A
単元
最初の10語
枚数
まず5枚
決めることは3つです。資料、範囲、枚数です。ここでは「自作資料Aの1〜5行目から5語」のように、資料名と行の範囲を先に書きます。
範囲を決めないまま「重要な単語をカードにして」と頼むと、資料にない語が混ざります。混ざった語は、テストの範囲外である可能性があります。まず範囲、次に枚数です。
枚数は5枚から始めます。5枚なら、作るのに10分、確認に3分という配分で1回転できます。いきなり50枚作ると、確認の前に疲れて、カードを見ないまま翌日になります。
3. 資料の中だけから5枚作る依頼
操作説明用の模式図:コピーから送信まで
記事のコピペ枠 → 入力欄 → 送信 → 回答、の順に進みます。
扱う5語と範囲をメモする
資料内だけを使う条件ごと貼る
送信ボタンで表の形で受け取る
足りない情報は追加で1つだけ聞く
あなた(5語と条件)
この5語について、貼った情報の中だけで、表・裏・補足・出典メモの4列にしてください。書かれていない意味は追加しないでください。
回答
5行の表が返ってくる。まず意味が教材と一致するか、資料にない例文が混ざっていないかを確認します。
メッセージ入力欄
3枚目の答えが長いので、基本の意味だけを裏に残してください。
操作説明用の模式図。画面や名称は環境で異なります。ブラウザーのアドレス欄とメッセージ入力欄は別物です。アドレス欄に文章を貼っても送信されません。
最初に送る文はこれです。
次の5語は、私が作った資料Aに書いた内容です。暗記カードを作ります。私が貼った情報の中だけを使い、書かれていない意味や例文は追加しないでください。 ・acquire:得る、身につける(技術や知識について使うことが多い) ・avoid:避ける(avoid 〜ing の形をとる) ・require:必要とする(require A to do の形をとる) ・古文「いと」:とても(程度がはなはだしい) ・古文「おどろく」:目を覚ます、はっと気づく(この資料で指定した語義。実際の古文は文脈と辞書で確認) 各語を「表(問い)」「裏(答え)」「補足」「出典メモ」の4列の表にしてください。 表の問いは「〜の意味は?」の形に統一し、答えは1行にしてください。 情報が足りない語は、空欄にせず「資料になし」と書いてください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
最後の一文が大事です。空欄にされると、自分で埋めたのか、AIが補ったのか分かりません。「資料になし」と書かせると、どこを教材で確認するかが決まります。
送信は送信ボタンで行います。Enterの動作は環境で異なるため、改行したいときは送信ボタンを基本にしてください。入力欄と、右上や右下にある送信の矢印は別物です。
実際の入力画面(スクリーンショット)
操作説明用の模式図とは別に、実際の画面を撮影したものです。画面の名称・配置は環境で変わります。
タップ・クリックで拡大
- 1資料と条件を貼る
- 2表・裏・補足の列を確認
- 3送信ボタンで送る
この画面は送信前の入力までを写したものです。記事中の回答例は説明用に整理した作例で、この画面から返ってきた実際の回答ではありません。個人情報は画面の範囲外にしています。
4. 返ってきた5枚を表にする
図2:返ってきたカードを表で照合する(教材用の作例)
この表は答えが見えている状態です。確認ではなく、教材との照合に使います。
| 番号 | 表(問い) | 裏(答え) | 出典メモ |
|---|---|---|---|
| 1 | acquire の意味は? | 得る、身につける | 自作資料A 1行目 |
| 2 | avoid の意味は? | 避ける | 自作資料A 2行目 |
| 3 | require の意味は? | 必要とする | 自作資料A 3行目 |
| 4 | 「いと」の意味は? | とても | 自作資料A 4行目 |
| 5 | 「おどろく」の意味は? | 目を覚ます/はっと気づく | 自作資料A 5行目 |
表だけを横スクロールできます。カードは縦に並べます。
| 番号 | 表(問い) | 裏(答え) | 補足 | 出典メモ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | acquire の意味は? | 得る、身につける | 技術や知識について使うことが多い | 自作資料A 1行目 |
| 2 | avoid の意味は? | 避ける | avoid 〜ing の形をとる | 自作資料A 2行目 |
| 3 | require の意味は? | 必要とする | require A to do の形をとる | 自作資料A 3行目 |
| 4 | 古文「いと」の意味は? | とても | 程度がはなはだしい | 自作資料A 4行目 |
| 5 | 古文「おどろく」の意味は? | 目を覚ます/はっと気づく | この資料で指定した語義。実際は文脈と辞書で確認 | 自作資料A 5行目 |
表のままでは、答えが見えています。これは確認用ではなく、照合用の一覧です。自作資料Aと突き合わせて、意味・補足・出典の対応が合っているかをここで確認します。
照合で見るのは3点です。意味が資料と一致するか。補足が資料に書かれている内容か。出典メモが資料のどの行かを指しているか。この3点がそろって初めて、カードとして使えます。
5. 1枚に3語は広すぎる
図3:1枚に3語は広すぎる(教材用の作例)
悪い例は、どの語を忘れたのかが残りません。
悪い例
表:acquire / avoid / require の意味は?
裏:得る、避ける、必要とする
1つ忘れると全部不正解。原因が残らない。
良い例
表:acquire の意味は?
裏:得る、身につける
正誤が語ごとに残り、次回の対象が決まる。
悪い例は「acquire / avoid / require の意味は?」という1枚です。答えを3つ言う必要があり、1つ忘れると不正解になります。どの語を忘れたのかも分かりません。
良い例は、1枚1語です。「acquire の意味は?」に対して「得る、身につける」と答える。これなら、正誤が語ごとに残ります。
分割の依頼はこう送ります。
1枚に3語入っているカードを、1枚1語に分けてください。問いは「〜の意味は?」の形のまま、補足と出典メモは各カードに残してください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
分割すると枚数は増えます。1枚あたりの判断が速くなるので、確認にかかる時間は変わり得ますが、増えるか減るかは一定ではありません。実際に何分かかったかを、1回ずつ記録して見ます。
6. 5枚のカード作例をそのまま使う
図4:5枚のカード作例(教材用の作例)
答えは右側。指や紙で隠して、上から順に言ってみてください。
acquire の意味は?
得る、身につける
avoid の意味は?
避ける
require の意味は?
必要とする
古文「いと」の意味は?
とても
古文「おどろく」の意味は?
目を覚ます/はっと気づく
5枚目は「この資料で指定した語義」を問うカードです。答えは「目を覚ます/はっと気づく」とします。実際の古文では文脈と辞書で判定するため、「驚く」が常に誤りという意味ではありません。
ここで一度、実際に隠して答えてみてください。5枚を上から順に、答えを隠して言います。
1枚目、acquire。言えましたか。言えたら次へ、言えなければ「身につける」が出てこなかったのか、「得る」だけだったのかをメモします。
2枚目、avoid。意味は「避ける」です。ここで確認するのは意味だけではありません。avoid の後ろが 〜ing になるという形も、別のカードに分ける候補になります。
3枚目、require。「必要とする」に加えて、require A to do の形があります。意味と形を同じカードに入れると重くなるので、形は6枚目として分けても構いません。
4枚目、いと。「とても」は言いやすい語です。ただし「いと〜ず」の形で「たいして〜ない」と読む場面があるように、文脈で変わる用法は、別のカードにするか、補足に回します。
5枚目、おどろく。この資料で指定した語義を問うカードなので、答えは「目を覚ます/はっと気づく」とします。「驚く」と答えた場合は、この資料の答えとしては違います。ただし、実際の古文で「驚く」が常に誤りという意味ではありません。文脈と辞書で判定する語だと、補足に書いておきます。
7. 正解・不正解は、見ずに答えた結果で付ける
図5:見ずに答えた結果で○△×を付ける(教材用の作例)
一覧を見ながらの「分かる」は、判定に使いません。
○
隠して意味を言えた
7日後にまとめて確認
△
意味は出たが補足・形が出ない
3日後に補足だけ
×
出ない、または逆の意味
翌日に最初から
判定を分ける理由
判定の基準を先に決めます。「意味が1つ言えたら正解」では甘すぎます。ここでは、次の3段階にします。
| 判定 | 条件 | 次の扱い |
|---|---|---|
| ○ | 答えを隠して、意味を言えた | 7日後にまとめて確認 |
| △ | 意味は出たが、補足や形が出なかった | 3日後に補足だけ確認 |
| × | 意味が出なかった、または逆の意味を言った | 翌日に、最初から |
大事なのは、一覧を見ながら「分かる」と感じたものを○にしないことです。一覧を読んでいるときの「分かる」は、答えが見えている状態の感想です。隠した状態の結果とは別物として扱います。
△を用意しておくと、判定が雑になりません。「意味は言えたが形が出ない」は、覚えていないのではなく、半分残っている状態です。ここを×にすると、毎回最初からやり直すことになります。
8. 間違いだけを次回に回す
図6:間違いだけを次回に回す(教材用の作例)
日数は目安です。言えなかった枚数が増えるなら、間隔を短くします。
翌日は×だけ、3日後は△、7日後は○(日数は例)
×
翌日にもう一度、意味から
△
3日後に補足と形だけ
○
7日後にまとめて確認
記録は「言えた枚数 / 全体の枚数」で残します。なんとなく見返すより、次の行動が決まります。
確認は、5枚全部を毎回やるのではなく、判定ごとに日数を分けます。翌日は×だけ、3日後は△、7日後は○です(日数は例)。全部を毎回やると、言えているカードに時間を使い、言えていないカードの回数が足りません。
分岐はこうです。×は翌日にもう一度。△は3日後に補足だけ。○は7日後にまとめて確認。日数は目安で、研究が決めた普遍的な間隔ではありません。手応えに合わせて短くしても長くしても構いません。
追加の依頼はこれです。
この5枚について、翌日・3日後・7日に確認する問いを1問ずつ作ってください。ただし、カードに書かれていない内容は出題しないでください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
間隔を空けると、忘れかけた状態で思い出す回数が増えます。ただし、間隔を空けすぎて全部忘れると、思い出す作業になりません。言えなかった枚数が増え続けるなら、間隔を短くしてください。
9. 例文と訳を照合する
図7:例文と訳の照合(教材用の作例)
訳す → 見る → 直す、の順番です。先に答えを見ると訳す作業が消えます。
| 語 | 例文 | 訳の例 |
|---|---|---|
| acquire | She acquired a new skill. | 彼女は新しい技能を身につけた。 |
| avoid | He avoided answering the question. | 彼はその質問に答えるのを避けた。 |
| require | This task requires patience. | この作業には忍耐が必要だ。 |
この3つの例文はこの記事用の自作です。教材からの転載ではありません。avoid は後ろが 〜ing、require は人以外も主語になります。
意味だけを覚えると、文中で使えません。ここでは3語の例文を、自分で訳してから照合します。
| 語 | 例文 | 訳の例 | 照合する点 |
|---|---|---|---|
| acquire | She acquired a new skill. | 彼女は新しい技能を身につけた。 | 「得た」より「身につけた」が自然か |
| avoid | He avoided answering the question. | 彼はその質問に答えるのを避けた。 | avoid の後ろが 〜ing か |
| require | This task requires patience. | この作業には忍耐が必要だ。 | require の主語が「人」でなくてもよいか |
例文は全部、この記事のために作った自作の英文です。教材からの転載ではありません。意味だけを覚えると文中で使えないので、まず自分で訳してから照合します。AIに自由に作らせると、資料にない用法が混ざります。作らせた場合は、必ず自作資料か辞書で照合してください。
照合の順番は、訳す、見る、直す、です。先に答えを見ると、訳す作業が消えます。
10. 意味が複数ある語は、1枚に固定しない
図8:意味が複数ある語の分割(教材用の作例)
基本の意味を決めてから、文脈による違いを補足か別カードに回します。
混ぜると崩れる例
「おどろく」の意味は? → 驚く/目を覚ます/はっと気づく
この資料でどの語義を問うのかが決まらず、正誤も決まらない。
この資料のカード
表:「おどろく」の意味は?(資料の指定語義)
裏:目を覚ます/はっと気づく
補足のカード
表:実際の古文で語義を決めるときに見るものは?
裏:文脈と辞書。「驚く」が常に誤りという意味ではない。
大阪府教育庁の国語資料では「おどろく」に、びっくりする・はっと気づく・目を覚ますの3つの語義が並べて示されています。語義の確認は大阪府教育庁「ことば編11 おどろく」(PDF21枚目)で行えます。
「おどろく」は、現代語の感覚だと「驚く」が出ます。ただし大阪府教育庁の国語資料では、びっくりする・はっと気づく・目を覚ますの3つの語義が並べて示されています。つまり「驚く」が常に誤りなのではなく、この資料でどの語義を問うかを決める必要があります。
この記事のカードは、自作資料Aで指定した語義を問うものです。だから答えは「目を覚ます/はっと気づく」とし、実際の古文で語義を決めるときは文脈と辞書で判定する、と補足に書きます。
分け方は2つです。1つは、この資料の答えだけを表にし、文脈による使い分けを補足に回す方法。もう1つは、「おどろく(この資料の語義)」と「おどろく(文脈確認)」の2枚に分ける方法です。
「いと」も同じです。「とても」はこの資料の答えですが、「いと〜ず」のように打ち消しを伴うと「たいして〜ない」と読む場面があります。この場合は、意味を1つに固定せず、原文の文脈で確認する旨を補足に書きます。
追加の依頼はこうです。
「おどろく」は、この資料で指定した語義を「目を覚ます/はっと気づく」として表にしてください。「驚く」が常に誤りとは書かず、実際の古文は文脈と辞書で確認する、と補足に回してください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
語義の確認には、大阪府教育庁の国語資料(ことば編11「おどろく」)が使えます。図8にリンクを置いています。
11. 古文単語カードは、現代語訳とセットにする
古文のカードは、単語だけを切り出すと意味が固定しません。短い原文の一節とセットにします。
| 表(問い) | 裏(答え) | 補足 |
|---|---|---|
| 「いと」の意味は? | とても | 程度がはなはだしい |
| 「おどろく」の意味は? | 目を覚ます/はっと気づく | この資料で指定した語義。実際は文脈と辞書で確認 |
| 「いと〜ず」の形は? | たいして〜ない | 打ち消しを伴う場合 |
3枚目は、1語ではなく形のカードです。単語カードと形のカードを混ぜると、どちらを確認しているのか分からなくなります。表の問いの形を「〜の意味は?」「〜の形は?」で分けてください。
12. 修正依頼は3つの型に絞る
1つ目、情報を足されたとき。
3枚目に、私の資料にない例文が追加されています。資料にない内容は削除し、資料にある情報だけで作り直してください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
2つ目、1枚が重いとき。
5枚目の答えが長すぎます。基本の意味だけを裏に残し、文脈による違いは補足の列に移してください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
3つ目、問いの形がそろわないとき。
問いの形が「〜とは」と「〜の意味は?」で混ざっています。すべて「〜の意味は?」に統一してください。
PCは文字をドラッグしてコピー、スマホは長押しで選択してください。選択操作は端末により異なります。
修正は1回に1種類にします。同時に3つ直すと、どこが変わったか確認できません。
13. 文字の表とカードの使い分け
図9:文字の表とカードの使い分け(教材用の作例)
表で照合し、カードで確認し、結果を表に戻します。
文字の表
- ・教材と突き合わせる
- ・抜けを探す
- ・○△×を書き込む
向く作業:照合と一覧
カード
- ・答えを隠して言う
- ・1枚ずつ判定する
- ・言えなかった枚を数える
向く作業:隠して答える確認
表 → カード → 表、の往復で、次に出すカードが決まります。
文字の表は、照合と一覧性に向いています。教材と突き合わせる、抜けを探す、全体を見渡す。これらは表のほうが速いです。
カードは、隠して答える確認に向いています。1枚ずつ出して、言えるかどうかを見る。この作業は表では代替できません。表のままでは答えが見えているからです。
だから、どちらかを選ぶのではなく、順番を決めます。表で照合し、カードで確認し、結果を表に戻す。表に○△×を付けておくと、次にどのカードを出すかが決まります。
14. 保存と持ち運びは、環境に合わせて選ぶ
図10:保存と持ち運びの選択(教材用の作例)
どれが使えるかは環境で異なります。特定アプリへの取り込みを前提にしません。
スクリーンショット
速い / 探しにくい
5枚までなら見返しやすい。増えると探す時間が伸びる。
印刷
めくれる / 修正が手間
紙で隠すので確実。修正のたびに印刷し直す。
表計算
直せる / 隠す工夫
列を隠す、フィルタで絞る。形式の対応は環境次第。
保存の方法は3つあります。画面のスクリーンショット、印刷、表計算への貼り付けです。どれが使えるかは環境で異なります。
スクリーンショットは速いですが、5枚を超えると探しにくくなります。印刷はめくれて使いやすいですが、修正のたびに印刷し直します。表計算は修正しやすいですが、隠して見るには工夫が必要です。
特定のアプリに必ず取り込めるとは限りません。CSVや表の形式で書き出せても、読み込み側の対応は環境次第です。だから、保存形式を1つに決めず、確認のしやすさで選んでください。
スマホだけで完結させるなら、表を1枚の画像にして、答えの列を指で隠す方法があります。ただし、指で隠すと見えてしまうことがあるので、紙に書いたほうが確実な場面もあります。
保存したカードは、名前を付けて1か所にまとめます。日付と範囲を入れておくと、どの教材のどの部分かが後から分かります。「英単語_第1章_5語_1026」のように、教材名と範囲と日付の順で付けると探しやすくなります。
バックアップは、元の教材があれば作り直せます。カードそのものを保存するより、範囲と依頼文を残しておくほうが、変更に強い場合もあります。
15. 初学者・定期テスト・入試前で変える
初学者は、枚数を増やさず、意味だけに絞ります。5枚のうち、まず3枚を意味だけで○にします。形や例文は後から足します。
定期テスト前は、出題範囲と形式に合わせます。スペルを書くテストなら、表を「日本語→英語」に変えます。意味を選ぶテストなら、意味だけで構いません。
入試前は、文脈の中で意味を取る練習に寄せます。単語単体で言えても、長文で別の意味に見えることがあります。例文のカードを増やし、訳と照合する回数を増やします。
どの時期でも、枚数を増やすより、言えなかったカードを次に回すほうが効きます。枚数は目安で、暗記率を保証する数字ではありません。
英単語と古文単語を同じ日にまとめて作る場合は、教材ごとに表を分けます。1つの表に混ぜると、出典メモが曖昧になり、照合のときにどちらの教材を見るかで迷います。
カードを見る時間帯も決めておくと続きます。朝に5枚、寝る前に言えなかった枚だけ、のように回数を分けると、1回あたりが短くなります。
16. 今日やる実践課題
1.教材を1つ決め、範囲を5語に絞る。
2.上の依頼文を送り、表の形で5枚を受け取る。
3.教材と照合し、資料にない情報を削る。
4.5枚を隠して答え、○△×を付ける。
5.翌日は×、3日後は△、7日後は○と、日数を分けて確認する。
ここまでで30分です。カードを作る時間より、隠して答える時間を確保してください。
翌日は、作ったカードを開くところから始めます。新しい範囲に進む前に、×の枚だけを確認します。3日後に△、7日後に○を確認します。ここを飛ばすと、5枚作った意味が薄くなります。
1週間続けたら、言えた枚数を数えます。5枚のうち4枚以上を隠して言えるなら、範囲を5語足します。3枚以下のままなら、範囲を増やさず、同じ5枚を続けます。
17. よくある質問
Q.カードは何枚作ればいいですか。 A.まず5枚を目安にしてください。これは編集上の目安で、機能の制限ではありません。5枚を隠して答えられないうちに増やすと、確認が追いつきません。
Q.AIが作った例文は使えますか。 A.使えますが、教材か辞書で照合してください。AIは誤った用法や、教材にない意味を混ぜることがあります。重要情報は必ず確認してください。
Q.意味が複数ある語はどうしますか。 A.この資料で問う語義を1つ決めて表にし、他の語義は補足か別カードに分けます。「おどろく」は、この資料の答えを「目を覚ます/はっと気づく」としつつ、実際の古文では文脈と辞書で判定する旨を補足に残します。「驚く」が常に誤り、とはしません。
Q.アプリに入れないと意味がありませんか。 A.いいえ。紙でも表計算でも同じ確認ができます。大事なのは、答えを隠して言うことと、言えなかったカードを次に回すことです。
18. まとめ
暗記カードは、問いと答えを分けるところから始まります。範囲を決め、資料の中だけから5枚作り、1枚1問いに分割し、隠して答えます。正誤は見ずに答えた結果で付け、翌日は×、3日後は△、7日後は○と日数を分けて確認します(日数は例)。
意味が複数ある語は、1枚に固定せず、基本と文脈確認を分けてください。例文は教材で照合し、訳す作業を先に行います。枚数と間隔は目安として扱い、言えた枚数で次の行動を決めます。
参考・公式情報
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現論会で相談するときに持ってくるとよいもの
カードを作っても言えるようにならないときは、次のものがあると、作る量と確認の回数を分けて見直せます。
相談では、カードを増やす前に、隠して言えた枚数が増えているかを一緒に確認します。




